Windowsコマンドプロンプトでシステムのバックアップを取る方法

この記事では、Windowsのコマンドプロンプトを使用してシステムのバックアップを取る方法について詳しく解説します。初心者から中級者まで、ステップバイステップでシステムのバックアップの取得から復元までの方法を学ぶことができます。さらに、実用的な応用例も2つ紹介しますので、これを機にシステム管理のスキルを磨いてみましょう。

目次

コマンドプロンプトとは?

コマンドプロンプトは、Windowsオペレーティングシステムにおいて、ユーザーがコンピュータにテキストベースの「コマンド」を入力して直接操作するためのインターフェースです。このコマンドは、特定の操作を行うための指示や命令をコンピュータに伝えるもので、ファイルの操作、システム設定の変更、ネットワークの管理など、様々なタスクを実行することが可能です。グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の前身として、初期のコンピュータシステムで主に使用されていましたが、今日でも多くの専門家や上級ユーザーが高度なタスクを効率的に実行するためにコマンドプロンプトを使用しています。

基本的なバックアップの取得方法

Windowsには「wbadmin」というツールが組み込まれており、これを使用してコマンドプロンプトからバックアップを取ることができます。

wbadmin start backup -backupTarget:D: -include:C: -allCritical -quiet

上記のコマンドは、C:ドライブの全てのクリティカルなデータをD:ドライブにバックアップします。

コマンドの解説

– `wbadmin`:Windowsのバックアップツールのコマンド名
– `start backup`:バックアップを開始するオプション
– `-backupTarget:D:`:バックアップの保存先を指定。ここではD:ドライブに保存
– `-include:C:`:バックアップを取得するドライブやフォルダを指定。ここではC:ドライブ
– `-allCritical`:システムの復元に必要なすべてのクリティカルなデータを含める
– `-quiet`:確認やプロンプトなしでバックアップを実行

応用例1:特定のフォルダのみバックアップ

特定のフォルダだけをバックアップしたい場合の方法を解説します。

wbadmin start backup -backupTarget:D: -include:C:\Documents -allCritical -quiet

このコマンドは、C:\DocumentsのフォルダのみをD:ドライブにバックアップします。

応用例2:ネットワークドライブへのバックアップ

ネットワーク上のドライブや共有フォルダにバックアップを取りたい場合の方法も紹介します。

wbadmin start backup -backupTarget:\\ServerName\BackupFolder -include:C: -allCritical -quiet

上記のコマンドで、C:ドライブを`\\ServerName\BackupFolder`というネットワークパスにバックアップします。

まとめ

Windowsのコマンドプロンプトを利用したバックアップの取得方法について学びました。この知識を基に、日々の業務や個人のデータ保護に役立ててください。また、定期的なバックアップの実施をおすすめします。

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