多くのゲームファンを魅了してきた「Skate 3」は、リアルなスケートボード体験と自由度の高さが特徴で、仲間と一緒にトリックやコンテストを楽しむオンラインプレイは格別です。ところが、いざオンライン対戦を楽しもうとしても「Your Gamer Profile does not have the correct permissions…」というエラーで弾かれてしまうことがあります。今回は、このオンライン接続エラーの原因と対処法を幅広くご紹介し、スムーズに仲間や世界中のプレイヤーとセッションを楽しむための設定・契約方法を解説します。
Skate 3でオンラインプレイができないエラーの概要
「Skate 3」をプレイしている最中に、オンライン対戦や協力プレイをしようとすると、突然エラーメッセージが表示され、マルチプレイに接続できないケースがあります。メッセージとしては「Your Gamer Profile does not have the correct permissions to access Xbox Live multiplayer functionality.」が代表的で、このエラーが出ると本来楽しめるはずのオンライン機能が一切使えなくなってしまいます。
こういったエラーの原因としては、主に以下のようなポイントが考えられます。
- Xbox Live GoldやXbox Game Pass Core、Xbox Game Pass Ultimateなどの契約が切れている、またはそもそも契約していない
- アカウントのプライバシー設定やオンライン安全設定により、マルチプレイが制限されている
- ファミリー(子供用)アカウントで年齢制限・コンテンツ制限などが厳しく設定されている
- NATタイプが「制限」されている、またはネットワーク環境に問題がある
- ゲーム側やEAのサーバートラブル、またはXbox Liveサーバーの一時的な障害
今回は、このうちプレイヤー側で解決できる可能性が高い「オンラインプレイに必要な契約」「プライバシー設定」「ファミリーアカウントの設定」に注目し、それぞれの対処法を詳しく解説していきます。
Xboxのオンラインプレイ契約を確認しよう
オンライン対戦や協力プレイを行うには、基本的にXbox Live Goldまたは同等のオンラインサービス利用権が必要です。2023年以降、Xbox Live GoldがXbox Game Pass Coreに移行し、さらに利便性の高いGame Pass Ultimateでもオンラインプレイ機能が含まれています。これらの契約が切れている、あるいは契約自体をしていないと、マルチプレイへ接続することはできません。
サブスクリプションの種類
Xboxでオンラインプレイが可能になる契約は大きく分けると下記の通りです。
- Xbox Game Pass Core
- 旧Xbox Live Goldに相当するオンラインプレイ権。オンラインマルチプレイのほか、セレクトされたゲームが遊べる特典がある。
- Xbox Game Pass Ultimate
- Xbox Game Pass Coreの機能に加え、クラウドゲーミングやPC用Game Pass、さらにEA Playなどの特典が含まれている総合的なプラン。
- Xbox Live Gold (以前の名称のため、現在はGame Pass Coreへ統合)
- 過去から存在していたオンラインプレイ契約。既存のGoldユーザーはGame Pass Coreへ移行される仕組み。
「Skate 3」でオンラインをするには、上記のいずれかの契約がアクティブであることが前提条件です。もし加入したつもりでも期限が切れていたり、別のアカウントで契約していたりすると、エラーが発生する可能性があります。
契約状況の確認方法
契約が有効かどうかを調べるためには、公式のアカウントサービスページを利用するのが最も確実です。
- ブラウザでアカウントサービスページを開く
- Microsoftアカウントでサインインする
- 契約一覧を確認し、Game Pass Core、Game Pass Ultimateなどのステータスをチェック
特にGame Pass Ultimateを契約している場合は、自動更新のタイミングを見落として支払いができていないケースや、クレジットカード情報の更新がされておらず契約が停止してしまうケースがあるので注意が必要です。
Xboxのプライバシー設定を見直す
