Excel VBAを使ったデータベースクエリの一括更新方法

この記事では、Excel VBAを使用してExcelのデータベースクエリを一括で更新する方法について詳しく説明します。具体的なコード例、その詳細解説、および実践的な応用例を通じて、この技術の実践的な利用方法を学べます。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

Excel VBAを使ったデータベースクエリの一括更新とは

Excelでは、外部のデータベースからデータを取得する際に、データベースクエリを利用します。しかし、複数のクエリを持つ大規模なワークシートの場合、それらを一括で更新することは手間がかかります。VBAを利用すると、この作業を効率的に行うことができます。

基本的なコードの実装

Sub UpdateAllQueries()
    Dim qry As QueryTable
    For Each qry In ActiveSheet.QueryTables
        qry.Refresh
    Next qry
End Sub

コードの解説

このコードは、アクティブなワークシート上のすべてのクエリを一括で更新するためのものです。
1. `QueryTable`オブジェクトの変数`qry`を宣言します。
2. `ActiveSheet.QueryTables`により、アクティブなワークシート上のすべてのクエリをループ処理で取得します。
3. `qry.Refresh`で、各クエリを更新します。

応用例

応用1:特定のワークシートのクエリのみを更新

Sub UpdateQueriesInSheet(wsName As String)
    Dim ws As Worksheet
    Dim qry As QueryTable
    Set ws = ThisWorkbook.Worksheets(wsName)
    For Each qry In ws.QueryTables
        qry.Refresh
    Next qry
End Sub

解説

上記のコードは、指定されたワークシート内のすべてのクエリを更新します。関数の引数としてワークシート名を受け取り、そのワークシートのクエリのみを更新します。

応用2:更新時にエラーが発生した場合の例外処理

Sub UpdateAllQueriesWithErrorHandling()
    Dim qry As QueryTable
    On Error Resume Next
    For Each qry In ActiveSheet.QueryTables
        qry.Refresh
        If Err.Number <> 0 Then
            MsgBox "エラーが発生しました: " & Err.Description, vbExclamation
            Err.Clear
        End If
    Next qry
End Sub

解説

このコードは、クエリを更新する際にエラーが発生した場合、エラーメッセージを表示します。

応用3:最後の更新日時をログとして保存

Sub UpdateQueriesWithLogging()
    Dim qry As QueryTable
    Dim LastRow As Long
    For Each qry In ActiveSheet.QueryTables
        qry.Refresh
        With Sheets("Log")
            LastRow = .Cells(.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row + 1
            .Cells(LastRow, 1).Value = Now
            .Cells(LastRow, 2).Value = qry.Name & "を更新しました"
        End With
    Next qry
End Sub

解説

このコードは、クエリを更新するたびに、”Log”という名前のワークシートにその日時と更新内容を記録します。

まとめ

Excel VBAを利用することで、Excelのデータベースクエリの一括更新が効率的に行えることを学びました。基本的な方法から実践的な応用例まで、この技術を駆使して、日常の業務をよりスムーズに進めることができるようになります。

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