はじめまして。突然BingやCopilotが使えなくなると、「もしかして自分のPCだけがおかしいのかな」と焦れてしまいますよね。実は2024年5月下旬頃、世界各地で同じような報告が相次いだ時期がありました。この記事では、実際に私自身も体験したり情報を収集したりした事例も交えつつ、問題の原因と対策をできるだけ詳しく解説していきます。どうぞ最後までお付き合いください。
Microsoft EdgeでBingやCopilotが利用できなくなる背景
Microsoft Edgeをメインのブラウザとして使っていると、Bing検索やCopilotへのアクセスは日常の一部になっている方も多いのではないでしょうか。そんな中、「It’s not you, it’s us. Bing isn’t available right now…」と表示されてしまうと、どうしてもイライラしてしまうことがあります。2024年5月23日前後に起きた大規模障害も、原因不明で悩んだユーザーが世界中で急増したようです。
2024年5月下旬に報告された大規模障害の概要
この時期に多く報告されたのは、「Bingにアクセスすると、It’s not you, it’s us. というエラーメッセージが出て検索ができない」「サインインしてもサインイン状態が維持されない」「SafeSearchの設定が厳格(Strict)になったまま変更できないためCopilotが動かない」といった内容でした。実際に私の友人も、自宅の回線では何をやってもBingが開けず、EdgeのサイドパネルにあるCopilot(旧Bing Chatサイドバー)もまったく機能しない状態が続いたそうです。世界各地から同様の報告が挙がっていたため、大きなサーバー障害やメンテナンスが行われていた可能性が取り沙汰されました。
国際的に報告されたトラブル内容
ここでは、実際にユーザー同士のコミュニティなどで報告されていた主な症状を挙げてみます。多くの方が共有していたケースとしては「Bingが突然エラーを吐きはじめる」「Microsoftアカウントでのサインインが途切れる」といった点でした。さらに、DuckDuckGoなどBingのAPIを利用している検索エンジンでも検索結果がおかしくなるなど、広範な影響が見られました。
主な原因と考えられる要素
1. Bing側の大規模障害やメンテナンス
まず最有力候補として挙がるのが、Microsoftのサーバーで生じた障害やメンテナンスです。とくに2024年5月23日前後は、世界中のユーザーから同時期に似た報告が殺到していたため、「これはユーザーの環境というよりはBing側に問題があるのでは?」と疑うのが自然でした。
また、こうした大規模サービスは頻繁にアップデートや機能追加を行うため、時々メンテナンスによってアクセスが不安定になることがあります。
障害発生時のユーザーの声
私の知り合いの中には、「朝起きていつものようにBingでニュースを調べようとしたらエラー画面が出た」とびっくりした人もいました。慌てて再起動をかけても直らず、スマホから試しても同じ状態。SNSを見たら世界各国のユーザーが「Bingが落ちている」「Copilotも動かない」とつぶやいていて、「あ、自分だけじゃないんだ」とほっとしたそうです。
2. サインインやCookieなどブラウザ側の不具合
もう一つ考えられるのは、ブラウザ設定やCookieの破損、キャッシュ不整合などによる不具合です。大量に溜まったキャッシュが邪魔をしていることがあり、実際、キャッシュやCookieを削除したら突然直ったという例も聞きます。
また、プロキシサーバーやVPNなどネットワークを介したアクセス制限が原因で、Bingへの接続がうまくいかないこともあり得ます。
利用環境による差異
場合によっては、同じパソコンでも会社のネットワークに繋いだときは問題なくBingを使えるのに、自宅でWi-Fiに接続するとエラーが出ることがあります。これはネットワーク設定に違いがあるからです。セキュリティポリシーやVPNなどが関係しているケースも少なくありません。
3. Microsoft Edgeのプレビュー版や設定の影響
一部のユーザーは、Edgeのプレビュー設定やチャネル(Dev版、Beta版など)を利用していた際に、Copilotが動作しなくなるとの報告を残しています。プレビュー版は先行機能をテストしているため不安定になりがちで、BingやCopilotとの連携に不具合が出ることもしばしばあります。
ユーザー設定による不安定化
私も過去にDev版のMicrosoft Edgeを導入して試していた時期がありましたが、新機能のお試し版をいろいろといじっているうちに、Bing検索や拡張機能に不具合が出た経験があります。結局安定した環境に戻したら問題が解消されたので、プレビュー版を利用している方は要注意です。
実際に試してみたい解決策
1. Microsoft公式の障害情報を確認して待機する
障害が大規模なものであれば、ユーザー側で何をしても改善できない場合があります。Microsoftコミュニティやダウン検知サイト、SNSなどをチェックし、「世界的にBingが落ちている」「メンテナンス中らしい」といった情報があるかを確かめてみましょう。
