ゲームをスムーズに楽しみたいのに、ダウンロードやインストールの手順でつまずいてしまうと、せっかくのワクワク感が台無しになってしまいますよね。とくに『Call of Duty: Modern Warfare III』をXbox Game Pass経由でプレイしようとした場合、Battle.netから直接ダウンロードできない仕様を知らずに困ってしまう方も多いでしょう。そこで今回は、Game Pass版CoD MW3をめいっぱい楽しむためのポイントや、クロスプログレッションの仕組み、そしてモードの部分インストールまで含めて、総合的に解説していきます。
Game Pass版をBattle.netでダウンロードできない理由
『Call of Duty: Modern Warfare III』は、Activisionが提供する公式ランチャーであるBattle.netでも購入・プレイができますが、Game Pass版を利用する場合は基本的にXboxプラットフォーム(XboxアプリやMicrosoftストア)経由でのみダウンロード可能です。ここでは、その理由や背景をもう少し詳しく見ていきましょう。
Xbox Game PassとBattle.netのライセンス関係
Xbox Game Passは、Microsoftが提供しているサブスクリプションサービスです。月額制で加入することで、対象となる膨大なゲームタイトルを追加料金なしでプレイできます。一方、Battle.netはActivision Blizzard社が提供する独立したプラットフォームです。
ここで注意が必要なのは、Game Passで得られるライセンス(利用権)が、あくまで「Microsoftプラットフォーム上での利用」を前提としている点です。Game Passを通じてライセンスを取得している場合、Battle.netのライセンスとは連動しません。つまり、Game Pass加入者だからといってBattle.netの「購入済みリスト」にCoD MW3が自動的に追加されるわけではありません。そのため、Battle.netクライアントでゲームをインストールしようとしても「購入ボタン」が表示され、プレイ可能状態にはなりません。
Battle.net版をプレイしたいなら追加購入が必要
「でも、Battle.netのクライアント機能やフレンドリスト、実績管理、パッチのダウンロード設定などが使いたい…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし残念ながら、Game Pass版を所有しているだけでは、Battle.netでのプレイはできません。もしどうしてもBattle.net上でプレイしたい場合は、改めてBattle.net上でCoD MW3を購入する必要があります。
もちろん、別途Battle.netで購入する場合は追加の費用がかかります。Game Passに加入しつつ、もう一方でBattle.net版を購入するかどうかは、それぞれのメリットを比較検討したうえで決めるのが良いでしょう。
クロスプログレッション(進行状況の共有)の仕組み
『Call of Duty: Modern Warfare III』では、Activisionアカウントを連携することで、別のプラットフォーム間でも進行状況を共有するクロスプログレッション機能が利用できます。ここでは、具体的なメリットや注意点を掘り下げて解説します。
Activisionアカウント連携のメリット
- 武器レベルやキャラクターレベル、アンロック状況などが共通化される
- マルチプレイの戦績やカスタムロードアウトも同期される
- サポート対象の複数プラットフォーム間で同一のアカウント情報を使い回せる
たとえば、Battle.netでプレイしていたデータをそのままXboxアプリ版に引き継いだり、逆にXboxで遊んだ続きをBattle.net版で遊んだりといったことが可能です。ただし、必ずActivisionアカウントと各プラットフォームのアカウント(Xbox Liveアカウント、Battle.netアカウントなど)を正しく連携しておく必要があります。
クロスプログレッションの注意点
クロスプログレッションがうまく機能しないケースとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 各プラットフォームで使用しているアカウントが異なる
- Activisionアカウントが正しくリンクされていない
- Activision側のサーバートラブルや一時的な不具合
こうしたトラブルを避けるには、まずはActivisionの公式サポートページを確認し、アカウントのリンク状況がどうなっているのかを再度チェックするのが得策です。もし異なるアカウント同士をリンクしている場合、意図しないデータが同期される可能性や、データが重複してしまうリスクもゼロではありませんので注意しましょう。
