パソコンやサーバーを新規調達したらとりあえず不具合の元凶であるipv6を無効化するというのは恒例作業となっています。ただ、無効化に伴う不具合も報告され始めているので無効化する前にipv4を優先させる対応を試してみることをお勧めします。それでもIPv6を無効化する場合は別記事のPv6を一瞬で完全に無効にする方法 – トンネルインターフェイスも削除すべし を参考にしてください。本記事は、Windows 10での紹介ですがWindowsであれば方法としては他のOSでも同じです。
IPv4を優先させる前の確認
急がば回れということで少し細かく見ていきましょう。
プレフィクスポリシーの確認
プレフィックスポリシーといって、インターフェイスの優先順位を決めているポリシーがあります。
コマンドプロンプトに以下のコマンドをタイプしてください。
netsh interface ipv6 show prefixpolicies
すると下図のような複雑な記述が出力されます。
簡略化して説明すると
::/0 が IPv6
ffff:0:0/96 が IPv4
であり、現状ではIPv6が優先されていることが分かります。vista以降のOSではデフォルトでIPv6が優先されているわけです。そしてこの優先設定こそが不具合を誘発している可能性が高いわけです。
IPv4優先設定の前に自分にpingを打つ
自分自身にping応答してみましょう。IPv6が優先となっているのでIPv6のローカルホストである ::1 にpingを送信しています。
IPv4を優先させる方法
コマンドでガシガシ書く方法もありますが、マイクロソフトが修正ツールを公開しているので利用しましょう。
マイクロソフトのサイトでツールを取得
以下のサイトから「プレフィックス ポリシーで IPv6 よりも IPv4 を優先する」ツールをダウンロードします。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/929852/how-to-disable-ipv6-or-its-components-in-windows
取得したツール
取得したツールの実行
さて取得したツールの実行をしてみましょう。上記で取得したツールを実行します。
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トラブルシューティングツールを終了する
IPv4を優先さた後の確認
さて設定が終わったので確認してみましょう。
プレフィクスポリシーの確認
再度コマンドプロンプトに下記のコマンドを打ち込んでください。
netsh interface ipv6 show prefixpolicies
IPv4がIPv6より前にきていますね、設定変更が成功しました。
IPv4優先設定後に自分にpingを打つ
さて実際に自分自身にpingを飛ばしてみましょう。127.0.0.1というIPv4のローカルホストから応答がありますね。これで成功です!!
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