Windows 11 24H2アップデート後のブラウザ・CoPilotがクラッシュ&ちらつき?原因と対策まとめ

アップデートしたばかりのWindows 11 24H2で、ブラウザの画面が突然ちらついて入力が途切れたり、CoPilotがフリーズして使い物にならなくなる――こうした症状にお困りではないでしょうか。私も先日、Chromeで作業中にページが頻繁にクラッシュし、同時にCoPilotも不安定になってしまい大変でした。ここでは私が実際に試した対策や、多くのユーザーから報告されている解決策を分かりやすくまとめました。快適なPCライフを取り戻すために、ぜひお役立てください。

Windows 11 24H2で起こるブラウザやCoPilotの不具合とは

主な症状

Windows 11の24H2バージョンにアップデートしてから、Edge・Chrome・Firefoxなどの主要ブラウザやCoPilotがうまく動作しなくなる事例が多発しています。たとえば次のような現象がよく挙げられます。

画面のちらつきやフリッカー

軽い作業中でもブラウザ画面やCoPilotのパネルが断続的にチラチラと点滅することがあります。タブを切り替えるだけで表示が乱れると、長時間の作業では眼精疲労にもつながるため非常に厄介です。

ブラウザのクラッシュ

ブラウザのタブを増やしていたり、特定のサイトを閲覧したりすると、突如としてブラウザ全体が落ちてしまうケースがあります。スクロールがカクついて止まったかと思ったらクラッシュするなど、原因がはっきりしない不具合が報告されています。

ゲームや動画プレイバックの不調

ゲーム配信サービスや高負荷な動画サイトで、描画が遅延したりカクカクになる場面もあるようです。特にIntel HDのような統合GPUを使っている環境で多いと言われています。

私の場合はブラウザでブログ執筆中に入力が途切れ、数秒後にChromeごと落ちることが頻繁にありました。同時にCoPilotもグレーアウトしてほぼ使えなかったですね。

原因が疑われるポイント

グラフィックドライバーの互換性

最も考えられるのは、ディスプレイアダプターのドライバーとWindows 11 24H2の相性不具合です。古いバージョンのドライバーを放置していると、OS側で動作が最適化されず、ちらつきやクラッシュの原因になります。

WindowsのDWM機能の不具合

Windowsのデスクトップ描画を担うDesktop Window Manager(DWM)周辺でエラーが発生し、ブラウザやCoPilotにも影響を及ぼしている可能性があります。DWMがうまく動作しないと、描画処理に遅延や乱れが生じやすくなります。

ANGLE設定のトラブル

Chromium系ブラウザでは内部でANGLEという抽象化レイヤーを使ってグラフィックAPIの管理を行っています。その設定がWindows 11 24H2と合わず、ちらつきやクラッシュを誘発している事例もあります。

この問題が起きると、せっかくの新機能を楽しむどころか基本的なブラウジングですらストレスが増してしまう点が大きなデメリットです。

対処法1:ブラウザのハードウェアアクセラレーションを無効化

ハードウェアアクセラレーションのオフで症状を一時回避

ブラウザがクラッシュする場合に、まず試しやすいのがハードウェアアクセラレーションをオフにする方法です。EdgeやChrome、Firefoxそれぞれの「設定」→「システム」や「パフォーマンス」などの項目からオン・オフを切り替えられます。

手順例(Chrome)

Chromeの場合、画面右上のメニューボタンから「設定」を開き、「システム」の項目にある「可能であればハードウェア アクセラレーションを使用する」のチェックを外し、再起動してください。

クラッシュやちらつきがピタッと止まることが多く、早めに効果を実感できる良い対処法です。

デメリットもあり

ただし、ハードウェアアクセラレーションをオフにするとWebGLなどの3D描画が必要なページでパフォーマンスが落ちやすくなります。特にオンラインゲームをブラウザ上で楽しむ方や、動画編集系のWebアプリを使う場合には不利です。

対処法2:グラフィックドライバーを更新または再インストール

最も正攻法の解決策

Windows 11 24H2とドライバーの相性を解消するには、ディスプレイアダプターの最新ドライバーを導入することが重要です。特にIntel HDや古いNVIDIA、AMDのドライバーを使っている方は要チェックです。

更新手順

デバイスマネージャーを開き、「ディスプレイアダプター」を展開して使っているGPUを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。その後、再起動してから公式サイト(Intel、NVIDIA、AMDなど)で最新のドライバーをダウンロードしてインストールする流れです。

私もIntelの公式サイトから最新のドライバーを入れたところ、ChromeとCoPilotの不調がかなり改善されましたよ。バージョンによっては動作が安定するものが見つかるかもしれません。

手間はかかるが効果が大きい

古いドライバーの削除と、新しいドライバーの導入は少し面倒ですが、環境が安定する可能性が高いため試す価値があります。公式ドライバーよりもWindows Update経由で自動インストールされた汎用ドライバーが適用されている方は特に注意です。

対処法3:ANGLEのバックエンドをOpenGLへ切り替える

Chromium系ブラウザなら標準搭載の設定で対応可能

EdgeやChromeなどのChromiumベースブラウザでは、内部でANGLEというグラフィックスAPIの抽象化レイヤーが使用されています。デフォルトではDirect3Dなどを使っていますが、OpenGLへ切り替えることで不具合が解消するケースがあります。

