「Call of Duty: Black Ops 6」のVault Editionを購入し、いざマルチプレイやゾンビモードを楽しもうとしたら、突然「Game Passに加入してください」と表示される――このような事態に困惑している方は少なくありません。実は、すでにゲーム本体を所有していても、Xboxでのオンラインプレイには別途のサブスクリプションが必要になる仕組みが背景にあります。本記事では、なぜ「Game Passが必要」と表示されてしまうのか、購入済みのVault Editionでどのようにオンラインプレイを楽しむのが正しい方法なのか、詳しく解説していきます。
「購入済みなのにGame Passが必要」と表示される原因とは?
「CoD: Black Ops 6」のVault Editionを約100ドルで購入してダウンロードを済ませたのに、マルチプレイやゾンビモードでGame Pass加入の画面に誘導されてしまうのはどうしてでしょうか。ここでは、その主な原因や背景にある仕組みについて解説します。
オンラインプレイに必須の「Game Pass Core」
Xboxでオンライン対戦をする場合、かつては「Xbox Live Gold」への加入が必須でした。しかし、2023年末頃から「Xbox Live Gold」は「Game Pass Core」へ移行し、名称や内容が変わっています。要は、オンラインマルチプレイを楽しむための有料サブスクリプションサービスが「Game Pass Core」に一本化されたのです。
以下の表に、旧「Xbox Live Gold」と新「Game Pass Core」の大まかな比較を示します。
項目 | 旧:Xbox Live Gold | 新:Game Pass Core |
---|---|---|
オンライン対戦 | 加入必須 | 引き続き加入必須 |
無料ゲーム配信本数 | 月ごとに少数 | 常時数十タイトルが利用可能(入れ替えあり) |
切替時期 | 2023年以前 | 2023年後半から「Core」へ移行 |
価格帯(目安) | 月額約800~850円程度 | 月額数百円台~ |
名前の表示 | Goldメンバーシップ | Game Pass Coreメンバーシップ |
このように、購入しているゲームをオンラインでプレイするためには、従来のGoldに相当する「Core」が必ず必要となるため、Vault Editionをどれだけ高額で購入していても、オンラインモードにアクセスするためには「Core」加入を行わなければならない仕組みになっています。
「Game Passに加入していない」とみなされる状況
Vault Editionを「所有」していることと、「Game Pass(CoreやUltimateなどのプラン)」に加入しているかは別問題です。単純にゲームを個別購入して遊ぶ権利はあるのですが、オンライン対戦をしたい場合は追加でGame Pass Core相当の権利が必須になるわけです。
一部の表示メッセージとして「Game Passが必要」という文言が使われるケースがありますが、正確には「Game Pass Core(旧Gold)」が必要になる場面と、「Game Pass Ultimate」へのアップグレードを促す場面が混在しており、ユーザーに誤解を与えてしまうことがあります。
したがって、オンラインマルチプレイを楽しみたいだけなら、Game Pass Coreへの加入で十分です。単に「所持しているゲームをオンラインで遊ぶ」ためには、Coreより上位の「Ultimateプラン」は必須ではありません。
「Vault Edition」と「Game Pass版」は別扱い
購入したVault Editionは、追加の特典やゲーム本編をすでに含んでいるパッケージです。しかし、もしGame Pass UltimateあるいはPC Game Passで「CoD: Black Ops 6」が配信されていた場合、そちらはあくまで「サブスク版」としての利用権を提供しているものになります。
- Vault Edition
- 個別購入したゲーム。オフラインのキャンペーンモードなどは購入している限り、いつでもプレイ可能。
- ただし、オンラインマルチプレイやゾンビモードを楽しむ際にはGame Pass Coreが必要。
- Game Pass版
- Game Passの契約期間中だけプレイ可能なサブスク版。
- サブスク契約を解除するとゲーム自体をプレイする権利がなくなる。
これらは「同じゲーム」でも入手経路が異なるため、表示上「Game Passに加入してください」というメッセージが出た場合、一見すると「自分はすでにVault Editionを買っているのに、なぜ?」と思うかもしれません。しかし、それは「オンライン対戦をするならCoreなどへの加入が必要」というシステム上のメッセージが出ているだけで、Vault Editionの所持権限自体が無効になっているわけではありません。
