Xbox Series XでXbox 360版『Call of Duty: Ghosts』を起動する方法と対処法

ゲーム好きにとって、お気に入りのタイトルを新ハードで遊べる「後方互換性」は魅力的な機能です。しかし、実際にディスクを挿入してみたらエラー表示が出て遊べない……といったトラブルは思いがけず起こるもの。今回はXbox Series XでXbox 360版『Call of Duty: Ghosts』が起動できない問題にスポットを当て、実際に改善が報告されている対処法を詳しくご紹介します。

Xbox Series XでXbox 360版『Call of Duty: Ghosts』を起動できない理由とは?

Xbox Series Xは数多くのXbox 360タイトルに後方互換対応しており、公式のリストにも『Call of Duty: Ghosts』が掲載されています。にもかかわらず、「このゲームはプレイできません」や「後方互換に対応していません」と表示されてしまう事例が確認されています。特にディスク版(2枚組のゲームディスクとインストールディスクを所持している場合)に多いという声が上がっているようです。

こうした症状は本体側のシステムエラーやキャッシュの問題、あるいはディスク自体の傷や汚れなど、さまざまな原因が考えられます。公式の後方互換リストに名を連ねていても、ゲームを読み込むプロセスで何らかの不具合が生じれば弾かれてしまうこともあるのです。本記事では、そのようなエラーを解消して『Call of Duty: Ghosts』を無事プレイするための具体的な対処法をわかりやすく解説していきます。

後方互換機能の仕組みと知っておきたいポイント

Xbox Series Xの後方互換機能は、Xbox OneやXbox 360などのタイトルをハードウェアエミュレーションやソフトウェアエミュレーションによって動作させる技術がベースになっています。通常、ディスクを挿入することでXboxのサーバー側から対応タイトルのデータがダウンロードされ、システム上でエミュレートされるという仕組みです。

しかし、すべての作品が問題なく動くわけではありません。中でも、以下の点は押さえておくべき大切なポイントです。

  • 対応タイトルリスト
    公式サイトに後方互換対応ゲームとして一覧が公開されています。『Call of Duty: Ghosts』は確かに掲載されているので、本来であれば起動できるはずです。
  • ディスク版とダウンロード版の違い
    ディスク版では、Xbox Series Xにディスクを挿入したときに正しく認識されなければ起動できません。ダウンロード版だと所有ライセンスがアカウントに紐づけされるため、ディスクを必要とせずに起動できる場合があります。
  • システム側の不具合
    後方互換の判定や処理を行うシステムファイルが破損していたり、キャッシュが不安定になっていたりすると、互換対応ゲームでもエラーが起きる可能性があります。

不具合が生じやすいケース

  • 長期間本体の電源を完全に切らずにスリープモードで運用し続けた場合
  • 最新の本体アップデートを適用していない場合
  • インストールディスクとゲームディスクの認識順序がうまくいっていない場合
  • ディスクの記録面に傷や汚れがある場合

こうした要因が重なると、後方互換対応タイトルにもかかわらずエラーが出てしまうことがあります。

原因を探る:なぜ起動エラーになるのか

Xbox Series Xで起動しようとした際に表示されるエラーメッセージには、いくつかのパターンがあります。最も一般的なのは「このゲームはプレイできない」「互換性がありません」というメッセージですが、その背景には以下のような原因が潜んでいることが考えられます。

1. ディスク読み取りの不具合

ディスクドライブが汚れや傷を感知した場合、正しく読み取れずに「非対応ディスク」と判断される可能性があります。特にXbox 360時代のディスクは劣化しやすく、経年使用で微細な傷や汚れがつきやすいため要注意です。

2. システムキャッシュが不安定

Xbox本体に一時的に保存されるキャッシュが破損すると、正しくゲーム情報を読み込めなくなります。後方互換処理も本体内のファイルに依存しているため、一度キャッシュが壊れると様々なエラーが起きる可能性があります。

3. 本体アップデートの不備

本体ソフトウェアのアップデートが最新でない場合や、アップデートプロセス中にエラーが発生した場合、互換性リストが正しく適用されていないことがあります。自動更新がオンになっていても、ネットワーク環境によってはアップデートが完了していないケースもあります。

4. アカウントやライセンスの問題

ディスク版を使う際にはあまり該当しませんが、デジタルライセンスが正しく認証されていない場合もゲーム起動に問題が出ることがあります。アカウント設定や支払い情報、その他ライセンス関連の項目にエラーがあると、予期せぬ起動トラブルが起きるかもしれません。

トラブルシューティング:具体的な対処法と手順

ここからは、実際に多くのユーザーが行って改善につながったと報告している対処法をご紹介します。順を追って試していくことで、Xbox 360版『Call of Duty: Ghosts』の起動問題を解消できる可能性が高まります。

1. システムの部分リセット(ゲームとアプリを保持する)

本体のリセットには2種類の選択肢があり、ここでは「ゲームとアプリを保持したままリセットする」方法を推奨します。この操作によって、システム関連ファイルや設定を初期状態に戻す一方で、インストール済みのゲームやアプリは消去されません。

手順操作内容
1Xbox本体の「設定」を開く
2「システム」→「本体情報」を選択
3「本体のリセット」を選び、「ゲームとアプリを保持する」を選択
4リセット完了後、再度Xboxアカウントにサインイン

このリセットでは、設定やシステム部分の修復が図られます。ただし、サインイン情報は消去されるため、必要なアカウントのメールアドレスやパスワードは事前に控えておきましょう。リセット終了後、ディスクを挿入して正常に読み込めるか確認してみてください。

