この記事では、Windowsのコマンドプロンプトを用いて、Windowsのアップデートの動作をカスタマイズする方法について詳しく解説します。具体的なコード例とその解説、応用例を含めてご紹介します。
コマンドプロンプトとは?
コマンドプロンプトは、Windowsオペレーティングシステムにおいて、ユーザーがコンピュータにテキストベースの「コマンド」を入力して直接操作するためのインターフェースです。このコマンドは、特定の操作を行うための指示や命令をコンピュータに伝えるもので、ファイルの操作、システム設定の変更、ネットワークの管理など、様々なタスクを実行することが可能です。グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の前身として、初期のコンピュータシステムで主に使用されていましたが、今日でも多くの専門家や上級ユーザーが高度なタスクを効率的に実行するためにコマンドプロンプトを使用しています。
Windowsアップデートの基本
Windowsのアップデートは、セキュリティの向上やバグの修正、新機能の追加などのために重要です。しかし、時としてアップデートが予期せずに行われることで、作業の邪魔になることがあります。コマンドプロンプトを利用することで、アップデートの動作をより細かく制御することが可能です。
アップデートのステータスを確認する
まず、現在のアップデートのステータスを確認します。
usoclient QueryHistory
上記のコマンドを実行すると、過去のアップデート履歴が表示されます。
特定のアップデートを検索する
Get-HotFix -Description 'Update'
このコマンドを実行すると、インストール済みのアップデートの一覧が表示されます。
アップデートの動作をカスタマイズする
Windowsのアップデートの動作をカスタマイズする方法として、以下の手法が考えられます。
アップデートを手動で実行する
usoclient StartInteractiveScan
このコマンドで、手動でアップデートのスキャンを開始します。新しいアップデートが見つかれば、その場でインストールするかどうかを選択できます。
アップデートを一時的に停止する
schtasks /Change /TN "Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator\Reboot" /Disable
上記のコマンドで、アップデートによる再起動を一時的に無効化します。
応用例
特定のアップデートをブロックする
特定のアップデートをブロックしたい場合があります。その場合、以下のコマンドを利用します。
Hide-WUUpdate -Title "アップデートの名前"
このコマンドで指定したアップデートを非表示にし、インストールされないようにします。
アップデートの自動ダウンロードを無効にする
schtasks /Change /TN "Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator\Download" /Disable
アップデートの自動ダウンロードを無効にします。
アップデートの通知のみを受け取る
usoclient StartNotifyScan
このコマンドで、新しいアップデートがある場合のみ通知を受け取り、自動でのダウンロードやインストールは行われません。
アップデートの適用後に自動的に再起動を行わない
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU" -Name NoAutoRebootWithLoggedOnUsers -Value 1
このコマンドで、アップデートの適用後に自動的な再起動を無効化します。
まとめ
コマンドプロンプトを利用することで、Windowsのアップデートの動作を柔軟にカスタマイズすることができます。これを機に、自身の環境や作業の効率化のために、アップデートの制御を学んでみてはいかがでしょうか。
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