大切な人との協力プレイは、ゲームの世界に新たな楽しさをもたらしてくれます。特にGame Pass Ultimateを1つ契約して、PC版とXbox版で同時に遊べるとなれば、コスパも最高です。今回は、ホームXboxの設定やサインイン方法など、具体的な手順を詳しくご紹介します。
Game Pass UltimateをPCとXboxで共有するメリット
Game Pass Ultimateは、多数のゲームタイトルが定額で遊び放題になるだけでなく、Xbox Live Goldの機能やEA Playも含まれているのが魅力です。さらに、スマホやタブレットでのクラウドゲーミングも利用できるため、幅広い環境でゲームを楽しめます。
とはいえ、1つのサブスクリプションを複数端末(例えば自分はPC、パートナーはXboxなど)で同時に利用できるのか気になるところ。実は、Microsoftが提供している「ホームXbox」という機能を活用することで、1つの契約を共有しながらそれぞれがオンライン協力プレイを楽しむことが可能です。
オンライン協力プレイのハードルを下げる
ゲーム仲間や家族と一緒にオンライン協力プレイをしようとすると、従来はアカウント単位で各自がサブスクリプションを契約する必要がありました。しかし、Game Pass Ultimateを共有することで、余計な出費を抑えながらゲームライブラリの充実度を高めることができます。
Xbox Play Anywhereにも対応
Xbox Play Anywhereに対応したタイトルであれば、PC版とXbox版が両方提供されており、クロスプラットフォームでセーブデータも共有されるケースが多いです。ホームXbox機能を使ってXbox側のGame Passを共有しつつ、PC版のGame Passを活用すれば、同じゲームをそれぞれの環境で楽しむことができるのです。
ホームXboxを利用する基本的な流れ
「ホームXbox」は、あなた(Aさん)のXbox本体を“メインの家庭用Xbox”として登録するイメージです。ホームXboxに設定された本体では、Aさんが購入したデジタルゲームやサブスクリプション特典(Game Pass Ultimateなど)を、別のアカウント(Bさん)がサインインしていても利用できます。
ホームXboxの設定ステップ
- AさんのアカウントでXbox本体にサインインします。
- Xboxの[設定]メニューを開きます。
- [一般] → [個人設定] → [マイ ホーム Xbox]の項目を選択します。
- 「このXboxをホームXboxに設定する」を選んで有効にします。
設定メニューの実際の画面例
以下のような表を参考に、設定をスムーズに行ってみてください。XboxのOSバージョンやUIの変化で文言が多少変わることがありますが、大まかな流れは共通です。
手順 | 操作内容 | 備考 |
---|---|---|
1 | Xbox本体を起動し、Aさんでサインイン | AさんがGame Pass Ultimateを契約中であることを確認 |
2 | 設定 → 一般 → 個人設定 → マイ ホーム Xboxへ移動 | メニュー項目の名称が変更される場合があるので要注意 |
3 | 「このXboxをホームXboxに設定する」を選択 | ホームXboxに設定した本体はBさんなど他のアカウントでも特典利用可 |
4 | 設定完了後、AさんはサインアウトしてOK | 以降、BさんのアカウントでもAさんのサブスクリプションを共有可能 |
PC側のGame Pass Ultimate利用方法
AさんがホームXboxを設定した後は、PCでGame Pass Ultimateを利用できます。PCではMicrosoft StoreまたはXboxアプリを通じて、Game Passに対応したタイトルのダウンロードや起動が可能です。
Xboxアプリの初期設定
- Windows 10/11の場合、あらかじめインストールされている「Xboxアプリ」からGame Passのライブラリを確認できます。
- AさんのMicrosoftアカウントでサインインしたうえでGame Pass機能を利用し、ダウンロードしたいゲームを選んでインストールを実行します。
- PCスペックやインストール先ドライブの空き容量にも注意しながら導入するとスムーズです。
PCとXboxで同時にゲームを起動する際の注意点
