新しいOutlookで会議を青に戻す方法〜色分けを活用してスケジュール管理を効率化〜

Outlookで日々のスケジュール管理をしていると、会議や予定の色分けがとても重要になります。新しいOutlookに切り替えた際、デフォルトの会議色が緑に変わって戸惑う方も多いのではないでしょうか。本記事では、その解決策をわかりやすくご紹介します。

新しいOutlookの色設定の基本

新しいOutlookでは、従来のOutlookとUIが大きく変化し、カレンダーや予定表の色設定に対するアプローチも見直されました。これまでは「カテゴリ」を使いこなすことで、個別の予定や会議に色を割り当てるのが基本的な使い方でしたが、今回の改訂ではカレンダーそのものに色を付ける操作も、よりわかりやすくなっています。まずは新旧Outlookの違いを理解することが大切です。

従来のOutlookとの違い

従来のOutlookでは、以下のような操作や設定が一般的でした。

  • カテゴリ機能を使って、予定や会議に色を割り当てる
  • 個別に色変更することで、同じカレンダー内で色分けを細かく管理する
  • カレンダー自体の色変更も可能だが、「既定の会議色」という概念はあまり意識されていなかった

一方、新しいOutlookでは画面デザインやアイコン配置が大きく刷新されたうえに、会議や予定の色が最初から緑に設定されているケースがあります。従来の「会議=青色」というイメージで使ってきた方からすると、変更方法がわからず戸惑うかもしれません。

新機能とUIの変更点

新しいOutlookのUIでは、タブやボタンの配置だけでなく、予定や会議の作成画面も改良されています。大きな特徴は次の2点です。

  1. カレンダー単位での色変更が中心になった
    すべての予定や会議をまとめて変更したい場合は、カレンダー名の横にあるメニューなどから、カレンダー自体に色を付けると一括で反映されます。
  2. カテゴリ設定も引き続き利用可能
    新しいOutlookでもカテゴリの仕組みは残っています。ただし、初期状態での既定色が緑であったり、画面のレイアウトが変わっていたりするため、従来のOutlookに慣れた方は最初少々戸惑うことがあるでしょう。

会議を青色に戻す具体的な手順

ここからは、本題である「会議の既定色を青に戻す方法」を詳しく解説します。ポイントは「カレンダー全体の色変更」と「カテゴリの使い方」の2点です。

カレンダー全体の色設定

新しいOutlookでは、カレンダーそのものに色を設定することで、新規作成の会議や予定が一括して指定色になるケースが多いです。具体的な操作例は以下のとおりです。

  1. Outlookを開き、カレンダー画面に切り替える
    画面左下やサイドメニューから「カレンダー」を選択します。
  2. 目的のカレンダーを選択する
    個人用、仕事用など複数カレンダーを使い分けている方は、対象としたいカレンダーをクリックしましょう。
  3. カレンダー名の横にあるメニューを表示
    多くの場合、「…(その他のオプション)」のようなアイコンが用意されています。これをクリックするとコンテキストメニューが開きます。
  4. 色の選択オプションを見つける
    「色を変更」や「カラー設定」などの項目が表示されます。そこでお好みの色を選択し、「青」を選びましょう。
  5. 設定が反映されるのを確認
    選択した瞬間に、カレンダー全体が青いテーマカラーで表示されます。この状態で新しく会議を作成すると、デフォルトで青に表示されるようになります。

従来のように「会議だけを青にしたい」と考えている方も、この方法を使うと簡単に青で統一できます。個別の会議や予定にカテゴリを付け直すよりも手間がかからず、一度変更すると今後作成する予定も自動で青になります。

カテゴリの使い分け

既定色を青にしておきながら、タスクや集中時間といった別の予定には違う色を当てたい場合には、カテゴリを活用すると便利です。

  • すでに別のカテゴリが登録されている場合、各カテゴリに割り当てられている色が設定画面などで確認できます。
  • 新しくカテゴリを作成したい場合は、「カテゴリの管理」などから名前と色を設定します(たとえば「集中時間」用に緑を割り当てるなど)。
  • 予定や会議の詳細画面を開き、カテゴリ欄で希望の色を選択すれば、その予定だけ別色で表示されます。

