最近、せっかく高性能なゲーミングPCを組んだのに、CS2をプレイしているときだけ突然ブルースクリーンや電源落ちが発生してしまう…そんな悩みを抱えていませんか。このままでは快適なプレイができず、もどかしい思いをしている方も多いことでしょう。本記事では、実際の体験談を交えつつ、CS2のみで生じるBSODの原因や対処法を丁寧に掘り下げていきます。
CS2のプレイ中にだけBSODが発生する理由
WHEA_UNCORRECTABLE_ERRORとは
WHEA_UNCORRECTABLE_ERRORは、ハードウェア要因による深刻なエラーを示す代表的なブルースクリーンエラーです。原因としてはCPUやメモリ、マザーボードの電圧やクロック設定など、ハードウェア構成にかかわる部分が正常に動作しなくなったときに報告されることが多いです。とりわけ自作PCやハイエンドモデルでは、XMP設定(メモリオーバークロック)やBIOS設定での微妙な調整が影響するケースが目立ちます。
このエラーがCS2のような特定ゲームのみで発生する場合、負荷のかかり方が特殊だったり、CPUやメモリの利用率・動作周波数が特定の条件に合致したときのみ不具合が顕在化する、というメカニズムが考えられます。普段はスムーズに動いていても、CS2のようにFPSで高負荷が継続する環境下では、メモリやCPUに想定以上のストレスがかかりエラーを引き起こすのです。
Kernel Power ID 41エラーの真実
Kernel Power ID 41は、システムが正常終了を待たずに突然落ちてしまった際に記録されるエラーです。BSODのようにOSがギリギリまでエラー処理を行ったときとは少し性格が異なり、瞬間的な電源喪失やシャットダウン操作なしでのリセットが生じたときなどにイベントビューワーで確認できます。このエラーが報告される場合、電源ユニットの容量不足や通電の不具合も原因として考えられますが、オーバークロック設定が不安定で強制的に再起動になっている可能性も大いにあるため、注意が必要です。
実際に起こりうる状況例
体験談: 新しいゲーミングPCを組んだ直後の戸惑い
私は以前、AMD Ryzen 9 5900XとNVIDIA GeForceシリーズのグラフィックカード、そしてハイスペックなDDR4メモリを搭載したPCを新調した際、まさしく同様のトラブルに直面しました。パソコンを立ち上げてブラウザでニュースをチェックする程度ならまったく問題なし。動画サイトで高画質配信を観ても快適でした。ところが、いざCS2のようなFPSゲームをプレイし始めると、十数分~数十分に一度ブルースクリーンや電源落ちが起こり、予期せぬ強制終了でセーブデータも消え、悔しい思いを繰り返したのです。この現象が、ほかのゲームや通常作業では起きないことから、余計に原因の特定が難しく、相当な時間を費やしました。
他のゲームでは問題なし?でもCS2だけ突然落ちる理由
CS2は比較的新しいエンジンや高度な描画技術を利用し、リアルタイムでCPU・GPU・メモリに大きく負荷をかけます。また、プレイヤーの動きに合わせて多数の演算を行うFPS特有の連続的処理が絡むため、他のジャンルや少し古いゲームと比較してもシステム構成によっては不安定になりやすい傾向があります。さらに、最新のWindowsアップデートやCS2そのもののアップデート状況なども影響し合い、問題が顕在化するタイミングがずれてしまうことも珍しくありません。
あえてCS2だけが引き金になるわけ
ゲームによって負荷のかかり方が異なるのは、ゲームエンジンの構造や描画処理量、演算処理のアルゴリズムの差です。CS2ではCPUやメモリへ一定以上の負荷が頻繁かつ瞬間的にかかり、さらにグラフィックカードとのやり取りでも高速転送を多用するため、XMP設定などでギリギリに調整しているシステムほど安定性がシビアになりやすいのです。

私の知人も、Apex Legendsやファンタジー系RPGではまったく問題なく遊べていたのに、CS2に切り替えたとたんにBSODの洗礼を受けてしまい、しばらくはゲームが楽しめなかったそうです。設定を見直すことで解消しましたが、最初はPCの故障を疑ったと言っていました。
