気軽に持てる価格帯ながら「最新チップ+大画面+新デザイン」の可能性を秘めたiPhone SE 第4世代。ここでは発売時期や噂されるスペック、そして既存モデルとの違いを分かりやすく解説していきます。どうぞ最後までお付き合いください。
iPhone SE 第4世代とは?
iPhone SEは“手頃な価格でもAppleの最新技術を楽しめる”というコンセプトを受け継ぎ、コストパフォーマンスを重視している点が大きな魅力です。第3世代まではホームボタン搭載デザインを継続していましたが、次期iPhone SE 第4世代は全面ディスプレイ・Face IDの導入など、デザインが大きく変わると噂されています。

iPhone SEシリーズは初代モデルが「iPhone 5s」の筐体に最新のA9チップを搭載して登場して以来、「ちょっと型落ちデザイン×現行チップ」という組み合わせが定番でした。しかし次期SEは外観自体も刷新されるとの予測が多く、従来と一線を画す進化が期待されています。
発売時期の予測
BloombergのMark Gurman氏など著名リーカーの情報によると、当初は2025年3月後半~下旬に発表されると見られていたiPhone SE 第4世代。しかし最新の噂では、2025年2月後半に前倒しされる可能性が浮上しています。実際、2025年2月13日にティム・クックCEOがSNSで「2月19日(水)に新メンバーに会う準備を」と投稿したことで、2月下旬にお披露目される流れが濃厚です。正式発表から数週間後、つまり2025年2月末~3月頃には発売・出荷が開始される見込みで、第3世代SE以来約3年ぶりの更新タイミングとなりそうです。
予想スペックの詳細
iPhone SE 第4世代では、現行のエントリーモデルとは思えないほど大胆なアップグレードが見込まれています。以下の表に主な噂されているスペックをまとめました。
項目 | 予想される仕様 |
---|---|
チップセット | A18 Bionic(3nmプロセス) |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB~256GB |
ディスプレイ | 約6.1インチ 有機EL(OLED) |
背面カメラ | 48MP シングルレンズ |
フロントカメラ | 12MP(Face ID対応ノッチ部) |
バッテリー容量 | 約3,279mAh |
通信機能 | 5G(Sub6/ミリ波対応) Apple自社製5Gモデム搭載の可能性 |
充電方式 | USB-C ポート、MagSafe対応 |
防水防塵 | IP68(推定) |
生体認証 | Face ID(ホームボタン廃止) |
チップ性能:A18 Bionicで一気に最新化
A15 Bionic(第3世代SE)から一気に飛んで、第4世代SEには2024年秋に登場予定のiPhone 16シリーズと同世代のA18 Bionicが搭載されると噂されています。3nmプロセスの採用でCPU・GPUともに性能アップと省電力性の向上が期待され、機械学習や画像処理もさらに高速化される見込みです。
ディスプレイ:OLED+6.1インチ級へ
前世代の4.7インチLCDから、約6.1インチの有機ELパネルへ大きく変わることが予想されています。iPhone 14に近い解像度となり、SEシリーズからついにLCDが姿を消すかもしれません。リフレッシュレートはProモーション非対応が濃厚のため60Hzですが、従来のSEより表示品質は格段に進化しそうです。
カメラ:単眼でも大幅強化
背面カメラが単眼なのは引き続き“SEらしさ”ですが、噂では4800万画素相当の最新センサーを搭載する可能性があります。これはiPhone 15シリーズの標準カメラと近いクラスの高解像度化となり、夜間撮影やデジタルズーム性能も向上する見込み。フロントカメラも12MPへアップデートされ、オンライン会議や自撮りの画質が大幅に良くなることが期待できます。



「どうせSEはカメラがしょぼい」という印象を持っている方も多いかもしれませんが、第4世代では十分実用的な水準に到達するかもしれませんね。
バッテリー&充電:USB-C&MagSafe対応へ
従来のLightningポートを廃止し、iPhone 15シリーズと同様にUSB-Cに統一される見込みです。また、MagSafe充電に初めて対応する可能性が高く、15W前後のワイヤレス高速充電を実現。バッテリー容量も約3,279mAhまで拡大されると噂されており、第3世代で弱点だったバッテリー持ちは大幅に改善しそうです。
デザインと特徴
ホームボタン廃止&Face IDに移行
iPhone SEシリーズの象徴でもあったホームボタンが、ついに第4世代で姿を消すとの見方が強まっています。画面上部にノッチが設けられ、Face ID用のTrueDepthカメラを搭載。画面占有率が大幅にアップするため、視覚的にも最新モデルに近い“オールスクリーン”感を味わえそうです。
iPhone 14ライクなフラットエッジ
筐体デザインはiPhone 14を踏襲するといわれており、フラットエッジかつアルミフレームにガラス背面という構造になると予測されています。一方、背面カメラはシングルレンズなので、デュアルカメラのiPhone 14とは少し見た目が異なるはずです。防水防塵性能はIP68クラスまで高められる見込みで、日常使いの安心感がアップします。
ノッチの採用と最新モデルとの差別化
iPhone 15や15 Proではダイナミックアイランド(パンチホール型)を採用していますが、SE4は従来型のノッチを踏襲するというのが有力な説です。これはコスト削減やラインナップの差別化の目的が大きいとされ、Proシリーズほど先進的な機能までは取り入れない形で価格を抑える戦略が見て取れます。
価格の動向
現行モデルのiPhone SE(第3世代)は米国価格429ドル~、日本では62,800円(税込)から販売されています。第4世代SEではOLED化やカメラ性能強化などで原価が上がると見られますが、Appleは「SEの価格帯は極力抑える」という方針を継続するとのこと。
予想価格帯:$429~$499か、それ以上?
リーク情報では「499ドル~549ドルに値上げされる」との説もあります。しかし、あまりに価格が上がりすぎると「SEとしての存在意義が薄れる」との声も多く、最終的には**499ドル程度**に落ち着く可能性が高いとみられています。日本円では約7万円前後が目安となりそうです。