Xboxアプリ版での部分的なモードインストール
Battle.net版では、キャンペーンやマルチプレイ、ゾンビモードなど、プレイヤーが遊びたいモードを選択的にインストールできる柔軟性が高いという特徴があります。一方で、Xboxアプリ版でも部分的なモードインストールに対応している可能性がありますが、実際にはBattle.net版ほど細かくセクションを分けて管理できない場合が多いです。
Xboxアプリのダウンロード画面でのチェック項目
XboxアプリやMicrosoftストアでインストールを進める場合、ゲームによってはインストール前にオプションが表示されることがあります。そこでキャンペーンやマルチプレイモードなどを個別に選択できるケースもありますが、タイトルによって異なるのが実情です。
もしインストール途中で「容量が大きい」「遊ばないモードは外したい」という場合は、インストールをキャンセルして再度インストール画面に移るとモードの選択肢が出てくる場合もあります。以下のようなイメージのチェックボックスが表示されるタイトルもあるため、まずは実際のインストール画面をよく確認してみてください。
+-------------------------------------+
| [ ] キャンペーン |
| [X] マルチプレイ |
| [ ] スペシャルオプス |
| [X] Warzone(別途無料でプレイ可) |
+-------------------------------------+
上記はあくまで例示的な画面ですが、実際にはこのように、必要最低限のモードだけを選んでダウンロードすることが可能です。特に最近のCoDシリーズは容量が非常に大きく、ストレージを圧迫しがちなので、使わないモードを外すことでインストール時間やディスク容量を節約できます。
Battle.netとのギャップを埋めるために
Battle.netでは、さらに細かく「高解像度テクスチャパックのオン/オフ」「特定の言語パックの有無」などを選択できる場合がありますが、Xboxアプリではすべてまとめてダウンロードしなければならないケースも少なくありません。もしカスタマイズ性を最重視するならBattle.net版の購入も視野に入るでしょう。
ただし、先述のとおりGame Passのユーザーは追加購入をしない限りBattle.netでは遊べない点には留意が必要です。カスタムインストールの自由度と、サブスクリプションでの手軽さを天秤にかけて選択するとよいでしょう。
Battle.net以外のランチャーでの注意点
CoD MW3はXboxアプリやBattle.netのほか、Steamなど複数のプラットフォームでもリリースされる場合があります。各ランチャー間でのゲームファイルの共有は基本的にできないことが多く、重複ダウンロードが必要になるケースが少なくありません。
ランチャーごとの仕様比較
以下の表は、一般的なランチャーごとの特徴を整理した例です。
ランチャー | メリット | デメリット |
---|---|---|
Battle.net | ・細かいモード選択が可能 ・CoD関連タイトルとの親和性が高い ・公式アップデートの配信が早い | ・Game Pass非対応 ・登録やフレンド管理が独立している |
Xboxアプリ | ・Game Passに含まれるタイトルは追加費用なし ・Windowsのシステムと連携しやすい | ・インストール設定の自由度が低い場合がある ・クラウドセーブやフレンド機能のUIが独自 |
Steam | ・コミュニティ機能が充実 ・セール時に割引が狙いやすい | ・Game Pass対象でない限り別途購入が必要 ・CoDの最新タイトルはリリース遅れや価格設定が高めの場合も |
ランチャーごとに異なるフレンドリストや実績システムを持っているため、どのプラットフォームで遊ぶかをあらかじめ決めておくと効率的です。特に新作のCoDを遊ぶ際は、事前に「どこで買って、どこでインストールするか」を検討するだけで、余計な重複インストールを避けられます。
トラブルシューティング:進行状況が反映されない場合
クロスプログレッション機能が売りのCoDシリーズですが、まれに「Battle.netで進めていたデータがXboxアプリ版で反映されない」「実績やアンロック状況が同期されない」などの問題が起こることもあります。ここでは代表的な対処法をいくつか紹介します。
1. アカウントリンクを再確認する
