仕事に追われる日々でも、外出先で一息つきながら作業を進められたらうれしいものです。そんなとき、タブレットのバッテリーがすぐ切れるのはやっぱりストレスですよね。この記事では、13インチiPad Pro(M4)のバッテリーがどれくらい持つのか、実際に使ってみて感じたリアルな感想をお伝えしていきます。
13インチiPad Pro(M4)とは
13インチiPad Pro(M4)は、Appleが2024年に発売したプロユーザー向けの新モデルです。M4チップやOLEDディスプレイを搭載し、クリエイティブな作業からビジネス用途、エンターテインメントまで幅広いニーズに対応しています。Wi-FiモデルとWi-Fi + Cellularモデルが選べて、容量は256GBから2TBまで多彩。価格帯は決して安くはありませんが、その性能の高さやApple Pencil Proなどのアクセサリで、タブレットとは思えないパワフルな使い心地が得られるのが魅力です。
主なスペック
13インチiPad Pro(M4)の主なスペックをまとめると以下のようになります。
発売時期 | 2024年5月15日 |
価格 | 約1,099ドル~(256GB Wi-Fiモデル) |
ディスプレイ | 13インチ Ultra Retina XDR(OLED) |
チップ | M4チップ(9コアまたは10コアCPU) |
メモリ | 8GB / 16GB |
バッテリー駆動時間(公称) | 最大10時間 |
重量 | 約579~582g |
バッテリー性能の注目度
タブレット選びで重要なポイントのひとつがバッテリーです。高性能化が進むと同時に、どれだけ省エネ設計がなされているかが気になるところ。公式には「Wi-Fiでのビデオ再生やインターネット利用で最大10時間」とされていますが、SNSやネット上では「16時間も持った」という口コミもあり、実際どれくらい使用できるのか気になる方が多いでしょう。
実使用レポート:バッテリー持続時間のリアル
ここからは、筆者が実際に13インチiPad Pro(M4)を1日フルに使ってみた経験をもとにお伝えします。特に外出先でどのくらい作業に耐えられるかを中心にチェックしてみました。
1日の使い方と利用条件
まず、バッテリー持ちを確認した日の使い方と条件は以下のとおりです。
朝から夕方までのビジネス用途
・メールのチェックと返信
・オンライン会議1時間(Wi-Fi接続)
・資料作成(クラウド上のOfficeスイート)
・SNSの閲覧やチャットツールでのやりとり
夕方以降のエンターテインメント
・音楽ストリーミング再生を2時間ほど
・YouTubeや映画の視聴(低~中程度の画質設定)
・電子書籍やウェブ閲覧
朝9時くらいに100%まで充電した状態でスタートし、夜まで基本的に充電せずに使い倒すイメージです。ディスプレイの明るさは自動調整をONにしていますが、屋外など明るい環境では輝度が多少上がる状態で使っています。
実際のバッテリー消費状況
この使い方で夕方6時頃の時点で残量はおおよそ30%程度でした。その後も軽めの動画再生や音楽鑑賞を続け、夜10時近くに20%を切るくらい。ハードな3Dゲームや高画質での動画編集をしていないとはいえ、公式の「10時間稼働」よりも長く使えた印象でした。口コミで見かけた「16時間持った」とまでいかなくとも、1日の多用途な作業には十分応えてくれる印象です。
フル輝度・高負荷時の注意点
ただし、明るさを常に最大にしたり、動画編集ソフトで4K映像を扱ったりすると、バッテリー消費は早まります。特に動画編集は処理が重くなりがちなので、3時間以上がっつり編集作業をするとバッテリー残量が半分を切ることもしばしばでした。
実際の使用シーンで考えるおすすめポイント
ここからは、筆者が仕事やプライベートで使い込んでみて感じた具体的なメリットを挙げていきます。
持ち歩きメインのビジネスユーザー
出張が多い方やカフェなどで作業する方にとって、長時間持ちこたえるバッテリーは助かります。キーボードフォリオやMagic Keyboardを併用すれば、ほぼノートPCに近い感覚で資料作成やメール対応ができますし、顔認証でスムーズに画面ロックを解除できるため、気軽に開いてさっと作業を始められるのも快適です。
私は取材先で写真を撮影したりメモを取ったりすることが多いのですが、13インチiPad Pro(M4)はバッテリーが安心感を与えてくれます。朝出掛けるときに100%にしておけば、夕方の休憩中まで予備充電なしでも十分動いてくれた印象ですね。
