初代から続くiPhone SEシリーズと、最新技術を手軽に楽しめるiPhone 16e。サイズ感や価格、そしてチップ性能の違いから、どちらを選ぶか迷われる方も多いのではないでしょうか。本記事ではiPhone SE(第3世代)とiPhone 16eの特徴を複数の観点から詳しく比較し、あなたにピッタリの選択肢を探るお手伝いをいたします。
スペック比較:A15 BionicとA18チップの実力
まずは両モデルの処理性能に直結するチップやメモリ(RAM)の違いを見ていきましょう。
iPhone SE(第3世代):A15 Bionicと4GB RAM
iPhone SE(第3世代)に搭載されたA15 Bionicチップは、6コアCPU(高性能コア×2+高効率コア×4)と4コアGPU、16コアのNeural Engineから成るSoCです。登場当時のフラッグシップにも近い高性能でありながら、小型サイズに収まっているのが特徴的。
iPhone 16e:A18チップと8GB RAMで余裕のマルチタスク
一方のiPhone 16eは最新世代のA18チップを搭載。6コアCPUに4コアGPU、そしてNeural Engineも強化されており、高度な機械学習タスクや画像処理を素早く行えます。RAM容量は8GBまで増強され、アプリ切り替えや同時実行性能も大幅に向上しています。
ディスプレイ:4.7インチと6.1インチで見やすさに差
続いて、画面サイズと表示品質を比較してみましょう。iPhoneを選ぶうえでディスプレイの大きさや発色の良さは重要なポイントです。
iPhone SE(第3世代):4.7インチのRetina HDディスプレイ
iPhone SE(第3世代)はiPhone 8の筐体を踏襲した4.7インチのRetina HD液晶を採用。解像度は1334×750ピクセルで326ppi、最大輝度625ニトと標準的な明るさです。IPS方式なので視野角が広く、色再現性も安定していますが、ベゼルが太めのデザインのため画面占有率は低めです。
iPhone 16e:6.1インチのSuper Retina XDRで映像美アップ
iPhone 16eは6.1インチのOLEDパネル「Super Retina XDR」を搭載。解像度2532×1170ピクセル(460ppi)と高精細で、コントラスト比2,000,000:1、HDR表示に対応するため映像の鮮やかさが段違いです。最大輝度は標準で800ニト、HDR再生時には1200ニトに達し、屋外でも見やすいのが魅力。
ストレージと価格:容量ラインナップとコスパをチェック
容量ラインナップと本体価格は、購入を検討する際に重要な指標となります。ここでは各モデルのストレージ別価格を表にまとめました。
モデル | ストレージ | 価格(税込) | 発売時期 |
---|---|---|---|
iPhone SE(第3世代) | 64GB / 128GB / 256GB | 57,800円~(発売当時) | 2022年3月 |
iPhone 16e | 128GB / 256GB / 512GB | 99,800円~ | 2025年2月発売予定 |
iPhone SE(第3世代)は64GBモデルから選べるため、初期コストを抑えたい方には魅力的です。一方、iPhone 16eは128GBが最小容量で、価格は約10万円と、SEと比べるとかなり高額になっています。

最近はアプリや写真・動画の容量も大きくなりがちなので、128GB以上あると安心です。用途と予算に合わせて選びましょう。
デザイン・サイズ感:コンパクト vs モダンフルスクリーン
次に、実際に手に持った感触や見た目の印象を左右するデザイン・サイズを比較します。
iPhone SE(第3世代):ホームボタン搭載の伝統的スタイル
iPhone SE(第3世代)は高さ138.4mm×幅67.3mm×厚さ7.3mm、重量144g。手になじむ小ささで片手操作がしやすい点が最大の魅力です。ボタン式のTouch IDを備えたクラシカルなデザインが好きな方に好まれます。
iPhone 16e:ベゼルの狭いオールスクリーンデザイン
iPhone 16eは高さ146.7mm×幅71.5mm×厚さ7.8mm、重量167g。全画面ディスプレイのため、6.1インチという大きめサイズながら見た目はスタイリッシュにまとまっています。ホームボタンを廃しFace IDに対応し、画面上部にはTrueDepthカメラの切り欠きが設けられています。
モデル | 高さ×幅×厚さ | 重量 | デザインの特徴 |
---|---|---|---|
iPhone SE(第3世代) | 138.4mm×67.3mm×7.3mm | 144g | 物理ホームボタン搭載、Touch ID |
iPhone 16e | 146.7mm×71.5mm×7.8mm | 167g | 全画面デザイン、Face ID、アクションボタン搭載 |
バッテリー:連続駆動時間と充電方式
スマホを選ぶうえで「バッテリー持ち」は非常に重要です。両モデルの連続使用時間と充電方法を比較してみましょう。
iPhone SE(第3世代):15時間動画再生とLightning充電
iPhone SE(第3世代)は動画再生が最大15時間、公称値としてはまずまずの水準です。ワイヤレス充電(Qi)にも対応し、20W以上のアダプタ使用で30分で50%まで高速充電が可能。ただしMagSafeには非対応で、充電速度も最大7.5W程度に制限されます。充電ポートはLightningです。
iPhone 16e:26時間動画再生とUSB-Cで快適
iPhone 16eはバッテリー容量増加とチップの省電力化により、動画再生最大26時間とSEの約1.7倍ものロングバッテリーを実現。ストリーミング再生でも21時間、音楽再生で90時間と長時間使用できます。充電コネクタはUSB-Cになり、AndroidスマホやiPadなどとのケーブル共有が容易になりました。
カメラ:48MPメインカメラ vs 12MP広角カメラ
写真や動画のクオリティにも大きく差が出る2機種。単眼カメラながら、センサー性能や画像処理エンジンの違いで撮影結果が変わってきます。
iPhone SE(第3世代):12MPシングルカメラ
iPhone SE(第3世代)の背面カメラは12MP広角レンズのみ。ポートレートモードやSmart HDR 4に対応していますが、ナイトモードや超広角、光学ズームはありません。暗所撮影が苦手で、ズームや画角の柔軟性にも限界があります。



