Windowsコマンドプロンプトで「timeout」を使用してスクリプトの一時停止を行う方法

この記事では、Windowsコマンドプロンプトの「timeout」コマンドを使って、スクリプトの実行を一時停止する方法について詳しく解説します。具体的なコード例、その詳細な解説、さらには実際の応用例を2つ紹介します。これを機に、コマンドプロンプトをより効果的に活用して、あなたの作業効率を向上させる方法を探ってみましょう。

目次

コマンドプロンプトとは?

コマンドプロンプトは、Windowsオペレーティングシステムにおいて、ユーザーがコンピュータにテキストベースの「コマンド」を入力して直接操作するためのインターフェースです。このコマンドは、特定の操作を行うための指示や命令をコンピュータに伝えるもので、ファイルの操作、システム設定の変更、ネットワークの管理など、様々なタスクを実行することが可能です。グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の前身として、初期のコンピュータシステムで主に使用されていましたが、今日でも多くの専門家や上級ユーザーが高度なタスクを効率的に実行するためにコマンドプロンプトを使用しています。

「timeout」コマンドの基本

「timeout」コマンドは、Windowsのコマンドプロンプトで使用できるコマンドの一つです。このコマンドを使用すると、指定した時間だけスクリプトの実行を一時停止することができます。

timeout /T 秒数

このコマンドを使用すると、指定した「秒数」だけ、スクリプトの実行が一時停止します。たとえば、以下のように10秒間の一時停止を行いたい場合は、次のようにコマンドを記述します。

timeout /T 10

「timeout」コマンドの詳細解説

キャンセルを禁止する

デフォルトで、ユーザーは任意のキーを押すことでtimeoutのカウントダウンをキャンセルできます。しかし、このキャンセルを禁止したい場合は、/NOBREAKオプションを使用します。

timeout /T 10 /NOBREAK

「timeout」コマンドの応用例

応用例1: 一時停止を用いたログファイルの監視

大量のログファイルを監視しているときに、一定の間隔で最新のログ内容を確認したい場合があります。timeoutコマンドを活用することで、指定した時間ごとにログファイルの内容を表示するスクリプトを作成することができます。

 
:loop
type ログファイルのパス
timeout /T 60
goto loop

上記のスクリプトは、60秒ごとに指定したログファイルの内容を表示します。

応用例2: 一定時間ごとのリソース監視

システムのリソース状況を一定の間隔で監視したい場合、timeoutコマンドを利用してタスクを一時停止させることができます。以下のスクリプトは、システムのリソース使用率を10秒ごとに監視します。


:monitor
systeminfo | findstr "Memory"
timeout /T 10
goto monitor

まとめ

「timeout」コマンドは、スクリプトの実行を一時停止させるための非常に便利なツールです。特定のタスク間の間隔を設定することで、システムの監視やログの確認など、多岐にわたる用途で利用することができます。是非とも、このコマンドを活用して、より効果的なスクリプトの実行を実現してみてください。

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