Windowsコマンドプロンプトでの「netstat -an」の使い方と応用

Windows OSのコマンドプロンプトは、多くのユーザーには難しく感じられるかもしれませんが、実際には非常に便利で、さまざまな情報を取得する際に役立つコマンドが満載です。「netstat -an」もその1つ。このコマンドは、ネットワークの状態やアクティブな接続を確認する際に非常に有効です。本記事では、このコマンドの基本的な使用方法から応用例まで詳しく解説していきます。

目次

コマンドプロンプトとは?

コマンドプロンプトは、Windowsオペレーティングシステムにおいて、ユーザーがコンピュータにテキストベースの「コマンド」を入力して直接操作するためのインターフェースです。このコマンドは、特定の操作を行うための指示や命令をコンピュータに伝えるもので、ファイルの操作、システム設定の変更、ネットワークの管理など、様々なタスクを実行することが可能です。グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の前身として、初期のコンピュータシステムで主に使用されていましたが、今日でも多くの専門家や上級ユーザーが高度なタスクを効率的に実行するためにコマンドプロンプトを使用しています。

「netstat -an」とは

「netstat -an」は、Windowsのコマンドプロンプトで使用されるコマンドの一つです。このコマンドを使用すると、PCが現在持っているネットワークの接続情報や、リスニング状態のポートなどの詳細な情報を取得することができます。

netstat -an

コマンドの解説

– netstat: ネットワークの統計情報を表示するコマンド。
– -a: アクティブなTCP接続およびUDPリスニングポートをすべて表示するオプション。
– -n: アドレスやポート番号を数値で表示するオプション。

実際の出力内容の解説

「netstat -an」を実行すると、さまざまな情報が出力されますが、主に以下のような情報が表示されます。
– Proto: プロトコル (TCPやUDP)
– Local Address: ローカルマシンのアドレスとポート番号
– Foreign Address: 接続先のアドレスとポート番号
– State: 接続の状態 (LISTEN, ESTABLISHEDなど)

例の出力内容


Proto  Local Address    Foreign Address  State
TCP    192.168.1.1:135  0.0.0.0:0        LISTEN
TCP    192.168.1.1:443  8.8.8.8:34490   ESTABLISHED
UDP    192.168.1.1:53   *:*

応用例1:特定のポート番号が使用中かどうかの確認

アプリケーションのデバッグやサーバーの設定時などに、特定のポートが使用中かどうかを確認したい場合があります。「netstat -an」を使用して、特定のポートの状態を確認することができます。

netstat -an | find "8080"

このコマンドを使用すると、ポート番号8080が使用中かどうかがわかります。

応用例2:外部からの接続を監視

サーバーを運用している際、外部からの不正な接続を監視したい場合があります。「netstat -an」を使用して、特定の状態の接続を確認することができます。

netstat -an | find "ESTABLISHED"

このコマンドで、現在ESTABLISHED状態の接続をすべて表示することができます。

まとめ

「netstat -an」は、Windowsのコマンドプロンプトで非常に役立つコマンドの一つです。ネットワークのアクティブな接続を確認したり、特定のポートや状態の接続を監視する際に活用できます。ネットワークの状態を正確に把握するために、このコマンドの使用方法や応用例を理解して、日常の業務やデバッグ作業に活用しましょう。

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