クーポンを送ってお客様をリピートさせたい、あるいはメルマガを通じてファンを獲得したいと思ったとき、頼りになるのがメール配信ツールです。実際に使ってみると、費用や操作感、分析機能など各ツールごとに特徴があって驚きます。ここでは、める配くん・さぶみっと!メール配信・【ブラストメール(旧ブレインメール)】・WiLL Mail(ウィルメール)の4つを厳選してご紹介し、活用事例を交えながらその魅力を深堀りしていきます。
メール配信ツールを導入するメリット
クーポン施策を効率化しリピート率アップ
顧客のメールアドレスに直接クーポンを配布することで、新規顧客の獲得だけでなく既存顧客のリピート率を高められます。たとえば自分の運営するカフェで、毎月末に15%オフのクーポンをメールで送ってみたところ、1回目の配信で来店率が想像以上に伸びた経験があります。郵送クーポンと違い、メールクーポンはすぐに開いてもらいやすいので、タイミングを考慮すれば強力なプロモーション方法になります。
メルマガでブランドイメージを高める
魅力的なメルマガを定期配信することで、ブランドへの愛着を育めます。以前、筆者の知り合いがパーソナルトレーニングジムを運営していた際、継続的なメルマガ配信によってイベント情報や健康コラムを届けたところ、あまり予算をかけなくても顧客満足度が向上し、その口コミ効果で新規顧客が増えたそうです。
顧客とのコミュニケーションが活性化する
メール配信はSNSと異なり、個別にパーソナルなメッセージを届けられる利点があります。ターゲットを絞って限定情報を配信するなど、きめ細かい施策が可能です。
クーポン付きのメルマガを読んで「いつも情報が早く届くから気に入っている」という感想をいただいたことがあります。お客様との距離感が縮まることを実感しましたね。
注目の4大メール配信ツール
ここからは、める配くん
める配くん
める配くん
特徴
直感的な操作だけでHTMLメールを作成できる高機能エディターがあり、ステップメールやターゲット配信、クリックカウントなど豊富な機能が含まれています。SSL暗号化通信や操作ログの管理など、セキュリティ面でも信頼感があります。小規模から大規模まで使いやすく、筆者自身も無料プランである「める配フリー」を試したことがあるのですが、最初の120件まで無料で配信できる点は初心者にとってとっつきやすいと感じました。
料金プラン
める配フリーは初期費用・月額費用ともに無料で、登録アドレス数120件・月間配信数500通まで利用できます。有料プランは1,980円のライトから、大規模向けのエンタープライズプランまで幅広く展開されています。
導入事例
個人ブロガーが独自のクーポンを発行し、読者に送るために利用する事例や、企業がセミナー告知用にステップメールを配信している事例など、用途は多彩です。
める配くん
さぶみっと!メール配信
さぶみっと!メール配信
特徴
HTMLメールを直感的に作成できるエディター、ターゲット配信機能、クリックカウント機能、バックナンバー公開など、メール配信に必要な機能が揃っています。作業画面が見やすいため、最初の設定で戸惑うことが少なかったという声をよく耳にします。
料金プラン
ライトプラン(登録アドレス数1,000件、月間1,000通まで)で月額1,287円(税込)、ベーシックプラン、ブロンズプランと段階的に登録数や配信数が増える仕組みになっています。初期費用は無料で、14日間のトライアルがあるので、本格的に導入する前に試せる点が好評です。
導入事例
個人や企業、サークル活動までさまざまな場面で活用されています。ある音楽サークルでは、ライブ告知とチケット販売のお知らせをさぶみっと!メール配信
サークルの運営メンバーが高齢化し、難しい操作は避けたかったみたいですが、このサービスは画面の案内に従うだけでほぼ設定できたそうですよ。
【ブラストメール(旧ブレインメール)】
【ブラストメール(旧ブレインメール)】
特徴
HTML・テキストいずれも扱いやすいエディタ、開封率やクリック率のリアルタイム測定といった分析機能、複数IPアドレスやSPFレコードなどでの迷惑メール対策が充実しています。高い到達率をうたっているだけあって、迷惑メールフォルダに入りにくいという評判がありました。とあるECサイト担当者は、以前使っていた無料メール配信ツールから乗り換えたところ、開封率がぐっと向上して売上に直接影響したとのことです。
料金プラン
登録アドレス数によってプランが変わり、月額4,000円から利用できます。中小規模ビジネスから、数十万通以上の大規模配信をする企業まで対応可能です。サポート体制がしっかりしている点も大手導入が多い理由の一つです。
導入事例
24,000社以上が導入しており、その中には大手企業、官公庁、教育機関など幅広い利用実績があります。セミナー予約システムとAPI連携してステップメールを自動化する事例など、機能をフル活用している企業も多いです。
WiLL Mail(ウィルメール)
WiLL Mail(ウィルメール)