- AさんはPCでサインインし、BさんはXbox本体でサインインする形を徹底する必要があります。
- AさんがXbox本体側でもサインインしてしまうと、PCでのセッションが強制終了される、またはエラーになるケースがあるため、必ずBさんのアカウントを使うことがポイントです。
オンライン協力プレイの具体的な進め方
本題である「同時にプレイしてオンライン協力プレイを楽しむ」には、PC側(Aさん)とXbox側(Bさん)がそれぞれ同じゲームを起動する必要があります。Game Pass Ultimateに含まれるタイトル、もしくは購入済みのデジタルゲームのXbox Play Anywhere対応作品であれば、同時に遊ぶことが可能な場合が多いです。
ゲーム選びのポイント
- Xbox Play Anywhere:同一購入でPC版とXbox版が利用できるうえ、クロスセーブ機能にも対応しているため進捗を共有できる。
- クロスプレイ対応:単純にPC版・Xbox版が別ソフトでも、クロスプレイに対応していれば一緒にプレイできるケースがある。
- 協力プレイのモード有無:オフライン協力(ローカルCo-op)のみ対応のゲームではオンライン協力は不可。購入前またはGame Passでプレイ前に公式サイトやストアページの詳細を確認すると良い。
タイトル別のクロスプレイ状況を確認する方法
- Xbox公式サイトや各ゲームの公式サイトに「クロスプレイ」「クロスプラットフォーム」「Xbox Play Anywhere」の記載があるかチェックする
- SteamやMicrosoft Storeの製品ページの機能リストを確認する
- ゲームによってはSNSやコミュニティの情報の方が早い場合もあるので、情報収集も効果的
クロスプレイの有無で起こるトラブル例
- PC版とXbox版でバージョンが大きく異なる場合、同じタイミングで一緒にプレイできないことがある
- コンソール版とPC版でDLCの配信時期がずれる場合、片方の環境だけDLCが適用されていない可能性もある
- 一部のゲームではプラットフォーム別にサーバーが分かれている場合があり、フレンドが別のサーバーに接続しているとマッチングしづらい
具体的な同時プレイ手順例
ここでは「AさんがPC、BさんがXboxで同じGame Pass Ultimateを共有して協力プレイする」というシナリオを例に、もう少し踏み込んだ手順をご紹介します。
1. Aさん側(PC)の準備
- AさんのMicrosoftアカウントでWindowsにログインし、Xboxアプリを起動
- サブスクリプション状態を確認(Game Pass Ultimateが有効であること)
- 協力プレイしたいゲームをインストール・起動
- ゲーム内でオンラインマルチプレイに必要な設定を行う(フレンド招待など)
2. Bさん側(Xbox)の準備
- Xbox本体の電源をオン
- Bさんのアカウントでサインイン(ホームXbox設定されている本体であればGame Pass特典が利用可能)
- Aさんと同じゲームをGame Passライブラリからダウンロード・インストール
- ゲーム内でフレンドとしてAさんを探し、オンラインマルチプレイに参加
3. プレイ開始・トラブルシューティング
- プレイ開始後、もしAさんがXbox本体側にもサインインしたままの場合、セッションの競合が起きる可能性あり。Bさんのアカウントがしっかりサインインされていることを確認。
- ゲーム内チャット機能やPartyチャットを利用すると会話がスムーズ。ヘッドセットを使うとより臨場感が高まる。
Game Pass Ultimate共有時のFAQと注意点
- ホームXboxは何度でも切り替えできる?
- ホームXboxの切り替え回数には制限があります。一般的に年間5回程度が上限とされており、あまり頻繁に切り替えると制限に達してしまう可能性があります。もし切り替えを多用しなければならない場合、Xboxサポートに問い合わせると対応してくれることもあるので、状況を丁寧に伝えることが大切です。
- 同じアカウントでPCとXboxに同時にサインインするとどうなる?
- Aさんのアカウントを同時に2つのデバイスでオンライン利用すると競合が発生し、どちらかがサインアウトを余儀なくされるケースが多いです。Xbox本体側はBさんが利用し、PC側はAさんという棲み分けが基本となります。
- Game Passライブラリのラインナップに差がある?
