Linuxでメモリの使用状況を確認する方法

Linuxシステムでメモリ使用状況を確認する方法を解説します。この記事では、主に`free`、`top`、`vmstat`などのコマンドを使用してメモリ状態を確認する方法を詳細に解説します。具体的なコード例とその解説、応用例も豊富に取り上げます。

目次

なぜメモリの使用状況を知ることが重要なのか

メモリ使用状況を把握することは、システムの健全性を維持し、パフォーマンスを最適化するために必要です。リソースの不足やメモリリークなどの問題を早期に発見することで、障害を防ぎ、効率的な運用が可能となります。

基本コマンド

`free` コマンド

free -m  # メモリの使用状況をMB単位で表示

`free -m`コマンドは、MB単位でメモリ使用状況を表示します。このコマンドの出力には、物理メモリ、スワップメモリ、バッファなど多くの情報が含まれています。

出力例と解説

“`
total used free shared buff/cache available
Mem: 2000 1100 400 50 500 700
Swap: 1000 100 900
“`

– `total`: システムの総メモリ
– `used`: 使用中のメモリ
– `free`: 空きメモリ
– `available`: 実際に使用できる空きメモリ
– `buff/cache`: バッファやキャッシュに使われているメモリ

`top` コマンド

top  # メモリとCPUの使用状況をリアルタイムで表示

`top`コマンドは、システムの状態をリアルタイムで表示します。ここでは特にメモリの部分に焦点を当てます。

出力例と解説

“`
MiB Mem : 2000 total, 700 free, 1100 used, 200 buff/cache
MiB Swap: 1000 total, 900 free, 100 used
“`

この部分は、`free`コマンドの出力に似ていますが、リアルタイムで更新される点が異なります。

応用例

1. リアルタイムでメモリ使用率を表示

watch -n 1 free -m  # 1秒ごとにメモリ使用状況を更新して表示

このコマンドで、1秒ごとに`free -m`の出力を更新します。

2. メモリの使用率をログに保存

free -m >> memory_log.txt  # メモリ使用状況をテキストファイルに出力

このコマンドで、`memory_log.txt`にメモリ使用状況をログとして保存できます。

3. スワップ使用量を監視

vmstat 5  # 5秒ごとにスワップ使用量などを表示

4. メモリ使用状況の分析

cat /proc/meminfo  # システムのメモリ情報を詳細に表示

5. 特定のプロセスのメモリ使用状況を確認

ps aux --sort=-%mem | head -5  # メモリ使用率が高いトップ5のプロセスを表示

まとめ

Linuxでメモリの使用状況を確認する方法には多くのコマンドが存在します。それぞれのコマンドには独自の特長と用途があり、状況に応じて適切なコマンドを選ぶことが重要です。この記事で紹介したコマンドと応用例を使って、システムの健全性を確保しましょう。

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