Minecraftは世界中で多くのプレイヤーから愛され、自由度の高さやコミュニティによる豊富なコンテンツが魅力のサンドボックスゲームです。Xboxプラットフォームでも長らく親しまれてきましたが、その歴史を振り返ると「Minecraft Xbox One Edition(旧版)」と「Minecraft Bedrock版」という二つのエディションが存在してきました。旧版がすでに販売終了しているという情報もあり、今から入手できるのか疑問を持つ方も多いかもしれません。この記事では、過去のキャンペーンやディスク版の扱い、そしてどうしてもXbox One Editionをプレイしたい場合に考えられる方法などを詳しく解説します。あわせて、最新のBedrock版を快適に楽しむためのポイントもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
Minecraft Xbox One Editionとは
Minecraft Xbox One Editionは、初期のコンソール向けバージョンとして存在していた旧エディションです。現在のBedrock版(通称:統合版)が登場する以前、Xbox 360やPlayStation 3など各コンソールの独自バージョンとして提供されていました。その中で「Xbox One Edition」はXbox One専用に作られたもので、2014年頃にリリースされ、多くのプレイヤーがテレビ画面で気軽にブロックの世界を楽しんでいました。
旧エディションならではの特徴
旧版はそれぞれのコンソール固有の仕様やUIが採用されており、今から振り返ると限定的な部分もありますが、以下のような特徴がありました。
- UIや操作感が各コンソール向けに最適化
Xbox One Editionでは、Xboxコントローラーに合わせた操作体系が構築されており、当時の環境では扱いやすいUIとして好評でした。 - アップデートペースがコンソールごとに異なる
Bedrock版と比べるとアップデートの頻度やタイミングが遅れていました。機能やバグ修正も統一されておらず、やや制限がある状態でした。 - オンライン要素の違い
Xbox Liveを通じてフレンドとマルチプレイは可能でしたが、クロスプラットフォーム機能は対応していません。遊べるのは同じXbox One Edition間のみで、他ハードとの接続は不可でした。
サポート終了と販売停止の背景
旧版エディションは2017年頃を境に「Minecraft: Xbox One Edition」としての更新が停止し、統合版(Bedrock版)へ一本化されました。Microsoftとしても、プラットフォームを統合してアップデートを同一のタイミングで配信し、クロスプレイを可能にするほうが利点が大きいと判断したのです。そのため、旧Xbox One Editionは公式ストアでの新規購入を終了し、現在では販売されていない状態となっています。
Bedrock版とXbox One Editionの違い
Bedrock版(統合版)は現在、XboxだけでなくWindows 10/11、Nintendo Switch、モバイル(iOS/Android)など、幅広いプラットフォームで同様の体験を提供することを目標に開発・運営されています。ここでは、具体的にどのような違いがあるのかを見てみましょう。
機能面の比較
以下のように、両者には機能面で大きな差があります。
項目 | Xbox One Edition | Bedrock版 |
---|---|---|
アップデート | 2017年頃に終了 | 継続的に最新機能を追加 |
クロスプレイ | 同じXbox One Edition間のみ | 他機種(Switch/モバイル/Win10など)と可能 |
UI | コンソール専用設計 | 統一されたUI |
コミュニティ | 少数コミュニティが残る | 巨大かつアクティブ |
入手方法 | 中古ディスクなどのみ | 公式ストアで購入可能 |
アップデートの継続性
Bedrock版は、Mojang StudiosとMicrosoftが力を入れてアップデートを継続しており、最新のバイオームやモブ(キャラクター)、ゲームシステムが定期的に導入されています。一方でXbox One Editionはすでにサポートが終了しているため、新しい要素は追加されず、バグ修正もされません。
オンラインプレイの充実度
Bedrock版ではRealmsやサーバー機能が充実しており、フレンドや世界中のプレイヤーと容易に接続できます。Xbox One Editionではオンラインマルチプレイ自体は可能でしたが、コミュニティが衰退傾向にあるうえ、他機種のプレイヤーとのクロスプレイはできないため、マルチプレイの幅は極端に狭くなります。
Bedrock版を持っている場合、Xbox One Editionは無料で入手できる?
結論から言うと、すでにBedrock版を持っていても、旧版のXbox One Editionを無料で入手する公式な方法は提供されていません。これにはいくつかの背景が存在します。
かつて存在した「旧版→Bedrock版」無料アップグレード
過去には、Xbox One Editionを持っているユーザーがBedrock版を無料または割引価格で入手できるキャンペーンが実施されていました。しかし、これは旧版を所有しているユーザーが最新の環境にスムーズに移行できるよう促すキャンペーンであり、その逆にあたる「Bedrock版→旧版」の無償提供はありませんでした。
ストアページが開けずダウンロードできない理由
Xbox One Editionはすでに販売停止となったため、Microsoft Store上のページを開いても「利用不可」と表示されてしまいます。既に購入済みのアカウントであればライブラリから再ダウンロードできる可能性はありますが、新規購入や無料ダウンロードは不可能です。
無料入手の手段が存在しない背景
Minecraftの開発元Mojang StudiosやMicrosoftにとっては、プレイヤーをBedrock版へ集約し、将来的にも安定したサポートやクロスプラットフォームの利便性を提供していくことが大きなメリットになります。したがって、旧エディションの配布やサポートにリソースを割くよりも、Bedrock版へ一本化した方が運営の効率が良いと考えられているのです。
ディスク版を持っている場合のBedrock版無料アップグレードは可能?