周りのユーザーも同じ状況であれば、Microsoft側の復旧を待つしかありません。この待つ時間がやきもきしますが、そういうときには別の検索エンジンやツールを活用してしのぐのがおすすめです。
2. ブラウザのキャッシュとCookieを削除する
「Cookieの破損や古いキャッシュが原因」というのは、パソコンやスマホで不具合が起きる際の定番とも言えます。手順は簡単で、Edgeの設定から「プライバシー、検索、サービス」→「閲覧データをクリア」あたりに進むと、キャッシュとCookieを削除できます。
このとき、ログイン情報なども一度消えてしまいますが、逆に言えばサインイン情報がリフレッシュされるので、一度お試しになると良いかもしれません。
3. Edgeでのサインアウト・再ログイン
キャッシュ削除のついでに、Microsoftアカウントで一度サインアウトしてから再ログインしてみる方法も有効です。サインイン情報の不整合が解決するケースが多いので、BingやCopilotを再度使おうとしたときにアクセスが正常に動き出す可能性があります。
サインアウト・再ログイン手順の概略
1. Edgeの右上にあるプロフィールアイコンをクリック
2. 「サインアウト」を選択
3. ブラウザを再起動
4. 再度プロフィールアイコンをクリックし、Microsoftアカウントでサインイン
5. BingやCopilotにアクセスし動作確認
上記のようにシンプルな工程なので、特に難しい操作は必要ありません。私も何度も試しましたが、思いのほかこれだけで「厳格(Strict)」だったSafeSearchが変更できるようになったこともあります。
4. SafeSearch設定や地域設定を見直す
SafeSearchが厳格になっているとアダルトサイトのフィルタが厳しくなるため、Copilotの一部機能に制限がかかることがあります。Bingの設定ページからSafeSearchレベルを「中」か「オフ」に下げて再度試してみると、状況が変わるかもしれません。
また、地域設定が原因で一部機能が使えないケースがあるため、地域を日本以外(米国など)に変更してみて改善するかどうかを試すのも一つの手です。
設定画面でチェックするポイント
Edgeプレビュー版ユーザーへの注意
プレビュー版を無効化してみる
EdgeのDevチャネルやBetaチャネルといったプレビュー版を使っている場合は、設定画面でプレビュー機能の一部をオフにするだけで問題が解決することがあります。
私も試しにBeta版を利用していたときに、タスクバーのCopilotボタンが突然反応しなくなった経験がありました。デフォルトのStable版Edgeに戻したところ、あっさりと元通り使えるようになりました。
プレビュー版がもたらすメリット
プレビュー版のデメリット
WindowsやEdgeのアップデート状況をチェック
Windows Updateの重要性
BingやCopilotといったオンラインサービスを使う際、Windows自体が古いバージョンだと互換性の問題が起きることもあります。定期的にWindows Updateを実施して、OSを最新の状態に保つことはとても大切です。
私の知り合いは、長らくWindows Updateを停止していたところ、Edgeが勝手に落ちるようになり、Bing検索もままならなくなったことがあったそうです。アップデートして再起動したら正常になったという事例があります。
Edgeのバージョン情報の確認
Edgeのメインメニューから「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edgeについて」を開くと、バージョンが表示され、自動で更新が行われる仕組みになっています。ここで更新が止まっている場合は手動で最新バージョンにアップデートしてください。
最新のアップデートにはCopilotやBing検索とのより緊密な連携が盛り込まれているケースが多いので、バージョンが古いと接続エラーが発生する可能性が高まります。
Windows CopilotとEdgeサイドバーの違い
両者の機能概要
Windows 11で「Windows Copilot」がリリースされてから、EdgeサイドバーにあるBing Chat(Copilot)とどう違うのか、混乱するケースが多いようです。実際に「Copilot使えると思ったら何か違った」と戸惑ったユーザーも少なくありません。
Windows CopilotはWindows全体を操作するAIアシスタントの要素が強く、ファイル操作や設定変更などOSレベルでのサポートが期待されます。一方、EdgeのサイドバーCopilotはWebブラウジングとの連携に特化しています。
ユーザー事例: Copilotを勘違いしていた話

