Windowsでゲームを楽しんでいる最中に、知らないうちにスクリーンショットが撮影され続けてしまうと、なんとも落ち着きませんよね。私もかつてXboxコントローラーを接続していたら勝手に写真が保存されていて、いったい何が原因なのか頭を悩ませた経験があります。今回は、同じお悩みを抱える方に向けて、Xbox Game Barが自動でスクリーンショットや録画を開始するトラブルの原因と対処法をまとめました。すぐに使える具体的な手順も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
Xbox Game Barによる自動スクリーンショットの概要
Windowsには標準でXbox Game Barという機能が備わっています。これは、ゲームの画面を録画したり、スクリーンショットを撮ったり、フレンドとチャットをしたりといった、ゲーミングを快適にするための総合ツールです。通常は便利な機能なのですが、まれに「ゲームを起動してコントローラーを繋げたら勝手にスクリーンショットを撮られ続ける」という現象が発生することがあります。
発生しやすいシチュエーション
XboxコントローラーをUSB接続やBluetooth接続でPCに繋いだまま、SteamやEpic Games、あるいはマイクロソフトストア経由でゲームを起動すると、突然Game Barが反応しはじめて、終了するまで延々とスクリーンショットが保存されるという事例が報告されています。私自身もSteamのゲームを立ち上げた際に、コントローラーの特定ボタンを押すたびに写真フォルダに新しいスクリーンショットが追加されていて驚いたことがありました。
なぜ自動撮影が起きるのか
Game Barは、ゲームパッドを使った操作に対応しており、特定のボタン入力で録画や撮影機能を呼び出すしくみがあります。通常なら、Microsoftアカウント連携で正しく設定されていれば問題ないのですが、ドライバーの微妙な不具合やレジストリのエラー、あるいは設定の誤作動によって、この撮影トリガーが無限ループのように働いてしまうことがあるようです。
自動スクリーンショット問題の具体的な原因
この現象に悩まされている方の多くが、ゲーム用コントローラーのボタンが何らかの形でGame Barのショートカットキーに割り当てられていることが原因だと考えられています。あるいは、Windowsアップデートによって設定が初期化されたり、ドライバーのバージョン不整合が起きている場合もあります。ここでは代表的な要因を挙げてみます。
ドライバーとの相性
グラフィックカードやXboxコントローラーのドライバーが最新ではないと誤作動を引き起こすケースがあります。更新しているつもりでも、Windows標準の古いドライバーに戻ってしまうこともあるので注意が必要です。
Windows側の設定リセット
とくに大型アップデート後など、Game Barの設定が初期化され、オンになっていたオプションが再び有効化される場合があります。以前は問題なく使えていたのに、急にスクリーンショットが止まらなくなった場合は、これが疑われます。
レジストリエラー
Windowsのレジストリで、Game BarやGameDVRに関連する設定値が壊れていると、通常ではありえない動きが発生する場合があります。誤った値が設定されていることが原因で、Xboxボタンに関係する動作がループしているケースも少なくありません。
レジストリにおける主な項目
Game Barを管理するレジストリエントリは以下のような場所にあります。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\GameDVR
ここでAppCaptureEnabledというDWORD値が1ならばキャプチャー機能が有効になっています。

私の場合は、Windowsの大型アップデートのタイミングで設定が勝手に変わってしまいました。知らないうちにGame Barがオンになり、スクリーンショットを撮るたびに「カシャッ」という音が深夜でも連発したのは正直困りました。
自動スクリーンショット問題の解決策
ここからは、実際にGame Barをオフにする、あるいは削除してしまう方法を順番に紹介していきます。目的やスキルレベルに合わせて、もっとも手軽な手段から試してみてください。
方法1: Windows設定からXbox Game Barを無効化する
最も簡単なのが、Windowsの「設定」画面からGame Barを無効化する方法です。次の手順で実施できます。
設定メニューを開く
Windowsキー + Iのショートカットで設定画面を起動し、左側メニューから「ゲーム」を選びます。するとゲームに関する設定項目が並ぶので、「Xbox Game Bar」をクリックしてください。
Game Barのスイッチをオフにする
Xbox Game Barの設定画面で「コントローラーのボタンでXbox Game Barを開く」という項目が表示されます。ここをオフに切り替えれば、コントローラーのボタンによる勝手な起動を防止することができます。多くの場合はこれだけで問題は解決し、スクリーンショットも撮られなくなるはずです。
方法2: PowerShellで機能をアンインストールする
もしも設定画面でオフにしても症状が改善しない場合、Xbox Game Bar自体をアンインストールしてしまう強硬策があります。手順は次のようになります。
管理者権限のPowerShellを開く
スタートボタンを右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。コマンドプロンプトよりもPowerShellの方が対応範囲が広く、Game Bar関連の機能を取り除く作業に向いています。
アンインストールコマンドを実行
以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
Get-WindowsCapability -Online | Where-Object { $_.Name -like “*Xbox*” } | Remove-WindowsCapability -Online
これを実行すると、Xboxに関連する機能がWindowsから取り除かれます。アンインストールが完了したら、念のためPCを再起動するとよいでしょう。