XMP設定がもたらす影響と原因の切り分け
XMPのメリットと潜む落とし穴
XMP(Intel Extreme Memory Profile)やDOCP(Direct OverClock Profile)は、メモリを規定以上のパフォーマンスで動作させるために必要な設定で、ゲーミングPCを組む際には多くの人が有効にしています。標準のメモリ動作速度ではなく、メーカー推奨のオーバークロック設定をBIOSで一括反映できるため、手軽に高クロックメモリの恩恵が得られるのが大きな魅力です。
一方で、メモリ以外のパーツとの相性や、実際のBIOS設計がXMP対応といっても特定条件下では不安定となるケースがあります。XMP有効によるBSODは、CPUのIMC(メモリコントローラ)に想定以上の負荷がかかってしまい、ちょっとした誤差が大きな不具合を誘発することが大きな要因です。
原因を切り分けるためのポイント
1. XMPを無効化して問題が再現するか確認
一度XMPを無効化し、メモリクロックを定格に戻してCS2をプレイしてみましょう。もしBSODが発生しなくなるようであれば、オーバークロック関連が根本的な原因である可能性が高まります。無効化で問題が解消するケースが多いため、最初の診断手順としては非常に有効です。
2. イベントビューワーでエラー内容を確認
BSODが起きた際にイベントビューワーをチェックすると、Kernel Power ID 41だけでなくWHEAエラーに関するログが残っていないかを確認できます。具体的なモジュール名やデバイスIDなどの記録があれば、さらに細かな切り分けが可能になります。
3. ハードウェア温度や電圧をモニタリング
CPUやメモリが高負荷で熱暴走を起こしていないか、あるいは電圧が著しく変動していないかを確認することも大切です。最近はBIOSや専用ユーティリティなどでリアルタイムの温度や電圧を簡単にチェックできます。特にCS2プレイ時だけ高負荷になり、温度が急上昇してしまい限界に達している場合もあるので、常にモニターしておくと良いでしょう。
相性問題を見極めるための具体的対策
メモリのQVL(対応リスト)を確認
マザーボードメーカーが公開しているQVL(Qualified Vendor List)には、動作確認済みのメモリ型番がリストアップされています。ただし、このリストは完璧ではなく、すべてのロットやBIOSバージョンでの検証結果を保証するものではありません。しかし、少なくともQVLに掲載されているメモリ同士であれば問題が起きにくいことが多いため、購入前やトラブル発生時には必ずチェックする価値があります。



私自身がメモリを買い替えたときも、最初はQVLをあまり気にせずに「有名メーカーだし大丈夫だろう」と考えて選んだ結果、BSODに悩まされた経験がありました。後から動作確認済みの型番を確認してメモリを変えたところ、ウソのようにトラブルが収まったんです。
メーカーサポートへの問い合わせ
メモリメーカーによっては、推奨のタイミング設定や電圧など、公式情報に加えてサポート窓口から詳細アドバイスを得られる場合もあります。例えば、標準のXMPでは1.35V設定を想定していても、システムによっては1.36Vや1.37Vに微調整することで格段に安定するといった具体的な助言を受け取れることも。マザーボードのBIOS更新が必要なケースもあるため、最新バージョンを常にチェックするのも忘れずに。
安定動作を優先した微調整のすすめ
メモリクロックと電圧の手動設定
BIOSでXMPをフルに有効にしても問題が解決しない場合、手動でメモリクロックや電圧を少し下げて運用する方法があります。例えばXMPは3600MHzで設定されるところを、ひとまず3400MHzくらいに落とすだけでも安定性が向上するケースが少なくありません。わずかな変更ですが、これでBSODが激減するならば、実用面で大きなメリットがあります。
サブタイミングの微調整
メインのタイミング(CL、tRCD、tRP、tRASなど)だけでなく、サブタイミングを緩めることで不安定要因を取り除く場合も。サブタイミングはBIOS上級者向けの設定のため、慣れていない人にはややハードルが高いかもしれません。確実にトライするなら、一度サポート情報や詳しい解説記事に目を通した上で行うことをおすすめします。