実際に、ディスク版のXbox One Editionを持っているユーザー向けには、かつて期間限定のキャンペーンが存在しました。内容としては、ディスクを挿入するとアップグレードを受けられるというもので、発売当時は「一定期間内に限り無料」という形が取られていました。
キャンペーンの終了と現在の扱い
このキャンペーンは既に終了しており、現在ではディスクを挿入してもBedrock版を無料で手に入れることはできません。過去の特典で既にライセンスを得ている場合は別ですが、新規にディスクを買ってきても、同様の権利は付与されません。
中古ディスクを入手してもアップグレードは不可
中古でXbox One Editionのディスクを購入しても、当時の無料アップグレード特典を受けることはできません。そもそもキャンペーンが終了しているため、ディスクを読み込んでもBedrock版が無料でダウンロードできるわけではない点には注意が必要です。
どうしてもXbox One Editionをプレイしたい場合の選択肢
あえて旧版をプレイしたい理由として、昔のバージョンの雰囲気を味わいたい、統合版との仕様の違いを楽しみたい、限定スキンや限定ワールドを再現したいなどが考えられます。しかし、現実的にはいくつかの制限があります。
ディスク版の入手と互換性
もっとも確実な方法は、中古ショップや個人取引などでディスク版を手に入れ、Xbox OneやXbox Series X(ディスクドライブ搭載機)でプレイすることです。ただし、Xbox Series Sの場合はディスクドライブがないため、ディスクを使用してのプレイは不可能です。
また、旧版エディションで作成したワールドをBedrock版に移行できる手段も限られており、ユーザーコミュニティが独自ツールを使ってコンバートを試みる場合がありますが、公式サポートは望めません。
レガシーエディション特有の不具合に注意
旧版をプレイする際は、最新のアップデートが入らないため、バグや不具合が残っている可能性があります。ローカルマルチプレイなどに問題が起きても、すでに開発元がサポートを行っていないため、解決策が見つからないこともあるでしょう。
オンライン機能の制限
先述の通り、Xbox One Editionはクロスプレイに対応していないため、友人が他機種やBedrock版で遊んでいる場合には一緒にマルチプレイができません。ネット上のコミュニティやサーバーに参加したい人にとっては大きなデメリットです。
なぜBedrock版を中心に遊ぶことが推奨されるのか
旧版にこだわりがない場合、Bedrock版をプレイするメリットは多岐にわたります。最新機能や定期的なアップデートが享受できるだけでなく、クロスプラットフォームのマルチプレイ、マーケットプレイスで配布されるスキンやワールド、アドオンなど多彩な楽しみ方があります。
Bedrock版の主なメリット
- 最新バージョンへの素早いアクセス
新しいブロックや機能が追加された際、Bedrock版なら定期アップデートでいち早く体験できます。 - 豊富なオンライン要素
Realmsやコミュニティサーバーなど、仲間と気軽に遊べるプラットフォームが揃っています。 - クロスプレイ対応
Xbox、Switch、モバイル、Windows 10/11など異なるハードを持っていても、一緒にワールドを冒険できます。 - マーケットプレイスのコンテンツ
有志や公式が作成したスキンやテクスチャパックを簡単に購入・導入でき、ワールドの幅が一気に広がります。
Xbox Series Sの場合のポイント
Xbox Series Sはディスクドライブを搭載していないため、ディスク版ゲームを使用することができません。ダウンロード専用になりますので、旧版をプレイしたい場合の選択肢がそもそもありません。Bedrock版ならMicrosoft Storeでダウンロードでき、Series Sの高いパフォーマンスで快適に遊べます。
Series Sで快適に遊ぶ設定例
以下は、Series SでBedrock版を快適に楽しむ際の設定例です。参考にしてみてください。
# Series Sでのおすすめ設定例 (Bedrock版)
1. 4K出力対応TVがない場合は、解像度設定を1080pに切り替え
2. HDRを有効にする(TV対応時)
3. ゲーム内の描画距離は、自身の好みや処理負荷に応じて調整
4. マルチプレイは安定したWi-Fiまたは有線LANを推奨
このように設定を工夫すれば、高フレームレートや美しい画面でMinecraftの世界を楽しめます。
旧エディションを体験したい人へのアドバイス
どうしても「当時の雰囲気」を味わいたいという場合は、Xbox One Editionのディスクを所持しているハードで遊ぶのが唯一の方法となります。中古ショップなどを探せば入手は可能かもしれませんが、プレイの制約が多い点は理解しておきましょう。
当時の要素を再現する方法
一部のコミュニティでは、Bedrock版をあえて古いバージョンで起動できるように工夫したり、Java版で昔のバージョンをプレイしてみたりといった遊び方が存在します。もし旧エディションの雰囲気を味わいたいだけであれば、Java版の過去バージョンの利用を検討するのも一つの手です。
まとめ:結局、無料でXbox One Editionを手に入れる手段はない
以上のように、Xbox One Editionは公式ストアで販売が終了しており、新規にダウンロードすることは不可能です。すでにBedrock版を持っていても、旧版を無料で入手するキャンペーンは存在しません。ディスク版を過去に所有し、キャンペーン期間内にアップグレードを受けていた人は既にBedrock版を入手済みですが、現在はそのキャンペーンも終了しています。
最終的なおすすめ
- 最新のBedrock版で遊ぶのが無難
アップデートも充実し、マルチプレイの幅も広いので、より長く楽しむことができます。 - 旧版をどうしてもプレイしたいなら中古ディスク
限定要素や懐かしいバージョンを体験したい人向け。ただし、ディスクドライブ非搭載のXbox Series Sでは使用不可です。 - コミュニティ重視ならBedrock版一択
フレンドや世界中のプレイヤーと遊ぶなら、やはりBedrock版がベストです。
懐かしさを求めて旧版をプレイするのも悪くありませんが、更新が途絶えたバージョンにはリスクやデメリットも多いものです。せっかくなら最新のBedrock版で、これから先もどんどん進化していくMinecraftの世界を満喫してみてはいかがでしょうか。
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