方法3: レジストリを変更して無効化する
「設定」や「アプリ」のアンインストールを行っても改善されない場合は、レジストリを直接編集する方法があります。扱いにはやや慎重さが必要ですが、確実にGame Barの自動起動を防ぐことができます。
レジストリエディタの起動
Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「regedit」と入力してEnterキーを押します。するとレジストリエディタが起動します。
GameDVRの項目を探す
レジストリエディタ内で以下のパスに移動します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\GameDVR
ここにAppCaptureEnabledというDWORD値があるので、これが1になっている場合は0に変更します。そうすることで、キャプチャー機能が無効化され、スクリーンショットが自動的に撮られなくなります。
方法4: アプリの修復・リセットを行う
設定を見直しても勝手にスクリーンショットが撮られ続けるときは、アプリ自体を修復またはリセットしてみるのも一手です。
アプリの修復とリセット
1. Windowsキー + Iで設定を開き、「アプリ」を選択します。
2. インストール済みのアプリ一覧から「Xbox Game Bar」を探し、「詳細オプション」をクリックします。
3. ここで表示される「修復」や「リセット」ボタンを順番に実行してみてください。
修復はアプリの破損箇所を修正し、リセットではキャッシュや初期設定に戻るため、大抵の誤作動はこれで解消されるはずです。
具体的な対策方法の一覧表
以下に、それぞれの方法の特徴をまとめた表を用意しました。自身の状況や好みに合わせて、どれを実施するか検討してみてください。
方法 | 内容 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
Windows設定でオフ | Windowsの「ゲーム」設定からXbox Game Barを無効化 | 手順が簡単・初心者向け | 設定が復帰することがある |
PowerShellで削除 | Xbox関連機能を丸ごとアンインストール | 確実に機能を取り除ける | 再度使いたい場合は再導入が必要 |
レジストリ編集 | AppCaptureEnabledを0に設定 | 永久に無効化できる | 操作を誤るとシステムに影響がある |
アプリのリセット | 設定画面でXbox Game Barを修復・リセット | 修復で不具合解消が可能 | 問題が根本解決しない可能性がある |
対策後の確認ポイント
上記の方法を試してGame Barを無効化したら、以下の点も確認しておくと安心です。
ドライバーの更新状況
グラフィックドライバーやXboxコントローラーのファームウェアが古いままだと、再び不具合を起こす場合があります。特にWindowsアップデートの後は、デバイスマネージャーでドライバーが自動的に入れ替わってしまうことがあるので注意しましょう。
バックグラウンドアプリの設定
Game Bar以外にも、バックグラウンドで動作している録画アプリやスクリーンショットツールがあるかもしれません。不要なアプリケーションが起動していないか、タスクマネージャーなどでチェックしてみると、隠れた原因が見つかることがあります。
一度Game Barの削除に踏み切った後に、やっぱり友人とゲームをプレイするときはゲームクリップを取りたいなと思い直して再インストールしたというケースもあるそうです。個人的には、頻繁に配信や録画をしない人なら、Xbox Game Barを根こそぎ消してしまうのもアリだと思います。
必要に応じてリストアも検討
もしGame Barの機能をまた使いたくなった場合は、Microsoft StoreからXbox Game Barアプリをインストールし直すことができます。ゲーム配信などを行うことがないようであれば、アンインストールしたままでもまったく問題はありません。
ゲームライフを快適にするために
自分のプレイ画面が勝手にキャプチャされるのは、プライバシー的にも気持ち的にも落ち着きません。何十枚と溜まったスクリーンショットを後で一括削除するのも手間がかかりますよね。今回ご紹介した方法を使えば、ほとんどの場合は一度きりの設定変更で快適なゲームライフを取り戻せるはずです。
不具合を繰り返さないためのヒント
1. こまめなWindowsアップデートのチェック
2. グラフィックボードやコントローラーのドライバー更新
3. 不要な常駐アプリの削除
4. Game Barやレジストリを定期的に見直す
こうした基本的なメンテナンスを行うだけでも、不具合の再発を最小限に抑えられます。特に、OSアップデート後は設定周りがリセットされるケースがよくあるので、早めに確認しておくことが大切です。
快適にゲームを楽しむコツ
ゲームをフルスクリーンで動かすとフレームレートが上がりやすくなり、快適さも増します。ただし、画面キャプチャをしたいときはウィンドウモードが良かったり、配信ソフトやチャットツールとの併用で細かい設定が必要な場合もあります。Game Barの存在意義も含めて、自分のゲームスタイルに合わせて必要な機能だけを残すのがベストです。
まとめ
ゲーム中の自動スクリーンショット問題は、Xbox Game Barの動作が引き金になっていることがほとんどです。原因さえ分かれば対処は難しくありません。Windowsの設定から機能をオフにしても改善しないようなら、PowerShellやレジストリ編集という少し踏み込んだ方法でガッツリ無効化やアンインストールに挑戦してみましょう。こうした対策を行うことで、二度と不要なスクリーンショットが連発されることなく、安心してゲームに集中できるようになるはずです。
私が一度遭遇したときは、気づいたら写真フォルダに膨大な枚数のキャプチャが保存されていて、削除が大変でした。やり方さえ押さえておけば、すぐにGame Barの設定を切り替えられるので、困っている人はぜひ試してみてください。
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