契約が正しく有効になっていても、アカウントのプライバシー設定が原因でマルチプレイがブロックされることがあります。Xboxのプライバシー設定では、ユーザー同士のコミュニケーションやコンテンツの共有可否を細かく制限できるようになっています。特に「マルチプレイヤーの参加」や「他の人との交流」を許可していない場合、「Skate 3」に限らずあらゆるオンラインゲームで問題が起こりうるのです。
プライバシー設定を確認すべき項目
アカウントのプライバシー&オンラインの安全設定は、アカウントの設定ページからアクセスできます。ここで特に重要となるのが以下の項目です。
- “See other people’s Xbox Live profiles”
- “You can see and upload community creations”
- “You can communicate outside of Xbox Live with voice & text”
- “You can play with people outside of Xbox Live”
- “You can join multiplayer games”
- “You can add friends”
これらが「ブロック」または「許可しない」になっている場合は、マルチプレイに参加できません。もし制限がかかっているのであれば、オンラインプレイを行うために「許可」へ変更しましょう。
設定例:プライバシー項目の一覧
下記はプライバシー設定のサンプルを示した表です。これは例としての数値やオン・オフ状態を一覧化したものですが、実際は個々のアカウントで異なる場合があります。設定を自分の環境に合わせて確認し、必要な部分を修正しましょう。
設定名 | 設定内容 | 推奨設定 |
---|---|---|
他の人のXbox Liveプロファイルを見る | プロフィールの表示可否 | 許可 |
コミュニティ作成物を見る・アップロードする | スクリーンショットやビデオクリップなど | 許可 |
Xbox Live外の人と音声・テキストコミュニケーション | Discordや他プラットフォームとの連携 | 許可 |
Xbox Live外の人とプレイする | 他プラットフォームとのクロスプレイ | 許可 |
マルチプレイゲームに参加する | 他のプレイヤーとオンラインで遊ぶ | 許可 |
フレンド追加 | フレンドリクエストの送受信 | 許可 |
上記のように、オンラインマルチプレイを楽しむうえで鍵となるのが「マルチプレイゲームに参加する」や「フレンド追加」などの部分です。これらがオフの状態だと、たとえ契約が有効でもオンライン機能は使えません。
ファミリー設定(子供アカウント)の場合に注意
もし子供用アカウントを利用している場合、ファミリー管理機能によって年齢制限・コンテンツ制限が厳しくかけられている場合があります。保護者(ファミリーオーガナイザー)が承認しないかぎり、オンラインプレイそのものが許可されないケースもあるので、必ずファミリー設定を確認しましょう。
ファミリー管理機能と制限内容
Xboxには、保護者が子供アカウントの利用を安全に管理できるよう、さまざまなファミリー管理機能が備わっています。一般的には以下のような制限が可能です。
- プレイできるゲームの年齢制限(レーティング)の設定
- オンラインプレイへの参加可否
- コミュニケーション機能(ボイスチャットやメッセージ)の制限
- 購入や課金の制限
「Skate 3」はT(Teen)指定のタイトルであり、年齢制限としては13歳以上推奨です。子供の年齢によっては自動的にブロックされる可能性があるため、制限が適切かどうかを保護者が確認する必要があります。
具体的なファミリー設定の確認手順
ファミリー管理機能は、保護者が以下のような操作を行うことで変更可能です。
- Xbox Family Settingsアプリをスマートフォンにインストールして起動
- 保護者アカウントでサインインし、家族として登録されている子供アカウントを選択
- コンテンツ制限や年齢制限の項目を開き、「Skate 3」の年齢レーティングに合うように許可設定を変更
- 「オンラインマルチプレイの許可」が有効になっているかどうかをチェック
また、WebブラウザからMicrosoftアカウントにサインインし、「ファミリー」の設定画面を開くことでも同様の操作が可能です。必要に応じて、オンラインマルチプレイやコミュニケーション機能を許可するように設定を変えましょう。
JSON形式でのファミリー設定例
