この記事では、オンプレミスとクラウド環境におけるSQLの差分バックアップの違いとベストプラクティスについて詳しく説明します。バックアップ戦略はビジネスの持続性とデータ保全に直結するため、非常に重要な要素です。
目次
オンプレミスとクラウドの違い
基本的な特性
特性 | オンプレミス | クラウド |
---|---|---|
所有権 | 企業が所有 | サービスプロバイダーが所有 |
コスト | 初期費用が高い | 月額費用 |
管理 | 自社で全て | 部分的にアウトソース |
セキュリティ
オンプレミスは企業が全てのセキュリティを管理するため、セキュリティレベルは自社の方針に依存します。対して、クラウドはプロバイダーが一定のセキュリティを担保しますが、細かい設定は企業側で行う必要があります。
差分バックアップの基礎知識
差分バックアップとは
差分バックアップは、前回のフルバックアップ以降に変更が加えられたデータのみをバックアップする手法です。
メリットとデメリット
メリット/デメリット | 内容 |
---|---|
メリット | データ量が少なく、高速 |
デメリット | フルバックアップが必要 |
オンプレミスでの差分バックアップ
設定手順
-- フルバックアップを実行
BACKUP DATABASE MyDatabase TO DISK = 'FullBackup.bak';
-- 差分バックアップを実行
BACKUP DATABASE MyDatabase TO DISK = 'DiffBackup.bak' WITH DIFFERENTIAL;
ベストプラクティス
1. 週に一度フルバックアップを行う
2. 日次で差分バックアップを行う
3. バックアップ先はRAID構成にする
クラウドでの差分バックアップ
設定手順
# AWS RDSの場合
aws rds create-db-snapshot --db-instance-identifier MyDatabase --db-snapshot-identifier MyFullSnapshot
aws rds create-db-snapshot --db-instance-identifier MyDatabase --db-snapshot-identifier MyDiffSnapshot --tags Key=differential,Value=true
ベストプラクティス
1. オートスケーリングを有効にする
2. マルチリージョン対応を考慮する
3. AWS IAMで適切なロールを設定する
まとめ
オンプレミスとクラウドそれぞれでの差分バックアップの設定や運用には独自のベストプラクティスがあります。どちらの環境もその利点と欠点があり、企業のニーズに応じて選定する必要があります。
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