この記事では、データベースの正規化について詳しく解説します。正規化とは、データベース設計の過程で重要なステップであり、データの整理、効率化を目的としています。以下では、正規化の概念、それを行う理由、具体的な手法について詳しく説明します。
目次
正規化とは
正規化とは、データベース内のデータ構造を効率的にするプロセスの一つです。正確には、データの重複を排除し、データの整合性を高めるためにデータベースを設計する作業です。
正規化の目的
正規化には主に以下のような目的があります。
- データの重複を避ける
- データの整合性を保つ
- クエリの効率を向上させる
- データベースの拡張性を高める
正規化のプロセス
正規化にはいくつかのステップが存在します。以下にそれぞれを説明します。
第1正規形
第1正規形は、各レコードが一意であることを確認するプロセスです。
氏名 | 住所 | 注文商品 |
---|---|---|
田中太郎 | 東京 | リンゴ, バナナ |
山田花子 | 大阪 | リンゴ |
このテーブルでは「田中太郎」さんの「注文商品」がカンマで区切られています。これを第1正規形にすると、
氏名 | 住所 | 注文商品 |
---|---|---|
田中太郎 | 東京 | リンゴ |
田中太郎 | 東京 | バナナ |
山田花子 | 大阪 | リンゴ |
第2正規形
第2正規形では、部分関数従属を排除します。
氏名 | 住所 | 注文商品 | 価格 |
---|---|---|---|
田中太郎 | 東京 | リンゴ | 100 |
田中太郎 | 東京 | バナナ | 120 |
山田花子 | 大阪 | リンゴ | 100 |
このテーブルから、「価格」が「注文商品」に依存していることがわかります。これを正規化すると、
氏名 | 住所 | 注文商品 |
---|---|---|
田中太郎 | 東京 | リンゴ |
田中太郎 | 東京 | バナナ |
山田花子 | 大阪 | リンゴ |
まとめ
正規化はデータベース設計において非常に重要なプロセスです。正規化によりデータの整合性が保たれ、効率的なデータ操作が可能になります。初めてデータベースを設計する方でも、この記事を参考に正規化の手法を理解し、実践できるようになるでしょう。
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