パソコンでゲームを楽しむ際、エラーコードが発生すると一気にテンションが下がってしまいますよね。特にForza Horizon 5のような大規模タイトルで「0xc0000022」が出てしまうと、解決策がわからず途方に暮れてしまう方も多いでしょう。本記事では、このエラーを解消するために考えられる対処方法を幅広く紹介します。
- Forza Horizon 5でエラーコード「0xc0000022」が発生する原因と症状
- Windowsとグラフィックスドライバーの更新
- 管理者として実行する
- 全画面表示の最適化を無効化
- サードパーティソフトの干渉確認
- Visual C++ 再頒布可能パッケージの再インストール
- ファイアウォールやウイルス対策ソフトの設定確認
- ゲームファイルの整合性チェック(修復)
- システムファイルの破損をチェック
- DirectXやその他ランタイムの更新
- 互換モードの活用
- サードパーティツールを使ったドライバやレジストリのクリーニング
- Xbox Game Pass / Microsoft Store / Steam版の違いに注意
- エラー対処方法まとめ表
- 最終的に改善しない場合の対応
- まとめ
Forza Horizon 5でエラーコード「0xc0000022」が発生する原因と症状
Forza Horizon 5を起動しようとした際に「0xc0000022」というエラーが表示され、ゲームが起動できない場合があります。このエラーは主にWindowsのシステムファイルやライブラリに関する問題、あるいは外部ソフトウェアとの干渉が原因とされています。具体的には以下のようなケースが考えられます。
- Visual C++再頒布可能パッケージやDirectXなど、ゲーム動作に必須のランタイムが不足・破損している
- Windows自体のアップデートやドライバーの更新が不十分で、互換性に問題が生じている
- セキュリティソフトやファイアウォールなどにより、ゲーム実行ファイルがブロックされている
- システムファイルが破損しており、正常にゲームを起動できない
- ほかのアプリ(オーバーレイなど)が干渉してゲーム起動を阻害している
これらの原因は複合的に絡んでいる場合もあり、解決のためには複数のステップを試す必要があることが多いです。以下に、代表的な対処方法と具体的な手順を詳しく解説します。
Windowsとグラフィックスドライバーの更新
ゲームで発生する多くのエラーは、Windowsやグラフィックスドライバーの更新不足が原因となることが少なくありません。特に高性能なグラフィックス機能を必要とするForza Horizon 5では、新しいドライバーの最適化や修正パッチが重要です。
Windows Updateの実施
- Windowsの設定を開く
スタートボタンをクリックし、「設定」を選びます。 - 更新とセキュリティを選択
「Windows Update」タブを選び、アップデートがある場合はインストールします。 - 再起動
アップデートが完了したら、念のため再起動してから再度ゲームを起動してみましょう。
グラフィックスドライバーの最新化
- デバイスメーカー公式サイトへアクセス
- NVIDIAの場合: GeForce Experienceまたは公式サイト
- AMDの場合: Radeon Softwareまたは公式サイト
- Intelの場合: Intel Driver & Support Assistant
- 最新のドライバーをダウンロード・インストール
お使いの環境に合ったドライバーを選び、指示に従ってインストールします。 - 念のためのクリーンインストール
ドライバーを上書きインストールしてもうまくいかない場合は、DDU(Display Driver Uninstaller)などを使って古いドライバーを削除してから、新規にドライバーを導入するのも有効です。
管理者として実行する
ゲームを起動する際に「管理者権限」を付与することで、システムファイルへのアクセス権限が正しく設定され、不具合が解消される場合があります。
- ショートカットを右クリック
デスクトップやスタートメニューにあるForza Horizon 5のショートカットを右クリックします。 - 「その他」→「管理者として実行」
管理者としてゲームを起動し、エラーが再現するか確認します。 - プロパティで常に管理者として実行する設定をする
- ショートカットまたは.exeファイルを右クリック
- 「プロパティ」→「互換性」タブ→「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェック
全画面表示の最適化を無効化
Windows 10以降ではゲームやアプリのパフォーマンスを向上する目的で「全画面表示の最適化」が導入されていますが、特定のゲームでは逆に不安定要因となることがあります。
- ゲームの実行ファイルやショートカットのプロパティを開く
- 「互換性」タブで「全画面表示の最適化を無効にする」にチェックを入れる
- 設定を適用し、ゲームを再起動
最適化機能をオフにすることで、システムが独自に行う描画最適化プロセスをバイパスできます。
サードパーティソフトの干渉確認
ゲームに干渉する可能性があるサードパーティのソフトウェアやオーバーレイ機能が存在します。例えば、以下のようなツールが該当します。
- ゲーム内チャットツール(Discord、Twitchアプリなど)のオーバーレイ機能
- グラフィックスカードのユーティリティソフト(例: MSI Afterburner、Rivatuner)のオーバーレイ