電源ユニットや冷却対策も見直してみる
電源ユニットの容量と品質
Kernel Power ID 41のエラーが頻発するケースでは、電源ユニットの容量や品質も再点検が必要です。ピーク時の消費電力に対して電源ユニットが十分な余裕を持っていない場合、一瞬の負荷変動でシャットダウンしてしまうリスクがあります。とくに高性能CPUにグラフィックカードを組み合わせているなら、80PLUS認証などの高品質な電源を用意することで安定性が向上する可能性が高いです。
冷却対策の重要性
高負荷時に発生する熱を冷却ファンや水冷システムがうまく排熱できていないと、CPUやメモリが高温になりWHEAエラーや電源落ちを誘発しやすくなります。PCケース内のエアフローを見直し、ホコリが溜まっていないか、ファンが正常に回転しているかなど定期的にメンテナンスすることが大切です。
具体的な設定変更例を表でご紹介
以下は、XMPによるBSODを低減させるために実施された実例の一部です。あくまで一例なので、すべての環境で有効とは限りませんが、調整の参考としてご覧ください。
項目 | 標準設定(XMP有効時) | 調整後設定 | 結果 |
---|---|---|---|
メモリクロック | 3600MHz | 3400MHz | BSOD頻度が大幅に減少 |
メモリ電圧 | 1.35V | 1.37V | 負荷時の安定性向上 |
CPUコア電圧 | Auto | +0.01V | システム全体の安定に寄与 |
サブタイミング | Auto | 手動で緩め | エラーがさらに減少 |
試行錯誤しながら自分のベストセッティングを探す
上記のように、メモリクロックや電圧をほんの少し調整するだけで劇的に安定する場合もあります。ただし、すべてのパラメータを一度に変えると原因を絞りにくくなるため、一つずつ段階的に行うのが望ましいです。また、一度設定を変えたらCS2などの高負荷アプリケーションを数時間程度プレイし、本当に安定しているかを観察することも忘れずに。



私の場合、わずか200MHzクロックを下げ、電圧をわずかに上げたところ、BSODとは無縁の安定動作を実現できました。最初はトライ&エラーの連続で面倒でしたが、いったん安定してしまうと快適そのもの。CS2を思い切り遊べるようになり、本当にホッとしました。
まとめ: 安定動作を目指して焦らずチェックしよう
ポイントの再確認
1. XMPを無効にしてトラブルが再現するか検証
まずは最も簡単な方法として、XMP設定をオフにしてみましょう。これでBSODが再現しない場合、オーバークロックやメモリ設定周りが原因と判断しやすくなります。
2. メモリやマザーボードメーカーのQVL、サポート情報に注目
対応リストを確認し、動作保証がある組み合わせかどうかをチェックします。さらに、メーカーのサポート窓口に問い合わせて推奨設定や具体的な電圧調整のアドバイスをもらうのも有効です。
3. 安定動作を第一に、手動調整やパーツ交換も視野に
XMPにこだわらず、少しクロックを落としてみる、電圧を微調整してみるなど段階的に検証してみてください。また、メモリや電源ユニットがあまりにも古い、あるいはマージンが少ないと感じる場合は、新調や交換を検討するのも手です。
CS2を快適にプレイするために
CS2は人気のFPSタイトルだけに、ほんのわずかな不具合も熱烈なプレイヤーにとっては大きなストレスになります。しかし、焦らずに設定や環境を見直すことで、BSODや電源落ちから解放された快適なゲーム体験を取り戻すことは可能です。今回ご紹介したポイントを踏まえて、じっくりとトラブルの原因を究明し、安定した動作を手に入れていただければ幸いです。



私もトラブルに振り回された一人ですが、今ではCS2でのエイム練習やフレンドとの協力プレイを思う存分楽しめるようになりました。システムが安定するとゲームへの集中力もアップするので、トラブルを完全に解消して最高のプレイ環境を整えましょう。
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