このように、カレンダー全体の色を一括で「青」に統一しつつ、必要に応じて個別のカテゴリで緑やその他の色を使うことで、従来の「会議=青」「タスク・集中時間=緑」の使い方を継続しやすくなります。

会議色を青に戻すメリット

カレンダーを見たときに、会議の色が自分にとってしっくりくるものだと、スケジュール確認がとてもスムーズになります。特に、長年Outlookを使ってきた方が「会議=青」のイメージに慣れている場合、色を戻すだけで以下のようなメリットがあります。

  • 視認性向上: 青を会議の象徴的な色とすることで、瞬時に会議を見分けられる
  • 作業効率の向上: 不慣れな色で戸惑うことが減り、予定を確認する負荷が下がる
  • タスクや集中時間などとの住み分けがしやすい: 会議の色を固定すると、他の予定を別色にする基準を作りやすい

色の使い方は些細なようで、日々の仕事効率や時間管理に大きな影響を与えます。自分の中で「会議は青」というルールがはっきりしているのであれば、それを踏襲できる設定にしておくことが望ましいでしょう。

タスクと集中時間の色分け戦略

会議色を青に固定した後、タスクや集中時間には別の色を割り当てると、スケジュール全体がさらにわかりやすくなります。ここでは具体的な色分け例と運用方法を紹介します。

色分けのアイデア

  • 会議=青
    新しいOutlookの既定色を青に戻した状態。そのまま会議用として活用。
  • タスク=緑
    やるべき作業項目やTODOリストをこなす枠として、集中力をイメージできる緑を選択。
  • 集中時間=紫
    外部からの雑音を排除して自分の仕事に集中したいときは、紫や紺などやや濃い目の色にして区別しやすくする。

もちろん、色のチョイスは個人の好みや業務スタイルによって変わります。大切なのは、「同系統の色が多すぎて識別しづらい」状態にならないようにすることです。

カテゴリ活用の流れ

  1. Outlookの「カテゴリの管理」を開く
    カレンダー画面で右クリックメニュー、またはリボンメニューなどからアクセスできることが多いです。
  2. 新規カテゴリ作成ボタンをクリック
    名前と色を入力するダイアログが表示されるため、わかりやすい名称と希望の色を選びます。
  3. スケジュールに割り当てる
    タスクや集中時間としてブロックしたい予定を開き、カテゴリ欄で先ほど作成したカテゴリを選択。

このプロセスをきちんと整備しておくと、日々のスケジュールを一目で把握しやすくなり、会議やタスク管理が飛躍的に向上します。

よくあるトラブルシューティング

新しいOutlookに移行した際、色設定周りでよく起こりがちなトラブルとその対処方法をご紹介します。

緑から青への変更が反映されない

  • カレンダーが複数ある場合: 正しいカレンダーを選択していない可能性があります。メインで使っているカレンダーに対して色変更を行っているか確認しましょう。
  • 同期の遅延: 特にクラウド連携の場合、変更がリアルタイムで反映されるまでに多少のラグが生じるケースがあります。一度Outlookを再起動すると反映されやすいこともあります。

カテゴリの色が見つからない

  • カテゴリが初期設定のままの場合: 「カテゴリの管理」画面から、色を確認しましょう。新しいOutlookインストール直後や初期設定のままだと、思い通りの色が用意されていないこともあります。
  • 権限設定の問題: 共有カレンダーでカテゴリを変更しようとしている場合、権限によっては編集が制限されていることがあります。管理者に確認しましょう。

旧Outlookとの同期が不調

  • バージョン違いによる不整合: 旧Outlookと新しいOutlookを並行して使っている場合、色情報が同期されずにバラバラに見えることがあります。ある程度移行期間を決めて、新しいOutlookに一本化することを検討しましょう。
  • Office更新プログラムの遅延: 最新の更新プログラムを適用していないと不具合が発生することがあります。Windows UpdateやOfficeの更新をチェックし、最新バージョンにしておくことも大切です。