家族設定をプログラム的に管理したり、イメージとして把握するための例として、以下のようなJSON形式のサンプルを示します。実際にはMicrosoftの管理画面を使って操作しますが、イメージとしてご参考ください。
{
"familySettings": {
"adultApprovalRequired": true,
"contentRestrictions": "AllowAll",
"multiplayerAllowed": true,
"communicationAllowed": true
}
}
adultApprovalRequired
: 子供アカウントの行動に保護者の承認が必要かどうかcontentRestrictions
: コンテンツの閲覧やダウンロードに関する制限multiplayerAllowed
: オンラインのマルチプレイを許可するかどうかcommunicationAllowed
: ボイスチャットやメッセージなどコミュニケーション機能を許可するかどうか
ネットワーク環境やその他のチェックポイント
契約やプライバシー設定、ファミリー設定をすべてクリアしていても、依然としてエラーメッセージが表示されオンラインプレイができない場合は、ネットワーク環境やNATタイプの問題を疑いましょう。特にXbox 360時代のゲームをプレイする際には、ポートの解放(Port Forwarding)が必要となることもあります。
NATタイプとは
NAT(Network Address Translation)タイプとは、オンラインゲームの接続安定性や他プレイヤーとのマッチングに大きな影響を与える設定です。一般的に、NATタイプは以下の3つに分けられます。
- Open(オープン)
- 制限が少なく、ほぼすべてのプレイヤーとマッチングや通信が可能。
- Moderate(モデレート)
- 一部のプレイヤーとは通信ができない場合がある。
- Strict(ストリクト)
- 接続できる相手が非常に限られる。オンラインゲームで問題が起こりやすい。
もしNATタイプがStrictの場合には、ルーターやモデム側の設定を見直す必要があります。Xboxの公式サポートでは、UPnP(Universal Plug and Play)の有効化や特定のポート開放を推奨しているので、自宅のルーター管理画面をチェックしてみるとよいでしょう。
ポート開放(Port Forwarding)の例
Xbox Liveを快適に使うために推奨されるポート番号は公式ドキュメントでも案内されています。たとえば、以下のポートを解放すると、オンラインプレイが安定することがあります。
プロトコル | ポート番号 | 用途 |
---|---|---|
UDP | 88 | Xbox Liveの主要ポート |
UDP/TCP | 3074 | Xbox Liveの主要ポート |
UDP | 53 | DNS(名前解決) |
TCP | 53 | DNS(名前解決) |
TCP | 80 | HTTP(Web通信) |
UDP/TCP | 500 | IKEv2(IPsec) |
UDP/TCP | 3544 | Teredoトンネル |
UDP/TCP | 4500 | IPsec |
これらをルーターの設定画面で開放するか、UPnP機能を有効にしておけば、よりスムーズにXbox Liveへ接続できる可能性が高まります。とくに古いルーターやプロバイダからレンタルされた機器を使用している場合、手動で設定を行う必要があるかもしれません。
「Skate 3」特有の問題点や注意事項
「Skate 3」はXbox 360向けにリリースされたタイトルであり、後方互換性を利用してXbox OneやXbox Series X|Sでも遊べるようになっています。ただし、後方互換タイトルはXbox One/Seriesでのプレイ時にもXbox 360エミュレーション環境を経由するため、設定画面やセーブデータ管理などがXbox 360準拠になっています。これが原因で混乱することもあるため、以下の点に注意しましょう。
- Xbox 360エミュレータ上のプロフィール設定
- 初回起動時、「Xbox 360ガイド」を開いてプロファイルにサインインし直す必要がある。
- EAアカウントのリンク
- 「Skate 3」などのEAタイトルでは、EAアカウントとの連携が必要になる場合もある。EAアカウントのパスワードやメールアドレスを忘れていると、オンラインプレイにログインできないことがある。
