この記事では、Linuxでのネットワークトラフィックのモニタリングについて解説します。特に`iftop`コマンドの使用法から応用例まで、幅広くカバーします。
目次
はじめに:`iftop`とは何か
`iftop`はLinuxやUnix系のオペレーティングシステムで利用できる、ネットワークトラフィックをリアルタイムで監視するためのコマンドラインベースのユーティリティです。ネットワークの帯域使用状況、接続先、使用ポートなどを瞬時に確認することが可能です。
基本的な使い方
インストール
まずは、`iftop`をインストールする必要があります。UbuntuやDebian系の場合、以下のコマンドでインストールできます。
sudo apt update
sudo apt install iftop # iftopをインストール
基本的なコマンド
基本的な`iftop`の使用方法は非常にシンプルです。
sudo iftop -i ens33 # ens33インターフェースでモニタリング
これで、指定したネットワークインターフェース(この例では`ens33`)でのトラフィックがリアルタイムで表示されます。
応用例
特定のポートでのモニタリング
特定のポートでのトラフィックをモニタリングするには、`-P`オプションを使います。
sudo iftop -i ens33 -P # ポート番号も表示
名前解決をスキップ
名前解決をスキップして、より高速にモニタリングする方法です。
sudo iftop -i ens33 -n # 名前解決をスキップ
バイト単位で表示
表示をバイト単位に変更する方法です。
sudo iftop -i ens33 -B # バイト単位で表示
指定したホストだけを表示
特定のホストだけを監視する方法です。
sudo iftop -i ens33 -F 192.168.1.1 # 特定のホストを監視
リモートマシンの監視
リモートマシンのネットワークトラフィックを監視する方法です。
ssh username@remote_host "sudo iftop -i ens33" # リモートマシンを監視
まとめ
`iftop`は多機能ながらも使いやすい、Linuxでのネットワークトラフィックモニタリングツールです。この記事で紹介した基本的な使い方から応用例まで、しっかりとマスターすることで、より効率的なネットワーク管理が可能になります。
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