SQLにおいてデータベースのトランザクションを管理するためには、COMMITとROLLBACKという二つの非常に重要な命令があります。これらの命令は何をするものなのか、どのような場合に使うのが最適なのか、そして実際の使用例はどうなるのか。今回の記事でそれらを徹底的に解説します。
目次
COMMITとは
COMMITは、SQLにおけるトランザクションを確定する命令です。この命令を実行すると、その時点までのすべての変更がデータベースに反映され、他のユーザーからもその変更が見えるようになります。
COMMITの基本的な使用法
基本的には、複数のSQL文を一つのトランザクションとしてまとめた後に、`COMMIT`を実行します。
BEGIN; -- トランザクション開始
UPDATE table_name SET column1 = value1 WHERE condition; -- 更新
INSERT INTO table_name (column1, column2) VALUES (value1, value2); -- 挿入
COMMIT; -- トランザクション確定
COMMITの使用シーン
使用シーン | 説明 |
---|---|
バッチ処理 | 大量のデータを一括で処理する場合 |
金銭取引 | 金銭の受け渡しが関わる重要な処理 |
ROLLBACKとは
ROLLBACKは、SQLにおけるトランザクションを取り消す命令です。この命令を実行すると、その時点までのすべての変更が取り消されます。
ROLLBACKの基本的な使用法
何らかの理由でトランザクションを取り消したい場合には、`ROLLBACK`を使用します。
BEGIN; -- トランザクション開始
UPDATE table_name SET column1 = value1 WHERE condition; -- 更新
-- 何らかの理由で取り消し
ROLLBACK; -- トランザクション取り消し
ROLLBACKの使用シーン
使用シーン | 説明 |
---|---|
エラーハンドリング | 処理中にエラーが発生した場合 |
テスト環境 | 実際には反映させたくないテストの場合 |
COMMITとROLLBACKの違い
命令 | 動作 | 使用シーン |
---|---|---|
COMMIT | トランザクションを確定 | バッチ処理、金銭取引 |
ROLLBACK | トランザクションを取り消し | エラーハンドリング、テスト環境 |
まとめ
COMMITとROLLBACKはSQLでのトランザクション管理において不可欠な命令です。COMMITはトランザクションを確定し、ROLLBACKはトランザクションを取り消します。それぞれの命令が最も力を発揮するシーンに注意して、うまく活用してください。
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