- スクリーンレコーダーや動画キャプチャソフト(OBS、Xbox Game Bar)
- 常駐型のシステムクリーナーやチューニングソフト
これらを一時的に無効化したりアンインストールすることで、問題が解決する可能性があります。バックグラウンドで動作しているアプリを終了させてからゲームを起動してみましょう。
Visual C++ 再頒布可能パッケージの再インストール
Microsoft製のゲームやアプリケーションでは、Visual C++ランタイムが欠かせません。ランタイムが破損している場合やバージョンが古い場合は、「0xc0000022」を含む様々なエラーが発生します。
- Microsoft公式サイトからダウンロード
x86およびx64の両方のバージョンを入手するのが基本です。 - インストール後PCを再起動
ランタイムの再インストール後、必ずPCを再起動しましょう。 - 再度ゲームを起動
ランタイムが正常にインストールされていれば、問題が解決するケースが多いです。
ファイアウォールやウイルス対策ソフトの設定確認
セキュリティソフトがゲームの通信や実行ファイルをブロックしている場合、ゲーム起動時にエラーが表示されることがあります。
除外設定を行う
- ウイルス対策ソフトの設定画面を開く
Windows Defenderをお使いの場合は「Windows セキュリティ」を開いてください。 - 「ウイルスと脅威の防止」→「ウイルスと脅威の防止の設定」→「設定の管理」を選択
- 除外の追加
Forza Horizon 5の実行ファイルやインストールフォルダを除外リストに追加します。
ファイアウォールの確認
- コントロールパネルから「システムとセキュリティ」を選択
- 「Windows Defender ファイアウォール」→「アプリまたは機能をWindows Defender ファイアウォールで許可」
- Forza Horizon 5が許可リストにあるかを確認
「プライベート」「パブリック」ともにチェックが入っていなければ手動で許可設定しましょう。
ゲームファイルの整合性チェック(修復)
XboxアプリでForza Horizon 5を管理している場合は、ゲームファイルを検証および修復する機能があります。ファイルが破損している場合は修復で直る可能性があります。
- Xboxアプリを起動
- 「マイライブラリ」を開き、Forza Horizon 5を選択
- 「…(詳細)」メニューから「管理」を選択
- 「ファイル」タブ内の「検証と修復」を実行
システムファイルの破損をチェック
Windowsのシステムファイルが破損している場合も、エラーコード「0xc0000022」の原因になり得ます。システムファイルチェッカー(SFC)やDISMコマンドを使って修復を試みましょう。
SFCコマンドの使用
以下の手順でシステムファイルの整合性をチェックできます。
1. コマンドプロンプトまたはPowerShellを「管理者として実行」
2. sfc /scannow
3. スキャンが完了するまで待機
SFCコマンドがシステムファイルの破損を検知すると、自動で修復を行います。修復が完了したら再起動し、再度Forza Horizon 5を起動してみてください。
DISMコマンドの使用
SFCでエラーが解決しない場合、DISMコマンドでシステムイメージを修復することも有効です。
1. コマンドプロンプトまたはPowerShellを「管理者として実行」
2. DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
3. 終了後は再起動
DISMはWindowsイメージをオンラインで修復するコマンドで、SFCが修復できないケースでもうまく直せる場合があります。
DirectXやその他ランタイムの更新
Forza Horizon 5はDirectX 12に対応していますが、環境によっては追加でDirectX関連のランタイムが不足しているケースがあります。また、.NET Frameworkやその他必要なランタイムの更新も見逃せません。
- Microsoft公式サイトから「DirectX エンドユーザー ランタイム」を入手
- .NET Frameworkのバージョンを確認
Windowsの設定や「プログラムと機能」でインストール済みの.NET Frameworkを確認 - 古いランタイムの削除・再インストール
エラーが続くようであれば一度アンインストールしてから最新バージョンを入れてみましょう。
互換モードの活用
Forza Horizon 5はWindows 11で動作するよう設計されていますが、互換モードを利用してエラーを回避できる可能性もあります。
- ゲームの実行ファイルを右クリック →「プロパティ」
- 「互換性」タブを開き、「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック
- 「Windows 8」や「Windows 7」などを選択
- 適用後に再起動
互換モードを利用することで、エラーの原因となるAPIの違いを回避する場合があります。ただし、一部の最新機能が正常に動作しなくなる可能性もあるため、最終手段的な位置づけです。
サードパーティツールを使ったドライバやレジストリのクリーニング
Windowsのレジストリやドライバ情報が壊れている可能性がある場合は、サードパーティ製のユーティリティを活用して問題を解決できることがあります。
ドライバのクリーンアップ
- Display Driver Uninstaller(DDU)