私はWindows CopilotとEdgeサイドバーのBing Chatを同じ機能だと思っていたので、最初は「タスクバーにあるボタンを押しても全然Web検索してくれない」と戸惑ったことがあります。実はOSレベルの操作をアシストしてくれる機能だとわかり、意外と便利だったので、今では意識して使い分けるようになりました。
問題を根本的に解決するための手段
1. 時間をおいて再アクセスする
もしBingやCopilot側に大きな障害がある場合、ユーザー側で何をやっても根本的には解決しません。サーバー障害が復旧するまで待つ必要があり、その間は別の検索エンジンやチャットAIを利用して作業を進めるのが実用的です。
一度落ち着いて時間をおくと自然に回復することも多いので、焦らず状況を見守るのが良いかもしれません。
2. 代替サービスを活用する
Bingが使えないとき、Google検索やDuckDuckGoなど他の検索エンジンに切り替える、あるいはChatGPTのWebアクセス機能(ただしBing連携の場合は影響する可能性大)以外の方法で検索を行うなどの対策があります。
実際、2024年5月23日前後にBingが使えなかった際には、世界中のユーザーがやむを得ずGoogle検索に戻ったり、ブラウザをChromeなどに切り替えたりしていました。これを機にいろいろなサービスを試してみるのも新たな発見があるかもしれません。
代替サービスを一時的に利用するメリット
注意点: Bing特有の機能が使えない
具体的なトラブルシューティング例
以下に、実際にCopilotやBingが使えなくなった際の対処フローを表形式でまとめてみました。ユーザーの環境や不具合の状況によって多少順番は前後しますが、参考にしていただけると幸いです。
ステップ | 操作内容 | 期待される効果 |
---|---|---|
1 | BingやCopilotが世界的に障害を起こしていないかを確認する | 大規模障害の場合は復旧を待つという判断ができる |
2 | EdgeのキャッシュとCookieを削除する | ブラウザ側の不具合(ログイン情報の不整合など)を解消 |
3 | Microsoftアカウントからサインアウトして再ログイン | ログイン周りの設定やSession情報をリフレッシュ |
4 | SafeSearchや地域設定を見直す | Copilotの動作を制限している可能性を排除 |
5 | EdgeやWindowsを最新バージョンにアップデート | 互換性問題やバグ修正による改善が期待できる |
6 | プレビュー版Edgeを利用している場合はStable版へ切り替える | プレビュー版特有のバグや不安定性を回避 |
7 | 時間をおいて再度トライする | サーバー側の一時的な不具合が直ることがある |
まとめと再発防止のポイント
こうした大規模障害は、ユーザー側でどんなに試行錯誤しても解決できないケースが多いので、あまり深追いしすぎてストレスを溜めるよりは、「Microsoft側で復旧作業をしているかもしれないから、他の手段でしのごう」と気持ちを切り替えるのも大事です。
一方、普段からブラウザやOSをこまめにアップデートしておく、不要な拡張機能をオフにしておくなど、ある程度の備えをしておけば、万が一トラブルが起きたときにも素早い対応ができます。
再発を防ぐための準備
事前にできる対策としては、アカウント情報を定期的にバックアップしておく、Edgeのユーザープロファイルを複数用意しておき、万が一メインプロファイルが壊れたときはサブのプロファイルに切り替えるなどが考えられます。
また、サードパーティー製のパスワード管理ソフトを活用しておくと、サインインがうまくいかなくなったときにも、すぐに他のブラウザや端末でMicrosoftアカウントを利用できるので便利です。
執筆者の体験談: プロファイル分割の有用性



私は普段からEdgeをプライベート用と仕事用のプロファイルに分けて使っています。そのため、もしプライベート用プロファイルが不具合を起こしても、仕事用プロファイルでは問題なくBing検索やCopilotが利用できたこともありました。リスク分散としてもプロファイル分割はおすすめです。
おわりに
2024年5月下旬ごろ、多数のユーザーが遭遇したBing検索エラーやCopilot利用不可の問題は、主にBing側の広範な障害やメンテナンスが原因だったと考えられます。もちろん、ユーザー環境に起因する場合もあるので、キャッシュ削除やサインアウト・再ログイン、SafeSearch設定の見直しなどの対策を試す価値は大いにあります。
もし同様のトラブルが再び発生したとき、今回ご紹介したチェック項目を参考に、あわてず対応していただけたら嬉しいです。それでも解決しないときは他の検索サービスやチャットAIを使うなど、柔軟に切り替えることを心がけると良いでしょう。
最終的に、やはり大規模障害であればMicrosoft側の復旧を待つしかありません。焦ってイライラするよりも、有効な代替手段を使いながら状況を見守り、復旧後にはEdgeやWindowsを最新の状態に保つなどして、再発を防いでいきましょう。
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