SEが値上がりしても、それでもAppleの最新チップや高品質ディスプレイを手にしやすいというメリットは残ります。競合ミッドレンジAndroid勢と比較しても、性能面やアップデートの長さで優位に立てるのが強みですね。
既存iPhoneとの比較
iPhone SE (第3世代)との主な違い
比較項目 | 第3世代SE | 第4世代SE(予想) |
---|---|---|
デザイン | ホームボタン・厚いベゼル | ノッチ付き全面ディスプレイ |
画面サイズ | 4.7インチ LCD | 6.1インチ OLED |
チップ | A15 Bionic | A18 Bionic |
RAM | 4GB | 8GB |
カメラ | 背面12MP単眼 | 背面48MP単眼 |
バッテリー | 約2,018mAh | 約3,279mAh |
充電ポート | Lightning | USB-C |
ワイヤレス充電 | Qi対応 | Qi & MagSafe対応 |
防水性能 | IP67 | IP68(推定) |
デザイン・画面
第3世代SEはホームボタン付きの4.7インチLCD画面だったのに対し、第4世代SEではノッチつき6.1インチOLEDへ大幅に変更される見込みです。これにより、Touch IDからFace IDへ完全移行し、ベゼルの少ないスッキリとしたデザインになると予想されます。
チップ性能・メモリ
A15からA18へのジャンプは非常に大きく、GPUやニューラルエンジンなどの性能が大幅アップ。RAM容量も倍の8GBになり、同時に複数のアプリを立ち上げても快適に動作しそうです。
カメラ機能
第3世代は12MPのシングルレンズで撮影機能も最小限でしたが、第4世代では48MPセンサー搭載の可能性があり、高精細な撮影や強力なデジタルズームが期待できます。フロントカメラも7MP→12MPに進化し、ビデオ通話や自撮りのクオリティが向上するでしょう。
バッテリー・充電
バッテリー容量が約1.6倍に増え、USB-CポートやMagSafe充電が使えるようになることも注目点。日常の充電がスピーディーかつ便利になり、バッテリー切れの不安も軽減されると見られます。
iPhone 15シリーズとの主な違い
Dynamic Islandの有無
iPhone 15/15 PlusはノッチではなくDynamic Islandを採用し、通知・アクティビティが視覚的に洗練されています。SE4はコストを抑えるためノッチ継続と見られ、ここでラインナップ差がつけられます。
カメラ構成
iPhone 15はデュアルカメラ(広角+超広角)ですが、SE4は単眼の48MPカメラ。広角撮影やマクロ撮影を多用するならiPhone 15のほうが便利かもしれません。一方、単眼でも最新センサーの性能を引き出しやすく、日常スナップなら十分満足できる画質が期待できます。
チップ世代
iPhone 15/15 PlusはA16 Bionicを搭載しているので、純粋なベンチマーク性能では第4世代SEのA18 Bionicがやや優位に立つ可能性があります。ただしiPhone 15 ProシリーズはA17 Proチップを搭載しており、GPU性能や一部の先進機能(レイトレーシングなど)において差別化されています。
価格帯
iPhone 15の米国価格は799ドル~と高め。SE4は499ドル付近になると予想されており、価格差は300ドルほど開きそうです。最新機能が全部入りの15シリーズか、必要な機能を絞って価格を抑えたSE4か、選択肢としては明快でしょう。



「ハイエンドまではいらないけど、iOSの快適さと長期アップデートは欲しい」という方にはSE4が最適解になるかもしれませんね。
総評:iPhone SE 第4世代はどうなる?
歴代のiPhone SEと比較しても、iPhone SE 第4世代は“外観含めてフルモデルチェンジ”に近いといえます。コストパフォーマンスの良さはキープしつつも、ホームボタン撤去と大画面化で一気にモダナイズされるのが大きな見どころ。さらにA18 Bionicチップや48MPカメラなど高い性能を盛り込みながら、ミドルレンジ帯で提供される可能性がある点は大きな魅力といえるでしょう。
一方で、初期リークでは価格上昇が指摘されており、「SE」が名乗るには割高感が出るおそれも否定できません。また、超広角や望遠といった複数カメラが必要な方や、Dynamic Islandなど最新ギミックを求める方にとっては物足りない部分もあるかもしれません。それでも「最新iPhoneをなるべく安く使いたい」「ホームボタンの旧デザインが苦手だけどProモデルほど高額なのは無理」というユーザー層にはベストマッチしそうです。
まとめ
iPhone SE 第4世代は従来のSEシリーズのイメージを刷新し、最新のiPhone 14/15系列に近いデザイン・性能を取り込むかたちで進化する見込みです。特に6.1インチOLEDへの切り替え、USB-Cポートの採用、そしてA18 Bionicチップや48MPカメラなど、これまで“廉価モデル”という枠では考えられなかったスペックが噂されているのは大きな注目点。価格がどうなるかはまだ不透明ですが、コストパフォーマンス重視のユーザーにとっては期待が高まるばかりです。正式発表の日程も前倒し説が強まっているので、近いうちに公式のアナウンスを耳にできるかもしれません。今後のAppleの動向に要注目です。



発表時にはさらに詳細なスペックや新機能が判明するはず。続報を心待ちにしましょう。
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