この記事では、Pythonを使用して時系列データのシフトとラグを効率的に計算する方法について詳しく解説します。具体的なコード例とその解説、さらに応用例を含めています。
目次
はじめに
時系列データは、金融、気象、エネルギー管理など、多くの分野で重要です。その分析にはシフトやラグの計算が不可欠ですが、手動で行うには時間と労力がかかります。Pythonを使えば、これらの計算を効率的に行えます。
基本的なシフトの計算方法
Pythonのpandasライブラリを使って時系列データに対する基本的なシフト計算を行います。
環境準備
まずはpandasをインストールしてください。
!pip install pandas
基本コード
次のコードでは、時系列データに対するシフトを計算しています。
import pandas as pd
# サンプルデータの作成
date_rng = pd.date_range(start='2021-01-01', end='2021-01-10', freq='D')
df = pd.DataFrame(date_rng, columns=['date'])
df['data'] = range(0, len(date_rng))
# シフトの計算
df['shifted_data'] = df['data'].shift(1)
print(df)
このコードの解説
– `pd.date_range`で2021年1月1日から2021年1月10日までの日付を生成。
– その日付データと、0から始まる整数データを組み合わせてデータフレーム`df`を作成。
– `shift(1)`関数でデータを1つ下にシフトしています。
応用例1: ラグの計算
ラグを計算する際には、`shift()`関数の引数に負の値を指定します。
# ラグの計算
df['lagged_data'] = df['data'].shift(-1)
print(df)
このコードの解説
– `shift(-1)`関数でデータを1つ上にシフト(ラグ)しています。
応用例2: 複数のラグとシフト
複数のラグとシフトを同時に計算することも可能です。
# 複数のシフトとラグ
df['shifted_data_2'] = df['data'].shift(2)
df['lagged_data_2'] = df['data'].shift(-2)
print(df)
このコードの解説
– `shift(2)`でデータを2つ下にシフト。
– `shift(-2)`でデータを2つ上にシフト(ラグ)しています。
まとめ
Pythonのpandasライブラリを使えば、時系列データに対するシフトやラグの計算を効率よく行うことができます。具体的なコード例とその解説を通じて、この技術を理解し、自分のプロジェクトに活かしてください。
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