2. 本体のパワーサイクルでキャッシュをリフレッシュ

一時的な不具合であれば、Xbox Series Xの電源を完全に落として再度起動する「パワーサイクル」が有効です。簡易的な再起動ではなく、以下のステップを実行すると、キャッシュのリフレッシュやメモリの解放が行われ、トラブルの原因となるファイルの不具合が解消される場合があります。

  1. Xbox本体またはコントローラーの電源ボタンを10秒以上押し続ける
  2. 完全に電源が落ちるまで待つ
  3. 電源コードをコンセントから抜き、60秒以上経過させる
  4. 再度コードを差し込み、本体を起動

この操作によって、本体のキャッシュがクリアされ、後方互換処理のエラーが解消することがあります。

3. ディスクの状態確認とネットワーク設定の見直し

ディスクの傷や汚れをチェックし、可能であれば柔らかい布で丁寧に拭き取ってみましょう。汚れが付着していると、本体がディスク情報を正しく認識できずエラーが起きることがあります。また、ネットワーク接続が不安定だと、後方互換用データのダウンロードやライセンス認証が失敗し、エラーにつながる可能性があるので、ルーターや回線の状態も確認してください。

  • ディスクのクリーニング方法
  1. ディスク表面をチェックし、大きな傷やほこり、指紋がないか確認
  2. 中心から外側へ向かって一本線を描くように、やわらかい布で拭く
  3. 洗浄液はなるべくゲーム専用のものか、アルコールフリーのクリーナーを使用
  • ネットワーク設定の見直し
  1. Xbox本体が使用しているWi-Fiや有線LANに問題がないか確認
  2. ルーターを再起動し、回線速度や接続の安定性をチェック
  3. 必要に応じてポート開放(NATタイプの確認)を行う

4. Xboxサポートへの問い合わせと代替手段の検討

上記の対処法を試してもうまくいかない場合は、Xboxサポートに問い合わせるのも手です。ディスクの不具合やライセンスに関わる問題がある場合、公式サポートの見解を仰いだ方が早く解決することもあります。

また、ディスクに深刻な傷がある場合は交換が難しいかもしれません。中古ショップなどで状態の良いディスクを探すか、ダウンロード版の購入を検討するのも選択肢の一つです。ソフトによってはセールなどで安価になるタイミングもあるため、長期的にプレイしたい場合はデジタル版を手に入れるメリットがあるかもしれません。

Xboxサポートに問い合わせる際のポイント

  • アカウント情報(メールアドレス、ゲーマータグなど)を手元に用意
  • 本体のシリアル番号を確認しておく(設定画面や本体背面などで確認可能)
  • これまで試したトラブルシューティング手順をまとめておくと説明がスムーズ

サポートへの問い合わせが必要なほどの不具合はめったに起きないかもしれませんが、解決の糸口を探る一番の近道になることもあるので、最後の手段として検討すると良いでしょう。

追加で試したいオプション設定とヒント

上記の主要な対処法に加えて、いくつかのオプション設定を見直すことで改善する場合もあります。小さな設定の違いが、思わぬところでゲームの起動を妨げていることもあるのです。

互換性モードのバージョン確認

Xbox本体が最新のアップデートを適用していても、後方互換用のデータが古いバージョンのまま残っている可能性があります。「アップデートの確認」を何度か行ってみることで、追加のアップデートが見つかる場合があるので試してみましょう。

アカウントセキュリティ設定の再確認

稀にですが、アカウントのセキュリティ設定や年齢制限が原因で特定のゲームが起動できない場合があります。特に複数アカウントを利用している環境や子アカウントを管理している場合は、該当のアカウントが正しく「成人向け」コンテンツの実行を許可されているか確認することも大切です。

サインイン時の二段階認証をチェック

二段階認証(MFA)が有効になっている場合、Xbox本体側での認証が失敗していると認識の不具合が起きることがあります。ゲーム起動時にはほぼ関係ないように見えますが、念のためサインインをし直した際にエラーがないかチェックすると良いでしょう。

コード入力などの関連性

一部のゲームでは特典コードや追加DLCの認証が本体内部で行われ、その認証手順が途中で止まっていると起動がブロックされるケースも報告されています。もし「Call of Duty: Ghosts」のDLCパックを利用している場合は、すべてのDLCを再インストールするか、一度削除してから再度追加してみてください。

知っておきたい後方互換の制限と今後の展望

後方互換機能はXboxの大きな強みですが、すべてのタイトルが完璧に動作するわけではないという点は理解しておく必要があります。今後もXboxは後方互換のサポートを強化していく方針を示していますが、ライセンスや技術的な制約などの理由で新規に対応が追加されないケースも多いです。

「Call of Duty: Ghosts」は後方互換対応リストに掲載されているので、正常に起動することを前提にマイクロソフト側もサポートしているはずです。今回のような問題が発生しても、今後のアップデートやパッチ配布などによって改善される可能性は十分にあるでしょう。

まとめ:快適に『Call of Duty: Ghosts』を楽しむために

Xbox Series XでXbox 360版の『Call of Duty: Ghosts』が起動できない問題は、後方互換リストに掲載されているにもかかわらず起きるというやっかいなトラブルです。しかし、今回ご紹介した以下の方法を順番に試すことで、問題が解消されるケースが多く報告されています。

  • 本体の部分リセット(「ゲームとアプリを保持する」オプション)
  • パワーサイクルによるキャッシュクリア
  • ディスクの状態を確認し、ネットワーク環境を整備
  • Xboxサポートへの問い合わせとディスク交換、デジタル版の検討

どの方法も難しい操作ではなく、数分から数十分ほどで完了する手順ばかりです。最終的にどうしても解決しない場合は、サポートへ相談し、状況を詳細に伝えることが重要になります。トラブルを解決して、スムーズに『Call of Duty: Ghosts』の世界を楽しみましょう。

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