Windows 11でXboxアプリを活用し、PC Game PassからCall of Duty: Black Ops 6をインストールまたは事前ダウンロードしようとした際、「Game features failed to load. Try restarting the app.」というエラーに直面し、思うようにゲームが進められないケースが報告されています。本記事では、この不具合の背景と、効果的な対処法を段階的に解説します。エラーにお困りの方はぜひ参考にしてください。
Call of Duty: Black Ops 6の「Game Features Failed to Load」エラーとは
Call of Duty: Black Ops 6(以下、Black Ops 6)をPC Game Pass経由でインストールしようとした際に表示される「Game Features Failed to Load」エラーは、Xboxアプリのゲームライブラリ情報を正常に読み込めない、あるいは必要なゲームファイルが競合を起こしている可能性が高いといわれています。特に、過去に他プラットフォーム(Battle.netやSteamなど)で類似バージョンのCall of Dutyシリーズをインストールしていた環境では、残存ファイルが原因となって競合を引き起こし、新規インストールをブロックしてしまうことがあります。
Microsoft Store側の表示の問題
Microsoft Storeを確認すると、「Play(プレイ)」ボタンが表示され、すでにインストール済みであるかのように扱われる状況も確認されています。本来であれば「入手」や「インストール」というボタンが表示されるはずですが、ストア側のデータと実際のファイル情報が食い違うことで誤ったボタンが表示されるようです。
エラーの背景にある可能性
- 過去バージョンや他プラットフォーム版のCoD関連ファイルが残っている
- XboxアプリやMicrosoft Storeのキャッシュが破損している
- ストレージ容量不足、またはファイルシステム上の問題
- セキュリティソフトやWindowsの一部機能がダウンロードをブロックしている
これらの要因が複合的に絡み合い、Black Ops 6の正常なダウンロードを阻害していると考えられます。
1) CoD関連の残存ファイルを徹底的に削除する
Black Ops 6をXboxアプリから新規にインストールしようとしているにもかかわらず、過去にインストールしたCoDシリーズのファイルが残っていると競合を起こしてしまう可能性が非常に高いです。まずは不要なファイルを徹底的に整理しましょう。
Windowsの「設定」からアンインストール
- スタートボタンをクリックし、歯車アイコンの「設定」を開く
- 「アプリ」に移動し、「インストールされたアプリ」あるいは「アプリと機能」を選択
- 検索バーで「call of duty」や「cod」「warfare」「warzone」「modern」などのキーワードを入力
- 該当するアプリが表示されたらアンインストールを実行
特に「COD HQ」や「Warzone」などの名称が含まれたコンテンツパックが見つかる場合があります。これらもアンインストールの対象に含めてください。
サードパーティ製アンインストールソフトの活用
「Revo Uninstaller」や「Geek Uninstaller」などのサードパーティ製アンインストールソフトを活用すると、通常のアンインストールでは削除しきれないファイルやレジストリ情報までスキャンして除去できます。残存ファイルが競合の原因となるケースでは、より徹底したクリーンアップが望まれます。
アンインストール後に確認すべきフォルダ
- Xboxアプリのインストールフォルダ
例:C:\XboxGames
など、ユーザーがインストール先に指定したフォルダ - Battle.netのインストールフォルダ
例:C:\Program Files (x86)\Call of Duty
やD:\Games\Call of Duty
など - Steamのライブラリフォルダ
例:C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common
やD:\SteamLibrary\steamapps\common
ファイル名やフォルダ名に「Call of Duty」「Warzone」「BlackOps」「ModernWarfare」などが含まれている場合、不要な残存データである可能性があります。念のため、アンインストール後にこれらのディレクトリを手動で削除しましょう。
2) Microsoft StoreおよびXboxアプリの修復・再インストール
不要ファイルの削除だけでは解決しない場合、Microsoft StoreやXboxアプリそのもののキャッシュ・設定情報が破損しているケースが考えられます。この章では、主にPowerShellやWindows標準機能を用いた修復方法をご紹介します。
Microsoft Storeのキャッシュリセット
Microsoft Storeのキャッシュをリセットすることで、エラーの原因となる不整合が解消されることがあります。手順は非常に簡単です。
- スタートボタンを右クリックし、「Windows ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択
- 次のコマンドを入力し、Enterキーを押す
wsreset
- Microsoft Storeのウィンドウが自動で起動し、キャッシュのリセットが完了
Microsoft Storeの再インストール
キャッシュリセットでも改善が見られない場合は、Storeアプリ自体を再インストールすると効果的です。以下の手順を試してください。
- スタートボタンを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を起動
- 以下のコマンドをコピー&ペーストし、Enterキーを押す
Get-AppXPackage -AllUsers -Name Microsoft.WindowsStore | Foreach {
Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml" -Verbose
}
- コマンドの実行が完了したら、必ずPCを再起動し、再度Microsoft Storeを開いて動作を確認する
Xboxアプリの再インストール
Xboxアプリ側にも破損や不具合がある場合は、以下の手順で一度アプリを削除し、再インストールを行いましょう。
- 「Windows PowerShell(管理者)」を起動
- 次のコマンドを実行し、Xboxアプリ関連をアンインストール
Get-AppxPackage *Xbox* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *xboxapp* | Remove-AppxPackage
- Microsoft Storeを開き、「Xboxアプリ」を再度検索してインストールし直す
