Linuxでコマンドをバックグラウンドで実行する方法とその応用

Linuxでの作業中に、あるプロセスやコマンドをバックグラウンドで実行したいことはよくあります。この記事では、Linuxでコマンドをバックグラウンドで実行する基本的な方法と、それに関連する応用例を4つ紹介します。

目次

バックグラウンドでのコマンド実行の基本

Linuxでは、コマンドの後ろに「&」を付けることで、そのコマンドをバックグラウンドで実行することができます。

sleep 30 &  # 30秒間スリープするコマンドをバックグラウンドで実行

上記のコードでは、`sleep 30`というコマンドをバックグラウンドで実行しています。この方法を用いると、コマンドが完了するまでの間に他の作業を行うことが可能となります。

バックグラウンド実行の確認方法

バックグラウンドで実行中のプロセスは、`jobs`コマンドで確認できます。

jobs  # バックグラウンドで実行中のジョブを表示

応用例

1. バックグラウンドプロセスをフォアグラウンドに戻す

バックグラウンドで実行中のプロセスをフォアグラウンドに戻す場合は、`fg`コマンドを使用します。

fg %1  # ジョブ番号1のプロセスをフォアグラウンドに戻す

2. 複数のコマンドを連続してバックグラウンドで実行する

セミコロンを使用して、複数のコマンドを連続してバックグラウンドで実行することができます。

echo "Start" & sleep 5 & echo "End"  # Startを表示後、5秒スリープし、Endを表示

3. バックグラウンド実行中に終了する

nohupコマンドを使用すると、ターミナルを閉じてもバックグラウンドでのプロセスが継続して実行されます。

nohup sleep 300 &  # 300秒間スリープするコマンドをバックグラウンドで実行し、ターミナル終了後も継続

4. 特定の時間にコマンドをバックグラウンドで実行する

`at`コマンドを使用して、特定の時間にコマンドをバックグラウンドで実行することができます。

echo "echo 'Scheduled Task' > /tmp/output.txt" | at 12:00  # 12時に指定のコマンドを実行

まとめ

Linuxでコマンドをバックグラウンドで実行する方法は非常に便利で、多様なシチュエーションでの応用が考えられます。基本的な実行方法から、応用例を通じてさまざまな使い方を学んで、効率的な作業を目指しましょう。

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