従来のXbox Live Goldとベータ版の違い
「CoD: Black Ops 6」はベータテスト期間中に無料でオンラインプレイできるイベントを行ったり、旧「Xbox Live Gold」ユーザーを対象に一時的な無料開放を行う場合があります。ベータ版や体験版では、通常のオンラインサービスへの加入が不要だったケースもあるため、正式リリース後に急にCoreが必要と言われると戸惑う方が多いようです。
ベータ期間中は無料プレイ可能だった理由
ベータテストや先行体験版では、開発側がテスト参加者を増やしたい意図からオンライン対戦を無料開放することがあります。これにより、バグの発見やサーバー負荷テストがしやすくなるメリットがあります。
一方、正式リリース後は有料サービスのルールに切り替わるため、改めてGame Pass Coreへの加入が求められるようになります。これにより「ベータの時には無料で遊べたのに!」と感じてしまう方もいるでしょうが、製品版では通常の有料サブスク枠でオンラインプレイを提供しているのが現状です。
GoldからCoreへ移行しているかを確認する
旧「Xbox Live Gold」を契約中だった方は、移行措置として自動的に「Game Pass Core」になっている場合があります。もし自動移行が完了していない、あるいは期間切れとなっていると、オンラインプレイが利用できないため「Game Passに加入してください」とのメッセージが表示されることがあります。
アカウント設定画面やMicrosoftアカウントのサブスクリプション一覧を確認し、自分のプランが有効状態になっているか、きちんと「Core(またはUltimate/PC Game Passなど)」が表示されているかを確かめてみてください。
なぜUltimateへのアップグレードを促されるのか
Game Pass Coreだけに加入しているのに、なぜかUltimateへのアップグレードを勧誘されるケースもあります。これは、Ultimateプランに加入すれば「Game Passに含まれる多数のタイトルも追加料金なしで遊べる」というメリットがあるため、システム上おすすめ表示が出ることが多いのです。
ただし、Vault Editionをすでに個別購入している方は、Ultimateプランを契約しなくても「Game Pass Core」のみでオンラインプレイは可能です。アップグレードの必要性は、自分が他のGame Passタイトルを遊びたいかどうかで判断すれば問題ありません。
Coreだけでもオンライン対戦は問題なし
購入済みのゲームをオンラインで遊ぶだけなら、Game Pass Coreがあれば事足ります。もちろんUltimateに加入するとクラウドゲーム、PC版Game Pass、そしてコンソール版Game Passすべてを使えるようになるといった利点はありますが、あくまで「CoD: Black Ops 6のオンラインプレイを楽しみたい」という目的だけであれば、Coreで十分です。
アカウントへのライセンス紐づけが重要
まれに、Vault Editionを購入したにもかかわらず、アカウントに反映されていない不具合が生じる場合があります。公式サイトやXbox本体で「購入履歴」「ライブラリ」にCoD: Black Ops 6がきちんと表示されているか確認してみてください。もし表示がされていない場合は、Microsoftアカウントのサポートに問い合わせる必要があるでしょう。
具体的な対処法とトラブルシューティング
ここからは、実際に「CoD: Black Ops 6で購入済みなのにGame Passが必要と表示される」ときの具体的なトラブルシューティング方法をご紹介します。
1. サブスクリプションの有効状況を確認
まずは、以下の手順でサブスクリプション状況をチェックしましょう。
# Xbox本体が起動したら、Home画面で:
1. プロフィールとシステム(自分のアイコン)に移動
2. [設定] → [アカウント] → [サブスクリプション] を選択
3. 所有中のサブスクが表示されるか確認
# あるいはWebブラウザからMicrosoftアカウントにサインイン:
1. https://account.microsoft.com/services/ にアクセス
2. 加入中のプラン一覧を確認
3. 期限切れやトライアル期間終了になっていないかを確認
ここで「Game Pass Core」や「Game Pass Ultimate」が有効になっていない場合は、オンラインプレイが利用できません。有効期限切れや、そもそも登録していないといった原因がないかチェックしてください。
2. ゲームの所有権を再確認