- DLCの導入
- 「Skate 3」には追加マップやアイテムがDLCとして用意されている。DLCが正しくインストールされていないと、オンラインセッションが分断されるケースも。
これらの点を踏まえ、もしエラーが出る場合はXbox 360時代のガイド画面(メニューボタンとバックボタン同時押し等)を呼び出し、プロフィールが正しくサインインしているか、EAアカウントと紐づいているかをチェックしてみてください。
トラブルシューティングのまとめ
オンライン接続がうまくいかず困ったときは、以下の流れでチェックするとスムーズです。
- Xbox Game Pass CoreやGame Pass Ultimateなどのオンラインプレイ権が有効か確認
- Xboxプライバシー設定でマルチプレイやフレンド追加が許可されているか確認
- ファミリー設定の場合、子供アカウントの年齢制限とオンラインプレイの許可設定を調整
- NATタイプを確認し、Strictの場合はルーターのUPnP有効化やポート開放を検討
- Xbox 360互換ゲーム特有の設定(プロファイル再サインイン、EAアカウント連携など)を確認
この流れを踏めば、大半のケースで「Skate 3」のオンラインプレイに復帰できるはずです。
実際に解決した具体的事例
ユーザーが実際に体験した解決事例としては、以下のような流れが多く報告されています。
- Game Pass Ultimateに加入しているはずなのにオンラインができない
- アカウントサービスページにアクセスしたところ、クレジットカードの有効期限切れで自動更新が停止していた。支払い情報を更新したらオンラインプレイが即可能になった。
- プライバシー設定の「マルチプレイゲームに参加する」がブロックされていた
- 家族のアカウントを一括管理していたせいで、成人アカウントにも厳しい設定がそのまま適用されていた。「許可」に変更後、問題なくオンライン対戦へ接続できるようになった。
- ファミリー設定で子供アカウントが厳しく制限されていた
- 親アカウント側から「年齢制限:13歳以上のタイトルまで許可」「オンラインプレイを許可」に変更したところ、「Skate 3」のオンラインモードに参加できるようになった。
こうした実例からも分かるように、設定箇所がどれか一つでも制限されているとエラーの原因になります。特に子供アカウントは「保護者の許可なしにレーティング以上のゲームをプレイできない」という仕組みになっているため、オンラインマルチを楽しみたい場合には十分注意しましょう。
設定・契約確認後の安心ポイント
しっかりと契約確認と設定変更を行えば、「Skate 3」のオンラインモードは依然として盛り上がり続けているコミュニティに参加できます。フレンドと一緒にパークを作り上げたり、世界中のプレイヤーとスケートスポットをシェアしたりと、オフラインモードでは味わえない魅力が満載です。
また、オンラインプレイを通じて得られる報酬やランキングも、ゲームをより深く楽しむ大きなモチベーションになるでしょう。もし再び同様のエラーが起きたときには、このページで紹介した手順を思い出し、ひとつずつ確認してみてください。
まとめ:まずは契約・プライバシー・ファミリー設定をチェック
オンラインプレイができないエラーは、一見すると難しそうに見えますが、実際には契約の更新が切れていたり、プライバシー設定がブロックに変わっていたり、ファミリー管理機能が厳しく設定されているだけだったりと、解決可能なものばかりです。
下記に今回のポイントを簡単にまとめます。
- Xbox Game Pass CoreまたはGame Pass Ultimateなどの有効なオンラインプレイ権が必要
- アカウントのプライバシー設定でマルチプレイ・フレンド追加を許可
- 子供アカウントならファミリー設定でオンラインプレイを許可
- NATタイプやネットワーク環境、ポート開放のチェックも重要
- Xbox 360互換ゲームの場合はXbox 360エミュレータ側の設定・EAアカウント連携にも留意
一度しっかり環境を整えておけば、今後も他のXbox 360後方互換タイトルや最新作でもオンラインプレイを存分に楽しむことができるでしょう。「Skate 3」のオンラインプレイを思う存分満喫して、仲間とのセッションや世界中のプレイヤーとの対戦にぜひチャレンジしてみてください。
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