この記事では、SQLとJSONの間でのデータ型の変換方法について詳しく解説します。データ型の変換はデータベースとAPIなどを連携させる際によく遭遇する問題です。しかし、この変換にはしばしばトリッキーな部分も存在し、理解していないと問題が発生する可能性があります。そこで今回は、具体的な変換手法とその注意点について深く掘り下げます。
SQLとJSONのデータ型の基本
SQLとJSONはそれぞれ異なるデータ型を持っています。ここでは、それぞれの基本的なデータ型を表で示し、対応関係についても説明します。
SQLデータ型 | JSONデータ型 | 対応関係 |
---|---|---|
INT | Number | 直接変換可能 |
VARCHAR | String | 直接変換可能 |
BOOLEAN | Boolean | 直接変換可能 |
DATETIME | String | 書式を調整する必要あり |
DECIMAL | Number | 計算誤差に注意 |
数値型の変換
INTとNumber
SQLのINT型とJSONのNumber型は比較的簡単に変換できます。ただし、SQLで負の値や0も考慮する場合、JSON側でもそれに対応できるようにする必要があります。
-- SQL
SELECT id FROM users WHERE id = 1;
-- JSON
{
"id": 1
}
DECIMALとNumber
DECIMAL型とNumber型の変換には注意が必要です。特に精度の高い計算を行う場合、計算誤差が発生する可能性があります。
-- SQL
SELECT price FROM products WHERE id = 1;
-- JSON
{
"price": 199.99
}
文字列型の変換
VARCHARとString
SQLのVARCHAR型とJSONのString型は直接変換可能です。エスケープが必要な特殊文字(改行、タブなど)は、適切に処理する必要があります。
-- SQL
SELECT name FROM users WHERE id = 1;
-- JSON
{
"name": "田中 太郎"
}
日付と時刻型の変換
DATETIMEとString
SQLのDATETIME型は、JSONでは一般的にはISO 8601形式の文字列として表現されます。変換する際には、この書式に従う必要があります。
-- SQL
SELECT created_at FROM users WHERE id = 1;
-- JSON
{
"created_at": "2023-01-01T12:34:56Z"
}
論理型の変換
BOOLEANとBoolean
SQLのBOOLEAN型とJSONのBoolean型(true/false)は直接変換できます。ただし、SQLのいくつかのデータベースシステムではBOOLEAN型が存在しない場合もあり、その場合は整数型で代用することが一般的です。
-- SQL
SELECT is_active FROM users WHERE id = 1;
-- JSON
{
"is_active": true
}
まとめ
SQLとJSONの間でデータ型の変換を行う際には、それぞれのデータ型の特性と対応関係を理解する必要があります。特に数値型の精度や日付型の書式には注意が必要です。この記事を参考に、データ型の変換に慎重に取り組んでください。
コメント