この記事では、Linux環境でディスクの全体容量や空き容量を表示する方法について詳しく解説します。具体的なコード例とその解説、そして応用例を含め、ディスク容量の管理に役立つ情報を提供します。
目次
基本的なコマンド
Linuxでディスク容量を確認するには主に`df`と`du`という2つのコマンドが用いられます。
`df` コマンド
`df`コマンドは、ディスクの全体容量や使用中の容量、空き容量などを確認するためのコマンドです。
df -h # -hオプションで容量を読みやすい形で表示
`du` コマンド
`du`コマンドは、特定のファイルやディレクトリがどれくらいのディスク容量を消費しているかを調べるコマンドです。
du -sh /path/to/directory # -sで合計値のみ、-hで読みやすい形で表示
応用例
1. ディレクトリごとの容量を一覧表示
du -h --max-depth=1 /path/to/directory # ディレクトリ内の各項目について容量を表示
このコマンドで、指定したディレクトリ内の各項目が使用している容量を確認することができます。
2. ディスクの使用状況を監視
watch df -h # 定期的にdf -hコマンドを実行して表示
`watch`コマンドを使用することで、定期的にディスクの使用状況を監視することができます。
3. イノードの使用状況を確認
df -i # 使用中のイノード数を表示
これによって、イノード(ファイルやディレクトリのメタデータを格納するデータ構造)の使用状況を確認することができます。
4. 大きいファイルを特定
find /path/to/directory -type f -exec du -h {} + | sort -rh | head -n 5 # トップ5の大きいファイルを表示
このコマンドで、特定のディレクトリ以下で最も大きいファイルを見つけ出すことができます。
5. 特定の拡張子のファイルの総容量を計算
find /path/to/directory -name "*.log" -exec du -ch {} + | grep total$ # .logファイルの総容量を表示
このコマンドにより、特定の拡張子(この場合は`.log`)を持つファイルの総容量を確認することができます。
まとめ
Linuxでディスク容量を管理するための基本的なコマンドと、その多彩な応用例について解説しました。これらの知識を活かして、効率的なディスク容量管理を行いましょう。
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