容量の大きいファイルを送る場合に便利なのがオンラインストレージを利用したファイル転送サービスです。無料で利用できるので気軽に利用るす人が多いのですが、危険性を理解して活用するようにしましょう。本記事では、ギガファイル便について掘り下げていきます。
ギガファイル便の仕組み
そもそもギガファイル便とはどの様な仕組みなのでしょうか。
下図を参考に説明をしていきます。A社がB社に対してメールでは送付できない大容量のファイルを送りたい場合にギガファイル便が利用されます。A社はギガファイル便が保持しているインターネット上にあるストレージ(オンラインストレージ)にB社へ送付したいファイルをアップロードして、B社にダウンロードリンクとパスワードをメールで送信します。B社はその情報を元にしてギガファイル便のオンラインストレージからA社がアップロードしたファイルをダウンロードします。これが仕組みです。
ギガファイル便の何が危険か
さてどこに危険性があるのか解説していきます。
危険性は3つ考えられます。
危険性1:データの外部流出
アップロードしたファイルはギガファイル便が管理していますが、ギガファイル便からサイバー攻撃やスパムによりファイルが外部に流出する可能性があります。これは、ギガファイル便のセキュリティのレベルによって流出確率が変動します。
危険性2:送付先をスパム感染させる可能性がある
ギガファイル便がウイルス感染していて気が付かない場合、ギガファイル便からファイルをダウンロードしただけでウイルス感染をしてしまうかもしれません。この場合、A社はB社に謝罪をしないといけなくなります。
危険性3:システムのバグ
通常はパスワードによって許可した人しかダウンロードできないのに、ギガファイル便のシステムバグで誰でもダウンロードできるようになってしまう可能性があります。実際にもうサービスが終了しましたが「宅ふぁいる便」であった事例です。
ギガファイル便のセキュリティレベルの考察
サイトを見ての判断ですが、正直なところ流出したらまずいデータには利用しない方がよいと思います。まず、具体的なセキュリティ対策について何も記載がありません。また、利用規約やプライバシーポリシーがサイトに掲載されてはいますが、以前まで全くなく世間からバッシングにあい取り合えず載せたといった感じが否めません。
安全に大容量ファイル送信をするには
安全に大容量ファイル送信をするにはどうすれば良いかについて解説します。
1.流出させたくないファイルには利用しない
厳しい言い方ですが、アップロードしたファイルは流出してしまうといった前提で利用しましょう。個人情報や会社の機密文書等については、物理的なメディアに書き込んで郵送する等するのが賢明でしょう。
2.社内システムを利用
大きな企業だとオンラインストレージサービスを自社で構築しています。ギガファイル便等のフリーのサービスの利用は禁止されています。自社システムであれば、セキュリティ対策が可視化されているので安心して利用できるわけです。
3.信頼性の高い無料のサービスを使う
実は無料でも信頼性が最高に高いサービスがあります。以下の記事をご参照ください
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