グラフィックドライバの古い情報を完全に削除し、新しいドライバをクリーンインストールすることで不具合を解消
レジストリのクリーンアップ
- CCleanerなどのレジストリ修復機能
不要なレジストリエントリやエラーを修復する
ただし、レジストリの修正は誤って重要なエントリを削除するリスクも伴います。バックアップを取った上で実行しましょう。
Xbox Game Pass / Microsoft Store / Steam版の違いに注意
Forza Horizon 5をどのプラットフォームで入手したかによって、対処方法が多少異なる場合があります。
- Xbox Game Pass / Microsoft Store版
- WindowsのアップデートやMicrosoft Storeのキャッシュクリアが重要
- Microsoft Storeアプリを再インストールする、サインアウトして再度サインインするなどの対処法も試す
- Steam版
- Steamクライアントの整合性チェック機能を活用
- ストアのキャッシュクリア(Steam→「設定」→「ダウンロード」→「ダウンロードキャッシュをクリア」)
それぞれのストアで用意されている検証・修復ツールを積極的に利用することでトラブルシューティングを効率化できます。
エラー対処方法まとめ表
以下は代表的な対処方法を表形式でまとめたものです。必要に応じて順番に試してみてください。
対処方法 | 手順概要 | 期待効果 |
---|---|---|
Windows Update | 設定→Windows Updateからアップデートを実施 | システムの最新状態を保ち、互換性の問題を回避 |
グラフィックスドライバ更新 | デバイスメーカー公式ツールまたは公式サイトから最新ドライバをインストール | グラフィックス関連のエラー回避と最適化 |
管理者として実行 | ゲームのショートカットを右クリック→「管理者として実行」 | アクセス権限の問題を解消 |
全画面表示の最適化無効 | ゲームのプロパティ→「互換性」→「全画面表示の最適化を無効にする」 | 不要な最適化機能を排除し描画の安定化 |
サードパーティソフトの干渉確認 | オーバーレイ機能や常駐ソフトを終了してからゲームを起動 | 競合プロセスを排除し、動作を安定させる |
Visual C++再頒布可能パッケージ再インスト | Microsoft公式サイトから最新バージョンをダウンロードしてインストール | 必要ランタイムを正常化し、エラーを解消 |
ファイアウォールやウイルス対策ソフト確認 | ファイアウォールの許可リストを編集、ウイルス対策で除外設定を行う | セキュリティソフトによるブロックを回避 |
ゲームファイルの整合性チェック | XboxアプリまたはSteamでファイルを検証・修復 | 破損ファイルを修正し、エラーを解消 |
SFC / DISMでシステム修復 | コマンドプロンプト管理者権限→「sfc /scannow」「DISM /Online /Cleanup-Image…」 | システムファイル・イメージの破損を修正 |
DirectXその他ランタイム更新 | Microsoft公式からエンドユーザーランタイムや.NETを最新化 | 必須ランタイムを更新し、ゲーム動作を安定化 |
互換モードの利用 | プロパティ→「互換性」タブ→互換モードでの実行を選択 | OSの差異によるエラーを回避 |
最終的に改善しない場合の対応
上記の対処方法をすべて試しても改善が見られない場合は、ハードウェア側の問題やOSインストールそのものに破損がある可能性も考えられます。具体的には以下のような手段を検討してみてください。
- イベントビューアのログを確認
アプリケーションログやシステムログにエラー原因のヒントが記載されている場合があります。 - 別ユーザープロファイルでの起動テスト
アカウントの問題の可能性を切り分けるために、新規Windowsユーザーを作成して起動をテスト - セーフモードでの動作確認
競合ソフトやドライバを最小限にして問題が再現するか確認 - 再インストールやクリーンインストール
時間と手間はかかりますが、OSやゲームをまっさらな状態にすることで問題を解決できる場合も多い
また、Forza Horizon 5の公式サポートページやコミュニティフォーラムを定期的にチェックし、アップデートや既知の不具合情報をこまめに追いかけることも重要です。さらに、時間が経過すれば新たにリリースされるパッチやアップデートで不具合が解消される場合もあります。
まとめ
Forza Horizon 5のエラーコード「0xc0000022」が発生した際は、Windowsやグラフィックスドライバーの更新、管理者権限での実行、Visual C++再頒布可能パッケージの再インストールなど、基本的な対策を順番に試してみましょう。特に高負荷なゲームほどOSやドライバーのバージョン管理が重要で、ほんの些細なバージョン違いが大きな不具合につながる場合もあります。
また、PC環境はユーザーごとに異なるため、他のアプリや設定、デバイス構成との兼ね合いで解決策が人それぞれ異なることも珍しくありません。ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、焦らず一つひとつ原因を切り分けながらトラブルシュートを行ってみてください。最終的に改善しない場合は、開発元や公式サポートフォーラムなどへ情報を提供し、追加のサポートを得ることを検討してみましょう。
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