特徴
HTMLメールのデザイン編集がとても簡単で、知識がなくても美しくレスポンシブ対応のメールが作れます。高度な分析機能もあり、開封率、クリック率はもちろん、ヒートマップやGoogleアナリティクス連携まで備えています。顧客データの管理体制も良く、ECサイトから顧客情報をインポートし、そのままステップメール配信へ活用するなど、運用の幅が広いです。
料金プラン
手元にある配信リストをベースにすぐ送れる「シンプルプラン」は月額4,000円から、ステップメールや外部システム連携を利用できる「プレミアムプラン」は月額10,000円からとなっています。自分のビジネスモデルや顧客数に応じて使い分けができるのが魅力です。
導入事例
主にEC企業が顧客データを連携させてステップメールを送るケースや、IT業界のベンチャー企業がイベント告知のメールデザインをブラッシュアップするケースなどで導入が進んでいます。ビズリーチなどの大手企業の事例もあります。
WiLL Mail(ウィルメール)
4ツールの比較表
サービス | 特徴 | 料金(最低月額) | 主な利用シーン |
---|---|---|---|
める配くん | 直感操作でHTMLメール作成、ステップメール機能が充実 | フリープランは無料、ライトプランは1,980円 | 小規模~中規模事業者、個人事業主 |
さぶみっと! メール配信 | 操作画面がわかりやすく、バックナンバー公開機能あり | ライトプラン1,287円(税込)から | 幅広い層(個人~大企業、サークル活動) |
【ブラストメール(旧ブレインメール)】 | 高到達率と強力な分析機能、大手導入実績多数 | 4,000円~ | 中規模~大規模、到達率重視 |
WiLL Mail(ウィルメール) | デザイン重視のHTMLメール作成、分析機能豊富 | 4,000円~ | ECサイト、イベント告知、デザイン性重視 |
メール配信ツール選びのポイント
導入時のサポート体制をチェック
メール配信ツールを導入したはいいが、運用が軌道に乗るまで手厚いサポートが欲しいという方は多いです。チャットや電話によるサポートがあるか、操作マニュアルが分かりやすいか、導入前に確認しておくと安心です。
配信数や登録アドレス数を予測してみる
月間の配信数や登録アドレス数はしっかり把握しておきましょう。たとえば月に2回のメルマガ配信で顧客リストが5,000件あるなら、月間配信数は1万通程度。プラン比較の際は配信数に余裕を持ったプランを選ぶことがトラブル回避につながります。
以前、配信数を甘く見てライトプランを契約したら、想定外に登録者が増えて月末に配信が止まってしまったというケースを見たことがあります。余裕があるプラン選びが安心ですね。
セキュリティと信頼性を見極める
メールには顧客の個人情報が紐づくケースも多いです。SSL対応や運用実績、プライバシーマークの取得状況などをチェックし、安全に利用できるかを見極めましょう。特にクーポン配信で頻繁にメールを送る場合、セキュリティ強化は企業イメージにも関わります。
ケーススタディ:クーポン配信で成果を出すには?
配信タイミングを工夫する
クーポンは配信タイミングがとても重要です。たとえば飲食店なら週末の夜にクーポンを送っても、行くタイミングを逃してしまうかもしれません。逆に木曜の夕方ごろに「週末限定クーポン」を送ると、週末の予定に組み込みやすくなるというメリットがあります。店舗の営業時間やお客様の行動習慣を考慮して、最適な時間帯を試してみると良いでしょう。
ステップメールでリピートにつなげる
一度だけクーポンを送るのではなく、定期的にステップメールとしてクーポン付きの情報を送り続けるのも有効です。初めて商品を購入してくれた人に「購入1週間後にお得な再購入クーポンを送る」「2週間後に関連商品を紹介する」といった流れを自動化すれば、手間をかけずにリピート率を高められます。
まとめ:自社のスタイルに合ったツールを選ぼう
一言でメール配信ツールといっても、配信数の上限やセキュリティ、料金体系、分析機能の深さなど、それぞれ特徴が異なります。クーポン配信をメインにするなら無料プランでも十分なめる配くん
最終的には、どれくらいの規模で配信を行うのか、メールをどのように活用したいのかを明確にしたうえでツールを選定することが大切です。自社のビジネススタイルに合うサービスを導入し、クーポン配信やメルマガ運営を強化していきましょう。今後はより高度なセグメント配信やAIによる分析など、メールマーケティングの発展が期待されます。自社のブランドを高めるうえで、メール配信ツールは欠かせない存在になりそうです。
筆者の感想としては、まずは比較的リーズナブルなプランで運用を始め、顧客リストが増えるタイミングや成果状況を見てプランアップするのがおすすめです。試行錯誤しながら、自社に最適な使い方を見つけると大きなリターンを得られますよ。
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