XServer VPS for GameXServer VPSで始めるARK専用サーバー構築ガイド

ARK: Survival Evolvedで仲間と思う存分サバイバルを楽しみたい方に向けて、レンタルサーバー「XServer VPS for Game」を使った専用サーバー構築方法をわかりやすく解説します。高いCPU負荷とメモリ使用量が特徴のARKサーバーですが、XServerなら初心者でも安定かつ快適に運用可能です。プラン選びからインストール・最適化、MOD導入、トラブル対処までを丁寧にご紹介していきます。

ARKサーバーにおけるXServer VPS for Gameの魅力

ARK: Survival Evolvedの専用サーバー運用では、安定したCPU性能と十分なメモリ容量が必須です。XServer VPS for Gameはこの点をしっかりカバーしています。各プランでCPUコア数、NVMe SSD容量、メモリ無料増設などを備えており、必要に応じて柔軟にスケールできる点も魅力です。

CPUコア数や高性能なNVMe SSDにより、ARK独特の大容量データ読み込みや保存をスムーズに処理できるメリットがあります。

ARKに必要なスペック

ARKの専用サーバーはCPU負荷とメモリ使用量が大きいのが特徴で、特にメモリ不足だとサーバーが不安定になりがちです。人数が増えるほど負荷は高まるため、メモリ8GB以上のプランを選ぶと安心です。中でも以下のように推奨されています。

  • メモリ8GBプラン:ほとんどのマップやMODに対して快適
  • メモリ16GBプラン:MOD大量導入やプレイヤー50人以上など大規模サーバーにも対応

一方で4GBプランでも少人数(2~4人程度)であれば動作は可能ですが、マップによっては動作が重くなるケースもあります。将来的にMODや新マップの導入を考えているなら、8GBプラン以上を選んでおくほうが安心です。

4GBプランではメモリ不足からクラッシュする可能性もあり、大人数で遊ぶには不向きです。

料金プランと契約期間

プランの選択だけでなく、契約期間でも費用が変わります。1ヶ月契約が最も割高ですが、3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月契約などで月額料金が下がる仕組みです。初めは1ヶ月契約で試し、長期で利用するめどが立ったら長期間に切り替えると無駄がありません。XServer VPS for Gameでは初期費用が無料で、さらにキャンペーンやキャッシュバックが適用されるタイミングもあるため、こまめに公式サイトをチェックしましょう。

筆者の経験上、ARKサーバーは一度構築すると長く遊べるコンテンツなので、試用期間を経て長めの契約にすると結果的にお得です。

XServer VPS for Gameの申し込みからサーバー起動まで

ここからは、実際にXServer VPS for Gameを申し込み、ARKサーバーを立ち上げる手順を順番に追って解説していきます。スクリーンショットやコマンド例と合わせて進めると分かりやすいでしょう。

1. XServer VPS for Gameの申し込み手順

まずXServer公式サイトにアクセスし、アカウントを作成・ログインします。そこから「ゲームサーバーのお申し込み」を選択して進みましょう。

  • サーバー名:管理用に分かりやすい名前を入力(後から変更可)
  • プラン:4GB、8GB、16GBなどから選ぶ(初心者には8GB推奨)
  • 契約期間:1ヶ月~12ヶ月の中から選択。長期のほうが月額割安
  • イメージタイプ「ARK」を選ぶことで、自動でサーバープログラムがインストールされる
  • rootパスワード:英字、数字、記号を混ぜた強力なものを設定し、忘れないように記録

支払い方法はクレジットカードやコンビニ払いなどが選択でき、クレジットカードなら更新忘れを防ぐ自動更新も利用可能です。支払いを完了するとおよそ5分程度でサーバーが自動構築され、VPS管理パネルからステータスを確認できます。

ARKイメージを選べば、インストールや初期起動が自動化されるので余計な作業がほとんど要りません。

2. OS初期設定とSSH接続

サーバーの自動構築が完了したら、メールなどで通知されるVPSのIPアドレスを使ってSSH接続します。Windowsなら「Windowsターミナル」や「PuTTY」、MacやLinuxなら標準のターミナルから下記コマンドでアクセス可能です。

ssh root@<サーバーIP>

パスワードを入力するとログインできるので、OSの基本アップデートやファイアウォールの設定を実施します。初期状態でARK専用ユーザー「ark」が用意されている場合もありますが、rootユーザーのままサーバーを運用するとセキュリティ的に危険な場面もあるため、権限を分ける運用をおすすめします。

3. ARKサーバープログラムのインストール(自動・手動)

イメージタイプで「ARK」を選んで構築した場合は、すでにARK専用サーバーがインストールされて起動まで行われています。手動でインストールする場合は、下記の通りSteamCMDを利用します。

  1. 必要パッケージ(lib32gcc1など)をインストール
  2. SteamCMDをダウンロード・解凍
  3. SteamCMDからARKサーバーファイル(AppID: 376030)をダウンロード

これでARKサーバーの実行ファイル一式が揃います。Linuxなら/home/ark/配下に配置し、systemdサービス化すれば自動起動が可能になります。

サーバー設定と最適化のポイント

起動したARKサーバーをより快適に運用するために、設定ファイルとコマンドラインオプションをしっかり調整しておきましょう。メモリやCPUの負荷管理を行いつつ、プレイヤーが遊びやすい設定を整えられると理想的です。

INIファイルの編集

ARKサーバーの主な設定は下記2つのINIファイルで行います。

  • GameUserSettings.ini:サーバー名やパスワード、各種倍率などの基本設定
  • Game.ini:繁殖速度や難易度など、細かなゲーム内パラメータ

XServerのARKテンプレートであれば/home/ark/Servers/ShooterGame/Saved/Config/LinuxServer/配下などに配置されているので、SSHやWinSCPでアクセスして編集しましょう。編集後はサーバーを再起動して反映させます。

[ServerSettings]
ServerPassword=<参加用パスワード>
ServerAdminPassword=<管理者パスワード>
XPMultiplier=2
TamingSpeedMultiplier=3
HarvestAmountMultiplier=2
...

