この記事では、Windowsのコマンドプロンプトを利用して、外部デバイスのドライバをインストール・アンインストールする方法を詳しく解説します。専門知識があると思われがちなコマンドプロンプトも、基本的な操作を覚えれば、簡単に様々な作業を行うことができます。実際のコード例とともに、手順を丁寧に説明していきます。
コマンドプロンプトとは？
コマンドプロンプトは、Windowsオペレーティングシステムにおいて、ユーザーがコンピュータにテキストベースの「コマンド」を入力して直接操作するためのインターフェースです。このコマンドは、特定の操作を行うための指示や命令をコンピュータに伝えるもので、ファイルの操作、システム設定の変更、ネットワークの管理など、様々なタスクを実行することが可能です。グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の前身として、初期のコンピュータシステムで主に使用されていましたが、今日でも多くの専門家や上級ユーザーが高度なタスクを効率的に実行するためにコマンドプロンプトを使用しています。
コマンドプロンプトでのドライバ操作の基礎
コマンドプロンプトを使用して、ドライバの操作を行う場合、主に「wmic」や「pnputil」というコマンドを使用します。これらのコマンドはWindowsに標準で搭載されているので、追加のインストールは必要ありません。
ドライバの情報取得
まずは、接続されている外部デバイスのドライバ情報を取得してみましょう。
wmic path win32_pnpsigneddriver get devicename, driverversion, manufacturer上記のコマンドを実行すると、デバイス名、ドライバのバージョン、製造業者の情報が一覧表示されます。
ドライバのインストール
次に、ドライバのインストール方法について説明します。
pnputil /add-driver [ドライバのパス].inf /install上記のコードにおいて、[ドライバのパス]にはインストールしたいドライバの.infファイルのパスを指定します。
ドライバのアンインストール
ドライバのアンインストールも、コマンドプロンプトを使用して行うことができます。
pnputil /delete-driver [ドライバのパス].inf /uninstallこちらも、[ドライバのパス]にはアンインストールしたいドライバの.infファイルのパスを指定します。
応用例
1. 特定のデバイスのドライバ情報を取得
特定のデバイスだけの情報を知りたい場合は、以下のコマンドを使用します。
wmic path win32_pnpsigneddriver where "DeviceName like '%デバイス名%'" get devicename, driverversion2. 古いドライバの削除
使用していない古いドライバがPCに蓄積されると、PCの動作が遅くなることがあります。以下のコマンドで古いドライバをリストアップし、必要なものをアンインストールできます。
pnputil /enum-drivers3. ドライバのバックアップ
大切なドライバをバックアップしておく方法です。
pnputil /export-driver [ドライバの名前] [保存先のパス]4. ドライバの更新
ドライバを最新のものに更新する際のコマンドです。
pnputil /add-driver [ドライバのパス].inf /installまとめ
Windowsのコマンドプロンプトを使用して、外部デバイスのドライバのインストール・アンインストールを行う方法を学びました。これらの基本的な操作を覚えておけば、PCのカスタマイズやトラブルシューティングが効率的に行えます。是非、実際に試してみてください。
コメント