ActivisionアカウントとXboxアカウント、またはBattle.netアカウントの連携状況を改めてチェックしましょう。各プラットフォームの公式サイトやゲーム内のアカウント管理画面からリンクが正しいかどうかを確認できます。一度リンクを解除し、再度リンクすることで不具合が解消されるケースもあります。
2. ゲームを再起動・ログアウトしてみる
些細なように思えますが、ゲームやランチャーを完全に終了させ、もう一度立ち上げ直すことでデータ同期が始まる場合があります。サーバー側とクライアント側で一時的に整合性が取れていないと、ゲーム内で進捗が正しく表示されないことがあります。キャッシュクリアやログアウト・ログインのやり直しなど、基本的な操作を試してみるのも有効です。
3. Activisionのサーバーステータスを確認する
クロスプログレッションが利用できないのは、単純にActivisionのサーバーがダウンしていたり、メンテナンス中であったりする場合もあります。公式Twitterやサポートページで最新のサーバー状況を確認することをおすすめします。
4. 別プラットフォームで確認してみる
Xboxアプリ版で同期がうまくいかない場合は、SteamやBattle.netなど、別のプラットフォームを持っていればそちらでログインしてみるのも手です。他のプラットフォームでは問題なく進捗が見えている場合、Xboxアプリ側の問題に絞って対処が可能になるでしょう。
ダウンロード容量や回線速度を考慮した対策
CoDシリーズは年々データ容量が増えており、初回ダウンロードだけでも100GBを超える場合があります。回線速度が遅い環境では、ダウンロード完了まで何時間も待たされることもあるでしょう。ここでは大容量タイトルを効率よく落とすためのヒントを紹介します。
オフピーク時間帯にダウンロードする
一般的には深夜から早朝にかけて回線が空いている場合が多く、ダウンロード速度も速くなる傾向があります。就寝前にダウンロードを開始し、朝になったら完了している…といった流れにすると、待ち時間のストレスを軽減できます。
LANケーブルで有線接続を利用する
Wi-Fi接続は環境によっては安定性に欠けることがあります。特に大容量データのダウンロード時は、LANケーブルを用いた有線接続に切り替えるだけで速度が大幅に向上するケースも多いため、手軽に試せる改善策です。
不要なネットワーク負荷を減らす
オンラインストリーミングや他の大容量通信を同時に行っていると、ゲームのダウンロード速度が大きく低下することがあります。他の端末で動画視聴やファイル共有をしていないか、あるいはバックグラウンドで動いているソフトが自動更新などを行っていないかをチェックしてみましょう。
まとめ:Game Pass版はXboxアプリを活用しよう
今回取り上げたように、Game Passを利用して『Call of Duty: Modern Warfare III』を楽しむ場合、Battle.netから直接ダウンロードすることはできません。これはライセンスの紐付けがMicrosoftプラットフォームで完結しているためであり、Battle.netで同じゲームをプレイするには別途購入が必要となります。
しかし、クロスプログレッション機能のおかげで、すでにBattle.netで遊んでいた方や、将来的に別プラットフォームで遊ぶ予定がある方でも、Activisionアカウントをしっかり連携しておけば進行状況を共有できます。また、Xboxアプリでもモード選択インストールをサポートしている場合があるため、ストレージ容量が限られている環境でも上手にやりくりできるでしょう。
さらに、回線速度やダウンロード時間に不安がある場合は、オフピーク時間帯の利用や有線接続などの工夫をすることで、余計なストレスを減らすことができます。今後も大型アップデートや追加コンテンツが配信される可能性があるゲームですので、快適に遊ぶためにも、適切なプラットフォーム選びとインストール方式を押さえておきたいところです。
次のアクションとチェックポイント
- Xboxアプリ版でダウンロードし、Game Passの利点を最大限に活用する
- Activisionアカウントと各プラットフォームのアカウントリンクを定期的に確認する
- 必要に応じて部分的なモードインストールを行い、容量を節約する
- 回線速度が気になる場合は有線接続やオフピーク時間を活用する
もしどうしてもBattle.net上の管理機能やインストール細分化を使いたいのであれば、コスト面と利便性を比較した上でBattle.net版を購入してプレイするのも一つの選択肢です。いずれにせよ、大切なのは自分の環境に合わせて最適な手段を選ぶこと。快適なゲームライフを送るため、今回紹介したポイントをぜひ参考にしてみてください。
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