クリエイターやデザイナー
画像加工やイラスト制作はもちろん、動画編集もそこそここなせるのがiPad Proの魅力。Apple Pencil Proの使い心地も非常に良いので、スラスラと手描き感覚でデザインできます。一方で、バッテリー消費の激しいタスク(4K動画編集や3Dレンダリングなど)を長時間行うと、やはり消耗が早いです。気になる場合は、こまめに充電しつつ作業するのがおすすめです。
エンタメ重視のユーザー
映像コンテンツやゲームをメインに楽しむ方にも、13インチの大型OLEDディスプレイは迫力がありおすすめです。特に映画鑑賞やNetflix、Apple TV+のドラマ視聴などは、コントラスト比の高い黒の表現や彩度の高さが目を引きます。画面自体の美しさもあって、外部ディスプレイに負けず劣らず映像を楽しめるのではないでしょうか。
ゲーム用途に関しては、モバイルゲームをがっつり楽しみたい方には一日充電が持ちやすい印象でした。特に一部の3Dゲームは処理が重いので消費は早いですが、それでも数時間ぶっ通しでプレイするようなケースを除けば、バッテリー切れに悩むほどではありませんでした。
他の競合タブレットとの比較
13インチiPad Pro(M4)のバッテリー性能を他社タブレットと比べてみると、スペック上はほぼ同等かやや優位という印象です。例えば、マイクロソフトのSurface ProやサムスンのGalaxy Tab Sシリーズなども、ハイエンドなモデルだと10~12時間程度のバッテリー駆動が一般的。とはいえ、実際は使い方によって大きく変わります。iPadシリーズの魅力は、OSとハードウェアの連携による省電力設計がうまく噛み合っている点にあると思います。
競合製品のバッテリー比較
大まかな比較ポイントとしては、
1. 作業の種類(動画再生・ブラウジング・オンライン会議・ゲームなど)
2. ディスプレイの設定(解像度、リフレッシュレート、明るさ)
3. 通信環境(Wi-Fi接続かセルラー接続か)
このあたりを考慮すると、13インチiPad Pro(M4)が実質的にどの程度持続するかが見えてきます。
アクセサリとバッテリー管理
13インチiPad Pro(M4)では、バッテリーとアクセサリがうまく連携することで、さらに快適な使い勝手を実現できます。
Magic KeyboardとSmart Keyboard Folio
キーボードを装着しても極端にバッテリーが消費されるわけではありません。むしろ作業効率が上がり、画面に触れる回数が減るため、結果的に省エネに役立つケースもあります。とはいえ、キーボードによってはバックライトが付いており、明るい場所ではバックライトが不要になることがありますので、電力管理の面では自分の使い方に合わせてオン・オフを切り替えるのがおすすめです。
Apple Pencil Pro
Apple Pencil Proの充電はiPad本体の側面に取り付けることで補充される仕組みです。長時間利用すると、その分だけiPadのバッテリーにも影響が出ます。しかしスタンバイ中や軽いメモ程度なら、そこまで大きな消費を感じることはありません。
長時間作業を快適にするコツ
せっかくバッテリー駆動が長い13インチiPad Pro(M4)を使うなら、より省エネ的に使ってバッテリー切れの不安から解放されたいですよね。ここでは、筆者が実践しているバッテリー管理のコツを紹介します。
画面の明るさ自動調整を活用
自動調整にすると、周囲の明るさに応じてディスプレイの輝度が変化します。日の当たる場所にいるときは多少明るくなりますが、逆に屋内や暗所では輝度が下がって消費電力を抑えてくれます。最初から手動で輝度を絞ってしまうと見づらくなって作業効率が落ちるので、環境に合わせる意味でも自動調整がおすすめです。
バックグラウンドアプリを整理
iPadOSではマルチタスクが充実している分、複数のアプリを同時に立ち上げていると意外とバッテリーを食います。定期的に使用していないアプリを終了させるか、不要な通知をオフにしておくとバッテリー持ちが良くなります。
私の場合、たくさんのメッセージアプリを同時に開いておくと一気に電力消費が増えてしまいがちです。必要なとき以外は背景で動かさないように工夫していますね。
省エネモードの活用
バッテリーが少なくなってきたら、省エネモード(低電力モード)に切り替えるのもありです。これにより処理速度が若干落ちる場合がありますが、通知やバックグラウンド更新を制限できるので、バッテリー残量を守りながら作業を続けられます。