色を変更する際の注意点

新しいOutlookで色をカスタマイズするとき、いくつか押さえておきたい注意点があります。

  1. テーマとの相性
    Outlook全体のアプリテーマ(ライト・ダークモードなど)や、Windowsのテーマ設定によって、色の見え方が若干変わることがあります。白背景で見る青と、ダークモードで見る青は印象が違うため、実際の見え方を確認するのがおすすめです。
  2. カレンダーの共有状況
    会社や組織内でカレンダーを共有している場合、自分だけが変更した色が相手には反映されないことがあります。相手の閲覧権限やOutlookのバージョンによっては、自分のローカル環境のみの色変更になる点に注意が必要です。
  3. 従来のカテゴリ運用との併用
    従来からカテゴリ機能をフル活用していた方は、カテゴリ名や色設定が複雑になっている場合があります。新しいOutlookに移行した際に整理を行い、優先度の高いものから順に色設定をリニューアルするとスムーズです。

表で見る操作の流れ

ここでは、カレンダーの色を青に戻す手順を簡単な表形式でまとめます。必要に応じてメモに使ってください。

操作ステップ具体的な手順補足
1. カレンダーを開くOutlookを起動し、画面左下のアイコンなどから「カレンダー」を選択新しいOutlookでは左サイドメニューやトップバーの切り替えでアクセス
2. カレンダーの選択色を変えたいカレンダーをクリック(自分のメインカレンダーなど)複数のカレンダーがある場合は対象を間違えないよう注意
3. カレンダー名の横にあるメニューを開く「…」ボタンや、右クリックで表示されるオプションメニューを探すバージョンによっては「色の変更」というメニュー名になっていることも
4. 青を選択表示されたカラーパレットから青系統をクリック選んだ瞬間にカレンダー全体が青に切り替わる
5. カテゴリで個別色を付ける(必要に応じて)会議はそのまま青、タスクや集中時間は別のカテゴリ色を割り当てるカテゴリ管理画面から新規追加や名前変更も可能

その他便利なOutlook活用術

会議色の変更以外にも、新しいOutlookでは生産性を高めるための機能が充実しています。特に以下のようなポイントを押さえておくと、さらに使いこなしやすくなるでしょう。

フォーカス設定との連携

Outlookには「集中できる時間」を自動検出してスケジュールに組み込む機能が存在します。色分けと組み合わせると、自分の集中時間を確保しやすくなります。

  • 集中時間を紫などの濃色に設定しておき、会議は青、タスクは緑などと分ける
  • フォーカス設定時には自動的に通知が抑制される

予定表テンプレートの活用

会議の設定をテンプレート化することで、色やカテゴリ、会議場所などをあらかじめ登録し、新規作成時にスムーズに反映できます。オンライン会議が多いなら、TeamsやZoomのリンクをテンプレートに仕込むなど、工夫の幅が広がります。

キーボードショートカットの活用

時間管理をさらに効率化したい場合は、ショートカットキーを覚えるのがおすすめです。

  • Ctrl + Shift + A: 新しい予定(アポイントメント)の作成
  • Ctrl + Shift + Q: 新しい会議の作成
  • Ctrl + Shift + G: カテゴリの割り当てダイアログを開く(バージョンによる)

これらを使いこなすと、わざわざマウスを使わなくても素早くスケジュール入力できるので、色分けにもすぐにアクセス可能です。

まとめ

新しいOutlookで、既定の会議色が緑に変わってしまって戸惑う方は多いですが、カレンダー全体の色設定を青に変更するだけで、簡単に従来の「会議=青」の状態に戻せます。また、カテゴリを使ってタスクや集中時間などを別の色で管理すれば、視認性や作業効率も大幅に向上します。OutlookはバージョンアップのたびにUIや機能が進化していますが、慣れた色分けルールを踏襲しつつ新機能も取り入れることで、より快適にスケジュール管理ができるようになります。ぜひ本記事の内容を参考に、自分好みのカラー管理を実現してみてください。

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