この記事では、データベース設計における第四正規形(4NF)について詳しく解説します。4NFは、データの整合性と効率を高めるために非常に重要な概念です。具体的な日本語のデータを用いて例を交えながら説明していきます。
目次
第四正規形(4NF)とは?
第四正規形(4NF)は、データベースのテーブル設計において、多値従属(Multi-Valued Dependency)を除去するための正規形です。3NFを満たすテーブルが多値従属を持つ場合、4NFによってそれを解消します。
多値従属とは
多値従属とは、ある属性が他の属性に対して複数の値を持つ場合を指します。例えば、一人の学生が複数の科目と複数の趣味を持っている場合、その学生の情報を一つのテーブルで表すと多値従属が発生します。
4NFの重要性
多値従属が存在すると、データの重複や更新時の不整合が発生する可能性があります。4NFを適用することで、これらの問題を防ぐことができます。
第四正規形の具体例
ここで、学生と科目、趣味に関するデータを用いて4NFの例を見てみましょう。
学生ID | 科目 | 趣味 |
---|---|---|
1 | 数学 | 釣り |
1 | 数学 | 読書 |
1 | 英語 | 釣り |
1 | 英語 | 読書 |
このテーブルは多値従属を持っているため、4NFに違反しています。このテーブルを4NFにするためには、以下のように分割する必要があります。
学生ID | 科目 |
---|---|
1 | 数学 |
1 | 英語 |
学生ID | 趣味 |
---|---|
1 | 釣り |
1 | 読書 |
まとめ
第四正規形(4NF)は多値従属を解消するための重要な正規形です。4NFを適用することで、データの重複や更新時の不整合を防ぐことが可能です。具体的な日本語のデータを用いて、多値従属を持つテーブルを4NFに正規化する過程を解説しました。
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