グループポリシー(GPO)でOutlookのPSTファイルの保存場所を指定する方法を解説します。既定だとPSTファイルは(C:\Users\[ユーザー名]\Documents\)に作成されますが、この既定値をファイルサーバ上等に変更して一元管理をしてみてはいかがでしょうか。
グループポリシー(GPO)の作成と適用手順
「グループポリシーて何?」という方は「グループポリシーの作成と適用手順」Active Directoryをフル活用して端末を完全制御しちゃおう!!で細かい説明をしていますのでご参照ください。実例を用いて説明をしていますので、全くの初心者でもグルーポプリシーが自由に扱えるようになります。
OutlookをGPOで使えるようにする
GPO標準だとOutlookがありません、以下の記事を参考にGPOで利用できるように設定してください。
Outlookをグループポリシー(GPO)で一元管理する方法|設定を全て公開
PSTファイルの既定の場所を指定するGPO設定
PSTファイルの既定の場所を指定には、以下のGPOを変更します。
<パス>
ユーザーの構成¥ポリシー¥管理テンプレート¥Outlook2016¥その他¥PST設定
<ポリシー>
PSTファイルの既定の場所
未構成を有効にします。
「PSTファイルの既定の場所」を指定します。
以下の例では、ファイルサーバー上にユーザー毎にPSTファイルが作成されるようになっています。%USERNAME%は環境変数でユーザー名のファイルが自動的に作成されます。
\\192.168.0.52\share\%USERNAME%
このポリシー設定では、ユーザーのコンピューター上で Outlook Data File (PST) ファイルに別のフォルダーを指定することができます。
このポリシー設定を有効にした場合、ユーザーのコンピューター上で PST ファイルを格納する場所を指定できます。
このポリシー設定を無効にするか、未構成にした場合、PST ファイルの場所は、ユーザーのコンピューター上の %USERPROFILE%\Documents\Outlook Files\ です。
設定の確認
さて実際にGPOを適用してPSTファイルの保存場所を確認してみます。
アカウントの設定を新規でしてみると、保存場所の既定値が変更となっていて、GPOで設定したファイルサーバー上に保存されていることが分かります。成功です。
PSTファイルの実際の保存場所
PSTファイルの最大サイズを指定するには以下の記事をご参照ください。
コメント