ARKはプレイスタイルに合わせて経験値倍率やテイム速度などを細かく調整できるのが魅力です。最初は低倍率で始め、慣れてきたら上げてみるのもいいですね。

サーバー起動・停止とsystemdサービス

XServer VPS for GameのARKイメージでは、systemdサービスとして登録済みの場合が多く、以下のコマンドでサーバー起動や停止、再起動が簡単に行えます。

sudo systemctl stop ark-server.service
sudo systemctl start ark-server.service
sudo systemctl restart ark-server.service

手動でインストールした場合は、ShooterGameServerを直接起動するバッチファイルやシェルスクリプトを作成し、それをsystemdに設定すると便利です。

パフォーマンス最適化の考え方

ARK専用サーバーはシングルスレッド処理がメインで、CPUクロックの速さが重要です。またメモリ不足はクラッシュにつながるため要注意。XServer VPSの8GBプラン以上なら十分余裕がありますが、MODを大量に入れる場合やマップが巨大化するほどメモリを食うので、状況に応じてプラン拡張を検討してください。

プランCPUコアメモリ月額目安
4GBプラン4コア4GB約2,200円
8GBプラン6コア8GB(最大12GB)約4,400円
16GBプラン8コア16GB(最大24GB)約9,750円

8GBプランは多くの公式マップで快適。MOD追加や大人数プレイにも対応しやすい安定バランスです。

ネットワーク設定とポート開放

ARKサーバーをインターネット上に公開するには、必要なポートを開放する作業が欠かせません。XServer VPS for Gameの管理パネルで「接続許可ポート設定」を確認し、以下のポートをUDPで開放してください。

  • ゲームポート:7777/UDP
  • クエリポート:27015/UDP
  • RCONポート:27020/TCP(RCONを使う場合)

併せてサーバーOS側(Linuxならufwやiptables、WindowsならWindowsファイアウォール)でも同様のルールを設定します。すべて終わったら、Steamのサーバーブラウザで「お気に入り」にサーバーIP:7777を追加し、正しくリストに表示されるかを確認しましょう。

MODやカスタムマップの導入

ARKの楽しみを大きく広げるのがMODです。新しい建材や恐竜を追加するMOD、UIを改良するMODなど豊富に公開されています。XServer VPS上のARKサーバーにMODを導入する一般的な手順は次の通りです。

  1. Steamワークショップで導入したいMODをサブスクライブ
  2. ARKのシングルプレイを起動し、MODファイルを展開させる
  3. PCのShooterGame/Content/ModsフォルダからVPS側にファイルをアップロード
  4. サーバーのGameUserSettings.iniActiveMods=MOD ID1,MOD ID2を追記し再起動

この流れで好きなMODをいくつでも導入できます。ただし入れすぎるとサーバーの起動が遅くなり、競合によって不具合が出る可能性もあるため注意しましょう。カスタムマップも基本的には同様で、MapModIDを指定して起動すれば反映されます。

大規模なMODや複数MODを同時に適用すると、サーバー起動に時間がかかり、競合が発生するリスクも上がります。

トラブルシューティングと安定運用のコツ

ARKサーバー運用中にありがちなトラブルと対処法をまとめます。困ったときは落ち着いてログを確認し、原因を切り分けましょう。

接続できない・サーバーが見つからない

  • ポート(7777/UDP、27015/UDP)が開放されているか
  • IPアドレスやポートを正しく指定しているか
  • サーバープロセスが正常に起動しているか(systemctl statusやログで確認)

サーバーのクラッシュや不安定化

  • メモリ不足:4GBプランで大きなマップや多人数は厳しい
  • MOD競合:導入MODを一度外して起動テスト
  • セーブデータ破損:自動バックアップから復元

ラグやパフォーマンス低下

  • サーバーのCPU使用率・メモリ使用率を確認
  • 野生恐竜の数や建造物数を制限して負荷軽減
  • サーバーの再起動や自動セーブ間隔を調整

バージョン不一致エラー

  • サーバーが古いバージョン:SteamCMDでARK専用サーバーをアップデート
  • クライアントとMODのバージョン食い違い:ワークショップ更新後にサーバー側も最新ファイルを反映

運用中はこまめにバックアップを取っておけば、万一のクラッシュやデータ破損時にも復旧がスムーズです。またMODアップデートのタイミングなど、定期的なサーバーメンテナンスは欠かせません。

まとめ:XServer VPSでARKマルチサーバーを快適運用

XServer VPS for Gameは、初心者でも比較的容易にARK専用サーバーを立てられる環境が整っています。プランや契約期間の柔軟性、メモリ無料増設、NVMe SSDによる高速読み込みなど魅力が満載です。メモリ8GBプラン以上を選べば、公式マップやMOD導入でも十分対応できるはずです。ぜひ自分好みの設定をカスタマイズして、思い通りのARKワールドを築き上げてください。

自分や仲間専用のサーバーを持つと、自由度が格段に高まり、デフォルトの公式サーバーとは一味違うサバイバルが楽しめます。

参考サイト・資料

これからARKで長く遊びたい方は、ぜひ本記事を参考にXServer VPS for Gameを選択してみてください。レンタルサーバーの安定性と高性能で、快適な恐竜サバイバルライフが楽しめるはずです!

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