設定方法

Chromeなら「chrome://flags/」、Edgeなら「edge://flags/」をアドレスバーに入力してフラグ設定画面に移動します。そこで“ANGLE”を検索し、“Choose ANGLE graphics backend” を“OpenGL”に設定するだけです。最後にブラウザを再起動してください。

ハードウェアアクセラレーションをオフにしなくても正常に動作するようになる可能性があり、ゲームや動画の再生パフォーマンスを維持できるメリットがあります。

対処法4:レジストリ編集でDWMの動作を変える(上級者向け)

OverlayTestMode値の作成

どうしても改善しない場合は、WindowsのレジストリでDWM周辺の動作を微調整する手段もあります。具体的には以下の手順になります。

手順例

レジストリエディタで
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\DWM
へ移動し、「OverlayTestMode」というDWORD(32ビット)値を新規作成します。値データに「5」を設定し、PCを再起動してください。

レジストリ操作はWindows全体の安定性に影響する可能性があり、誤設定するとシステムトラブルの原因にもなるため注意が必要です。

バックアップは必須

レジストリを編集する前には必ずバックアップを取るようにしましょう。PCに不慮の事故が起きても、復元ポイントやレジストリのエクスポートから元に戻せるよう準備しておくと安心です。

対処法5:Windows 11の再インストールまたはロールバック

根本解決にならない場合もある

新バージョンのクリーンインストールを試しても、ドライバーなどが最新でない場合は不具合が再発する可能性があります。また、環境によっては24H2自体との相性が解決しにくいケースも存在します。

実は私もクリーンインストールを最初に試しましたが、初日は直ったように見えて、翌日またクラッシュが頻発してがっかりしました。結局ドライバーを細かく調整するのが近道だったようです。

ロールバックの可否

Windowsのアップデート後、一定期間は前バージョン(たとえば23H2)に戻せるオプションが表示されます。期間を過ぎるとロールバックが難しくなるので、どうしても不具合が直らない場合の最終手段として検討してください。

対処法6:公式サポートやコミュニティを活用

メーカーサイトやフォーラムでドライバー情報をチェック

最新のドライバーが公式サイトで公開されている場合は、詳細なリリースノートを参照してみてください。互換性の問題が修正されたと明言されていることもあります。グラフィックカードのベンダーフォーラムなどで同じ症状に悩むユーザーの知見を得られることも多いです。

フィードバックを送る

Windows Insider Programやブラウザのバグレポート機能を通じて、開発元に不具合を報告するのも一案です。多くのユーザーからの報告が集まれば、マイクロソフトやブラウザ開発チームが優先的に修正に着手してくれる可能性があります。

具体的な対処法まとめ表

以下に対策を一覧表で整理しました。状況や使っているアプリの種類によって最適解は変わりますが、まずは上から順番に実践してみてください。

対策 手間 効果 リスク
ブラウザのハードウェアアクセラレーションをオフ 高(ただし一部機能低下) 性能が落ちる
グラフィックドライバー更新 高(相性改善が期待できる) 失敗すると表示不能リスク
ANGLEのバックエンドをOpenGLに変更 中(ブラウザの安定化) OSの組み合わせによっては効果不明
レジストリ編集(OverlayTestMode) 中~高(環境次第) 誤設定リスク大
Windows 11再インストール/ロールバック 中(根本解決しない場合あり) 時間・データ移行手間大
公式サポート/コミュニティへの問い合わせ 検証・修正の可能性アップ 回答を待つ必要

まとめ:まずはドライバー更新とANGLE設定を試してみる

最終的には、下記のような流れで試すのが一番スムーズかと思います。

ステップ1:ハードウェアアクセラレーションオフで症状確認

一番簡単な変更なので、すぐに効果を実感できるかもしれません。ただし3D描画が必要なサービスを利用するときだけオンに戻すなど、使い分けも検討してください。

ステップ2:グラフィックドライバーの入れ替え

公式サイトで最新ドライバーを入れてみる。Intel HDユーザーの方は特にこまめなチェックをおすすめします。場合によっては安定版よりもベータ版が効果的なこともあります。

ステップ3:Chromium系ならANGLEをOpenGLに変更

OpenGLバックエンドでDirectX由来の不具合を回避できるケースがあります。再起動を忘れずに行い、動作が改善するかどうか確認してください。

ステップ4:どうしても治らない場合はレジストリ設定や再インストールを検討

上級者向けの方法ですが、深刻な不具合で作業に支障をきたすなら実践してみても良いでしょう。事前のバックアップは必須です。

私の環境ではドライバーの更新とANGLEのOpenGL設定だけで、ほぼ安定を取り戻せました。CoPilotも問題なく使えています。

あとがき:情報収集と根気強い検証がカギ

Windows 11 24H2は新機能が増えただけに、従来のドライバーやソフトウェアが追いつかず不具合が起きがちです。アップデートの早い段階ではトラブルが起こりやすいため、他のユーザーの声をSNSやコミュニティフォーラムなどでチェックしながら、自分の環境に合った対策を探していくことが大切です。面倒に思えるかもしれませんが、相性問題が解決すると快適さはまるで別物になります。ぜひ時間をかけて最適化に取り組んでみてください。

複雑なトラブルを乗り越えて正常動作を手に入れた後の安心感や満足感は大きいものがあります。新しい機能をフル活用してWindows 11ライフを楽しんでください。

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