この記事では、Linux環境で圧縮されたディレクトリを解凍する方法について詳しく解説します。tarとgzipを使った基本的な解凍方法から、高度なオプションやさまざまな応用例までを網羅しています。
目次
基本的な解凍方法
Linuxで最も一般的に用いられる圧縮・解凍コマンドは`tar`です。以下は、tar形式(.tar)、gzip形式(.gz)、tar.gz形式(.tar.gz)の基本的な解凍方法です。
# tar形式の解凍
tar -xvf archive.tar
# gzip形式の解凍
gunzip archive.gz
# tar.gz形式の解凍
tar -xzvf archive.tar.gz
高度な解凍オプション
特定のファイル/ディレクトリだけを解凍
# 特定のファイルだけを解凍
tar -xzvf archive.tar.gz -C /path/to/destination file1 file2
このコマンドは、`archive.tar.gz`から`file1`と`file2`だけを解凍し、指定したパスに保存します。
パスワード付きの圧縮ファイルを解凍
一般に、tarやgzipはパスワード機能を提供していませんが、代わりに`openssl`を使用することができます。
# opensslで解凍
openssl enc -d -aes256 -in encrypted.tar.gz | tar xz
応用例
解凍後に自動でスクリプトを実行
tar -xzvf archive.tar.gz && ./your-script.sh # 解凍後にスクリプトを実行
ディレクトリごとに異なる圧縮形式のファイルを一括解凍
find ./compressed_files -name '*.tar.gz' -exec tar -xzvf {} -C ./destination/ \;
進行状況を表示しながら解凍
tar -xzvf archive.tar.gz --progress
解凍処理を一時停止して再開する
tar -xzvf archive.tar.gz &
kill -STOP [プロセスID]
kill -CONT [プロセスID]
まとめ
Linuxでの圧縮ディレクトリの解凍は多くの場面で必要とされます。基本的な解凍から高度なオプション、応用例までを理解することで、効率的なファイル操作が可能になります。特に自動化やスクリプティングに役立つオプションもありますので、ぜひ活用してみてください。
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