外出先でバッテリーを意識した運用をするには
タブレットのメリットは、ノートPCよりも気軽に持ち歩けるところ。13インチiPad Pro(M4)も13インチながらも、比較的軽量なのでビジネスバッグやリュックにすっきり収まります。外出先では、カフェやコワーキングスペースなど、充電できる環境が常にあるとは限りません。だからこそ、最初にフル充電しておくことと、モバイルバッテリーを用意しておくのがおすすめです。
充電ケーブルとアダプタの選び方
iPad Pro(M4)はUSB-Cポートが採用されています。互換性の高いケーブルを用意しておけば、ノートPCやスマホの充電器とも兼用できる場合があります。外出先でコンセントが使えるなら、20W以上のPD(Power Delivery)対応アダプタを持っておくと素早い充電が可能です。
モバイルバッテリーの利用
出張や旅行のときはモバイルバッテリーが心強いです。大容量タイプならiPadを1回フル充電以上できるものも多いですし、コンパクトなサイズなら常にカバンに入れておいても邪魔になりません。タブレットのバッテリー残量が少なくなってきたら、移動中のちょっとした時間に充電するだけでも安心感が違います。
各シーンでの利用イメージ
13インチiPad Pro(M4)は、さまざまな利用シーンでその強みを発揮します。ここでは、具体的な例を挙げてみましょう。
ビジネスプレゼン
Magic Keyboardを装着してスタンド代わりに使い、相手に資料を見せながらプレゼンできます。クラウド上のデータをリアルタイムで編集し、出先でも瞬時に提案資料を修正できるのが心強いです。
夜の残業モードでも対応
会社に戻らずとも、カフェや自宅でオンライン会議を続けたり、遠隔でファイルを共有したりと効率的に作業を進められます。バッテリーの保ちが良いので、長時間の集中作業が求められるときも安心です。
クリエイティブワーク
イラストを描く、写真を加工する、映像を切り貼りする、音楽を作るなど、コンテンツクリエイターが欲しい機能を一台に凝縮しています。ペンの応答速度が速く描き心地が自然なため、紙に描く感覚に近いイラスト制作が可能です。
外出先で思いついたら即描ける
出先で新しいアイデアを思いついたら、その場ですぐにメモやラフを作成できるのは便利です。大画面の13インチだからこそ、細かな書き込みや視認性の高いデザイン作業ができます。
エンタメ・趣味活用
YouTubeで音楽ライブを観る、映画やドラマをじっくり楽しむといったエンタメ用途も充実。4スピーカーオーディオにより、サウンドの広がりが豊かで没入感があります。OLEDの鮮やかな発色はゲームや映像もメリハリがきいて迫力満点です。
プライベートの時間に、好きなアーティストのライブ映像や映画を見ながらくつろぐのが最高です。13インチの大画面は迫力があるので、わざわざテレビをつけなくても満足度は高いですね。
まとめ:バッテリー面で妥協したくない人におすすめ
ここまで13インチiPad Pro(M4)のバッテリーについて詳しくお伝えしてきました。公称値の10時間稼働はあくまで目安であり、実際には作業内容や設定次第で大きく変わります。ただ、多くの場合「1日使っても充電が持ちこたえる」というユーザーの声が多く、筆者自身も朝から夜まで外出先で使ってもバッテリー切れのストレスを感じることは少ないと感じました。
バッテリー面で妥協したくない方はぜひ詳細スペックをチェックしてみると良いでしょう。
さらなる詳細情報をチェック
バッテリー以外にも、高いCPU性能やカメラ性能、アクセサリの充実度など、13インチiPad Pro(M4)は魅力的な要素がそろっています。気になる方は公式サイトや家電量販店などで実機を触れてみると、画面の美しさや操作感、そして持ち歩いたときのサイズ感などを体感できるはずです。
私は実際に店頭で試してみて、13インチの大きさに少しだけ迷ったのですが、いざ使ってみるとその作業領域の広さに感激して、持ち運びの負担よりもメリットが大きく感じましたね。
より詳しいスペックや価格、ユーザーレビューなどをチェックして、自分のライフスタイルに合った一台を選んでみてはいかがでしょうか。想像以上に長時間動き続けてくれる13インチiPad Pro(M4)は、タブレットにおける「バッテリー切れへの不安」を払拭してくれる頼もしい存在です。
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