これらの操作を行うことで、XboxアプリとMicrosoft Store間で発生していたキャッシュ不整合やレジストリの問題が解消される可能性があります。
3) Microsoft Storeから直接インストールする
Xboxアプリでは「Game features failed to load」エラーが表示されてしまい、インストールが先へ進まない場合、Microsoft Storeを直接利用してインストール作業を行う方法が有効です。
Microsoft Storeからの直接インストール手順
- Microsoft Storeを起動し、右上の検索ボックスに「Call of Duty: Black Ops 6」と入力
- 検索結果から該当のページを選び、「入手」または「インストール」ボタンをクリック
- ダウンロードが開始されるまで待機し、完了するかを確認する
一部の環境では、Xboxアプリ経由よりもStoreから直接インストールしたほうがスムーズに進むとの報告があります。これはストア側のメタデータとXboxアプリ側のメタデータが整合しやすいケースがあるためと推測されます。
4) コンテンツパックでの回避策
Black Ops 6では、本体とは別に複数の「コンテンツパック」が存在する場合があります。たとえば「Campaign Pack」「Multiplayer Pack」「Zombies Pack」「High-Resolution Texture Pack」などが個別にリリースされることが多いです。
コンテンツパック経由のインストール
- Microsoft Store上で「Black Ops 6 Content Pack」や「BO6 Campaign Pack」などを検索
- パックを入手する際に自動的に本体データがダウンロードされることがある
- もしXboxアプリ上でエラーが発生し続ける場合は、この経路からゲームデータを取得する
本来はXboxアプリでタイトル全体を一括管理するのが理想ですが、コンテンツパックを経由したダウンロードが成功するケースも珍しくありません。ゲームパッケージの一部でも取得できれば、各種設定ファイルが正しく生成されるため、結果としてエラーを回避できることがあります。
5) インストールサイズとストレージ容量の確認
Black Ops 6は非常に大きなインストールサイズを必要とするタイトルです。Microsoft Store上で約270GBと表示される場合もあり、実際にはアップデートや追加コンテンツでさらに容量が増えることも考えられます。
ストレージを確認しよう
- ディスクの空き容量
最低でも270GB、推奨としては540GB以上の空きがあると安心 - インストール先ドライブ
HDDではなくSSDを選択することで、ダウンロード速度やロード時間も短縮可能 - ファイルシステムのチェック
chkdskコマンドなどでファイルシステムエラーがないか確認する
chkdsk C: /f /r
上記のコマンドを管理者権限で実行することで、システムエラーのスキャンと修復が行われます。ストレージに問題があると、ダウンロードやインストールが途中で失敗してしまう可能性もあります。
6) 追加のシステム面・セキュリティ設定の確認
ここまでの手順を行ってもエラーが改善しない場合、Windows自体の更新やセキュリティ設定の影響を見直すことをおすすめします。
Windowsアップデートが最新か確認
- 「設定」 > 「Windows Update」から、最新の更新プログラムが適用されているかチェック
- 場合によっては累積更新プログラムやオプション更新プログラムの適用が必要
セキュリティソフト・ファイアウォールの設定を見直す
- 一部のセキュリティソフトがダウンロードをブロックしている可能性を排除
- Windows Defenderを使用している場合も、リアルタイム保護の一時的なオフを試す
- ファイアウォールの設定で、XboxアプリやMicrosoft Storeからの通信を許可しているか確認
セキュリティソフト例外設定
セキュリティソフトによっては「例外(排除)リスト」にフォルダを追加する機能があります。インストール先のフォルダや関連する実行ファイルを例外に登録することで、誤検出やブロックを回避できることがあります。例:
セキュリティソフト | 例外設定の場所例 |
---|---|
Windows Defender | 設定 > ウイルスと脅威の防止 > ウイルスと脅威の防止の設定(管理) > 除外の追加または削除 |
Norton | Settings > Antivirus > Scans and Risks > Items to Exclude |
McAfee | Real-Time Scanning > Excluded Files |
上記は一例であり、各ソフトのバージョンやUIによって多少手順が異なります。
7) トラブルシューティング全体の流れ
Black Ops 6での「Game Features Failed to Load」エラーを解決する際の大まかな手順を整理すると、以下のフローで進めるのがおすすめです。
- 不要ファイルや他プラットフォームのCoDデータを削除
- Revo Uninstallerなどでレジストリ残存情報を完全削除
- PCを再起動
- Microsoft StoreやXboxアプリのキャッシュリセット・再インストール
- Microsoft Storeから直接インストールを試す
- コンテンツパックからインストールを試みる
- ストレージ容量を十分に確保し、ファイルシステムをチェック
- Windowsおよびセキュリティ関連を最新かつ適切な設定にする
この一連の対処法を実施すれば、ほとんどの環境でエラーが解消し、Black Ops 6のダウンロードとインストールが可能になるはずです。
8) まとめ:解決のためのポイントと今後の注意点
Black Ops 6のインストールエラーは、意外と単純な競合ファイルやキャッシュの不具合が大きな障害となってしまう場合があります。特に、Call of Dutyシリーズは同じフォルダ階層に複数のバージョンやコンテンツパックが混在しやすいゲームであるため、まずは環境をクリーンに整えることが肝要です。また、XboxアプリとMicrosoft Storeは連携しているようでデータ管理が別々の部分もあり、どちらか一方がうまく動かない場合は他方からのインストールを試す柔軟性も重要といえます。
加えて、270GBを超える大容量タイトルを扱う際には、ストレージやネットワーク速度、セキュリティ設定なども総合的に点検しておくとよいでしょう。エラーを解消した後も、後続のアップデートや追加DLCでダウンロードサイズが増大する可能性がありますので、引き続き十分な容量確保とシステムの安定性を保つことを意識してください。
ゲームを快適に楽しむためには、アップデートやセキュリティ対策とのバランスが重要です。今回ご紹介した方法を活用して問題を解決し、Black Ops 6の世界を存分に堪能できる環境を整えてみてください。
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