購入が完了している場合は、Xbox本体の「マイゲーム&アプリ」や「ストアの購入履歴」で「Call of Duty: Black Ops 6 Vault Edition」が表示されるはずです。表示されていなかったり、「購入済み」ではなく「購入」ボタンが出ている場合は、アカウントにライセンスが正しく紐づいていない可能性があります。
複数のMicrosoftアカウントを使っている場合は、サインインしているアカウントがVault Editionを購入したアカウントかどうかを必ず確認しましょう。
3. システムアップデートと再起動
Xbox本体やゲームのアップデートが完了していないと、ライセンス認証やオンラインサービスの接続が不安定になることがあります。定期的に本体のシステム更新をチェックし、必要に応じて再起動も行ってください。
4. アカウントの共有設定を確認
Xboxには「ホームXbox」を設定して、家庭内の別アカウントとライブラリを共有できる機能があります。もし家族や友人と共有設定をしている場合は、その共有関係に問題がないかも確認が必要です。別のアカウントでGame Passに加入しているが自分のアカウントには無い、などの状況が起きると、Vault Edition所有の認識がずれるケースがあります。
5. クリーンインストールで解決する場合も
ダウンロードや更新が途中で不完全になり、データが壊れている可能性もあります。時間と回線状況に余裕があれば、一度ゲームをアンインストールして再インストールし直してみるのも手です。購入ライセンスがしっかり紐づいていれば、追加の費用なしで再ダウンロードが可能です。
オンラインプレイとオフラインプレイの違いを理解する
「Vault Editionを買ったのにオンラインで遊べない」というフラストレーションは、そもそも「オフラインプレイ」と「オンラインプレイ」では必要な条件が異なる点に起因しています。
- オフラインプレイ(キャンペーンや一部のソロモード)
- ゲームを購入していれば基本的にはプレイ可能。ネット接続が不要なモードは、Game Pass Coreなどのサブスク無しで楽しめる。
- オンラインプレイ(マルチプレイやゾンビモード)
- XboxプラットフォームではGame Pass Core(旧Xbox Live Gold)以上が必須。
- ゲームを購入していても、オンライン対戦の権利はCore加入が前提となる。
これを把握していれば、あらかじめ「CoD: Black Ops 6をVault Editionで購入した場合でも、オンラインに行くならCoreの契約がいる」と分かり、混乱を回避できます。
よくある勘違いと解消法
本問題について寄せられるよくある勘違いをまとめてみました。
「Vault Editionを持っていれば、一生オンラインも無料で遊べる」は誤解
Xboxのオンライン対戦は基本的に有料サービスが必須です。これは「Xbox Live Gold」の時代から変わっていません。無料プレイ可能な一部のF2P(Free to Play)タイトルとは異なり、「CoD: Black Ops 6」などの有料ゲームでは必ずCore契約が必要になります。
「Game Pass UltimateにしないとCoDのオンライン対戦はできない」は間違い
Ultimateプランに加入する必要はありません。Coreでもオンライン対戦はできます。UltimateはあくまでGame Passのゲームカタログやクラウドゲームなど、他の特典を使いたい人向けの上位プランです。
「アンインストールしたらもう一度課金が必要になる」は誤解
Vault Editionをアカウントで所有している限り、アンインストールしても再度インストールは無料です。ただし、オンラインを使うにはCore契約が必要になる点は変わりません。
まとめ:オンラインプレイにはGame Pass Coreが鍵
CoD: Black Ops 6のVault Editionを購入しても、Xbox上でオンライン対戦やゾンビモードを楽しむにはGame Pass Coreが必要になるのが現行のシステムです。これは、従来のXbox Live Goldが名称とサービス内容を「Game Pass Core」に変えたことによるものであり、「ゲーム購入」と「オンラインサービス利用」は別物として扱われています。
もし現在「Vault Editionを買ったのにGame Passを要求される」というメッセージが表示されている場合は、まずは自分のサブスクリプションが有効になっているか確認してみましょう。また、購入済みのゲームライセンスがアカウントに正しく紐づいているかを再確認し、不要なUltimateアップグレードではなく、Coreで十分かどうかを判断するのがおすすめです。
オンライン環境でゲームを楽しむためには「Coreへの加入が必要」という点さえ押さえておけば、追加の費用を無駄に払うことなく、思う存分マルチプレイやゾンビモードを満喫できるはずです。
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