- PC向けGame PassとXbox向けGame Passでは配信タイトルが一部異なる場合があります。ただしUltimateの場合は両方のラインナップにアクセスできるため、共通で提供されている作品であれば問題なく協力プレイ可能です。
- EA Playも共有される?
- Game Pass UltimateにはEA Playが含まれています。ホームXboxに設定されたコンソールであればBさんのアカウントでもEA Playが利用できるため、対応ゲームのプレイや限定特典を共有できます。PCでもAさんのアカウントでEA Playを利用できますが、二重サインインしないよう注意してください。
- ダウンロード済みゲームを起動できない場合
- 共有アカウントのサブスクリプションが期限切れになった
- ホームXboxの設定がオフになっている
- Bさんのアカウントが正常にサインインできていない
このような原因が多いです。一度ログアウトして再度サインインを試みるか、サブスクリプションの有効期限を確認すると解決するケースがあります。
- XboxとPCでのセーブデータ連携はどうなる?
- Xbox Play Anywhere対応タイトルの場合、基本的にはクラウド経由でセーブデータが同期されます。ただし、クロスセーブ非対応のゲームはそれぞれ別々に進行データが管理されますので、事前にゲームごとの仕様を確認してください。
表で見るGame Pass Ultimate共有のメリット
下記のように、Game Pass Ultimateを利用して家庭内やフレンドと共有するメリットを比較表にまとめました。
項目 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
料金 | 1つの契約でPCとXboxをカバーし、追加のサブスクリプション不要でコスパ良好 | ホームXboxの再設定回数に制限あり |
ゲームライブラリ | 幅広いジャンルが月額制で遊び放題。Xbox Play Anywhere対応ソフトならクロスバイも可能 | PC版とXbox版でラインナップが異なる場合がある |
オンラインマルチプレイ | Xbox Live Gold機能込みのため、Xbox側でもオンラインマルチプレイが追加料金不要 | Aさんのアカウントを同時使用しないように注意 |
EA Play | Ultimate特典としてEA Playが含まれる | EA Play対応ゲームでもクロスプレイ非対応の作品がある |
クロスセーブ | Play Anywhere対応作品なら進捗を共有できる | 全ての作品がクロスセーブに対応しているわけではない |
アカウントの管理 | Aさん1つのアカウントを軸に利用するため管理がシンプル | 家族やフレンドに渡すアカウント情報は最小限に。安全管理が必要 |
追加デバイス(スマホ・タブレット) | クラウドゲーミング機能を使えば外出先でもAAAタイトルが遊べる | 端末側のネットワーク速度が十分でないと遅延が発生する |
補足:もしエラーが出たりうまくいかない場合の対処法
- アカウント認証の再確認:一度サインアウトしてから再びサインインすると、エラーが解消されることが多いです。
- Xbox本体のアップデート確認:システム更新が保留になっていると、ストアの動作やサブスクリプションの反映に問題が起こる可能性があります。
- ネットワーク状態のチェック:オンラインプレイには常に安定したネット接続が求められます。有線LANや高速Wi-Fiを利用することでトラブルを減らせます。
- 公式サポートの活用:どうしてもうまくいかない場合は、Xboxサポートのヘルプページやコミュニティフォーラムを参照すると解決策が見つかるかもしれません。
まとめ
Game Pass Ultimateを1つ契約して、家庭内でPCとXboxを使ったオンライン協力プレイを楽しむ場合は、「ホームXboxに設定する」という手順が大きなカギを握ります。Aさん(契約者)とBさん(共有者)でアカウントを明確に分けてサインインすることで、同時プレイが可能になります。クロスプレイやXbox Play Anywhereの仕組みを活用すれば、さらに幅広いゲームタイトルで充実した協力プレイライフを送ることができます。
ぜひこの記事を参考に、パートナーや友人と楽しくゲームを満喫してください。
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