日中の屋外撮影やフラッシュを使った近接撮影では十分キレイに写せますが、最新世代と比べると夜景撮影などで差が出る印象です。
iPhone 16e:48MP高解像度カメラで2倍ズームも実現
iPhone 16eは48MPのメインカメラを1基搭載。超広角レンズこそありませんが、高解像度センサーを生かして広角1倍と2倍の望遠クロップが可能です。センサーシフト式OISによる手ブレ補正やSmart HDR 5、ナイトモードにも対応しており、暗所撮影でも明るくクリアな写真が撮れます。
モデル | 背面カメラ | 夜景撮影 | デジタルズーム | 動画撮影性能 |
---|---|---|---|---|
iPhone SE(第3世代) | 12MP広角 | ナイトモード非対応 | 最大5倍 | 最大4K/60fps |
iPhone 16e | 48MP高解像度 (広角+2倍クロップ) | ナイトモード対応 | 最大10倍 | 最大4K/60fps、HDR対応 |
フロントカメラに関してもiPhone 16eは12MP、AF対応でインカメラでもポートレート撮影の精度が高く、4K60fps動画やセンターフレームなど先進機能も利用可能。SE(第3世代)は7MPで固定焦点です。
その他機能:5Gや耐水性能、Face ID/Touch IDの違い
通信環境や耐久性、セキュリティ関連もスマホ選びの要素として見逃せません。
5G・Wi-Fi・Bluetooth
両機種とも5G(Sub-6)に対応しており、国内での5G通信は問題なく利用可能です。Wi-FiはどちらもWi-Fi 6対応、BluetoothはSE(第3世代)が5.0、16eが5.3へバージョンアップ。16eのほうが若干省電力・接続安定性の向上が見込まれています。
防水防塵性能
iPhone SE(第3世代)はIP67で最大水深1m/30分まで。iPhone 16eはIP68で最大水深6m/30分まで耐水可能です。水回りやアウトドアでの使用が多い方には、16eのIP68が安心材料となります。
生体認証
SE(第3世代)は指紋認証(Touch ID)によるロック解除。ホームボタンに指を当てるだけで操作でき、マスク着用時でもストレスなく使えます。対して16eはTrueDepthカメラによる顔認証(Face ID)を採用。画面を見るだけで自動アンロックできる手軽さが魅力です。
MagSafe非対応:ワイヤレス充電はQiのみ
どちらのモデルもMagSafeには非対応で、最大7.5WのQiワイヤレス充電が利用可能です。iPhone 12以降の上位機種にある磁石でピタッと装着する機能がないため、あえてMagSafeアクセサリを使う方には物足りないかもしれません。
結論:iPhone SE(第3世代)とiPhone 16e、どちらを選ぶ?
最後に、それぞれを選ぶ際におすすめなユーザー層をまとめます。
モデル | こんな方におすすめ |
---|---|
iPhone SE(第3世代) | ・価格を抑えてiPhoneを手に入れたい ・コンパクトサイズ重視、片手操作が多い ・Touch IDによる指紋認証を好む ・最低限の機能で十分、ハイスペックは不要 |
iPhone 16e | ・最新技術やロングバッテリーを求める ・大画面で動画やゲームを楽しみたい ・夜景や高画質撮影にこだわる ・USB-Cでケーブルを統一したい |



個人的にはバッテリー持ちとカメラ性能を重視してiPhone 16eが魅力的でした。外出先でも1日しっかり使える安心感は、日常を豊かにしてくれる要素だと思います。
もちろん価格とコンパクトさを考慮すると、iPhone SE(第3世代)もまだまだ有力な選択肢。中古市場やセールでお得に手に入れる機会があれば、十分満足できるポテンシャルを持っています。ぜひあなたの使用シーンに合わせて、最適なモデルを選んでみてください。
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