PC版Minecraft Bedrockで「We couldn’t sign you in to Xbox Live」エラーを解消する方法

PC版のMinecraft Bedrockをプレイしようとしたら、なぜかメインのMicrosoftアカウントだけがエラーになりサインインできない、そんな状況に直面するとイライラしてしまいますよね。特に複数のアカウントを使い分けている方や、スマートフォンでは問題が起こらないのにPCでのみエラーが出るというケースでは、原因の切り分けが難しく感じられるかもしれません。この記事では、実際に「We couldn’t sign you in to Xbox Live」というエラーメッセージが表示されてサインインできなかった際に行った具体的な対処法や、再発防止のコツを詳しく解説していきます。

「We couldn’t sign you in to Xbox Live」エラーの原因とは?

PC版のMinecraft BedrockでXbox Liveにサインインしようとしたときに表示される「We couldn’t sign you in to Xbox Live」というエラーメッセージは、主にアカウント認証に関する問題を示す場合が多いです。例えば、以下のようなケースが考えられます。

  • XboxアプリやWindows自体に複数のMicrosoftアカウント情報が登録されており、認証情報が競合している。
  • 資格情報マネージャー(Credential Manager)に古い認証情報が残っている。
  • WindowsやXboxアプリのバージョンが古く、サインイン時にエラーが発生している。
  • ネットワーク環境やセキュリティソフトが原因で認証が妨げられている。
  • Microsoftアカウントの種類(子供用アカウントや制限付きアカウント)で制限が掛かっている。

こうした複数の要素が絡んでエラーを引き起こすため、単純に「PCを再起動すれば直る」というケースばかりではありません。しかしながら、今回紹介する方法を順番に試していくことで、比較的スムーズに問題が解消できる可能性が高まります。

解決策1:Xboxアプリからの全アカウントサインアウト

サインアウト手順の詳細

まずはXboxアプリ自体で問題が起こっているケースを想定して、現在ログインしているアカウントをすべてサインアウトしてみましょう。Xboxアプリを起動して、アバターアイコンや設定アイコンをクリックするとログイン中のアカウントが表示されます。複数のアカウントを切り替えて使っている場合、サブアカウントが残っているとメインアカウントとの衝突が起きる可能性もあります。そこで、全アカウントを完全にサインアウトすることで、認証情報を一度リセットします。

アカウント管理画面の呼び出し方

Xboxアプリを開くと、画面右上や左側のメニューに自分のプロフィール画像やゲーマータグが表示されているはずです。これをクリックするとメニューが展開され、アカウントの詳細やサインアウトのオプションを確認できます。使用しているXboxアプリのバージョンによってはメニューの配置が異なるため、アプリの更新やUIの変化もチェックすると良いでしょう。

サインアウト前後に注意すべきポイント

  • サインアウトする前に、今ログインしているアカウント情報(メールアドレスやゲーマータグ)をメモしておくと再ログインがスムーズです。
  • サインアウト後は、一度アプリを終了してから再起動し、アカウントに変化がないかを確認します。
  • Xboxアプリに限らず、Microsoft StoreやWindows自体にもログインしているアカウントがある場合があります。それらのアカウントの状態も念のため確認しておきましょう。

解決策2:資格情報マネージャー(Credential Manager)でのXbox関連情報削除

資格情報マネージャーとは

Windowsの資格情報マネージャー(Credential Manager)は、さまざまなサイトやサービスのログイン情報を記憶・管理する機能です。ここに古いXboxやMicrosoftアカウントの認証情報が残っていると、ゲームやアプリで新しいアカウントを使おうとした際に衝突を起こすことがあります。

資格情報マネージャーの開き方

主な方法は次のとおりです。

  1. コントロール パネルから開く
  1. 「スタートボタン」をクリックし、「Windowsシステムツール」などから「コントロール パネル」を開く。
  2. 「ユーザーアカウント」を選び、その中にある「資格情報マネージャー」をクリックする。
  3. スタートメニューの検索バーから直接呼び出す
  1. 「スタート」ボタンを押して検索バーを開く。
  2. 「資格情報マネージャー」もしくは「Credential Manager」と入力する。
  3. 検索結果に表示された「資格情報マネージャー」をクリックする。
  4. コマンドラインから開く
  1. 「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を開く。
  2. 「control.exe /name Microsoft.CredentialManager」と入力してOKを押す。

削除すべき情報の確認

資格情報マネージャーの画面が開いたら、「Windows 資格情報」と「Web 資格情報」の2つのタブが表示されるはずです。Xbox関連の情報は多くの場合「Windows 資格情報」に含まれています。具体的には以下のような表記が見つかることがあります。

資格情報の名称(例)用途
XboxLive、Xbl、XSTSなどの文字列を含むXboxサービスやMicrosoftゲーム関連の認証
microsoftaccount:user=◯◯@outlook.comMicrosoftアカウントのログイン情報

不要な認証情報を削除するときは、誤って重要なアカウント情報を消してしまわないように細心の注意を払ってください。どれを削除すればいいか分からない場合は、該当の資格情報をいったんメモに控えておき、ゲームやアプリで問題がないかをテストしながら進めると安心です。

解決策3:PCの再起動と再ログイン

再起動の意義

資格情報マネージャーで削除を行った後は、PCを再起動することでシステムが新しい認証情報の状態を正しく認識しやすくなります。再起動せずに続けてサインインを試みても、前のセッション情報が残っている場合があるため、エラーが継続する可能性があるのです。

再ログインのステップ

  1. PCを完全に再起動し、Windowsにサインインします。
  2. まずはXboxアプリを開き、メインのMicrosoftアカウントでログインを試みます。
  3. ログインが成功すれば、Minecraft Bedrockを起動してサインイン状態を確認しましょう。
  4. 万が一再びエラーが出る場合は、Xboxアプリの最新版をインストールしているか、Windowsアップデートが最新かどうかも確認してください。

これら3つのステップを行うことで、多くのサインイン問題は解消されることが報告されています。

実際のトラブルシュートで役立つ追加のポイント

1. Windowsアップデートを常に最新に保つ

XboxアプリやMicrosoft Store、そしてMinecraft Bedrock自体もWindowsの更新プログラムと連動して動作することがあります。特にネットワーク関連の更新や認証関連の更新プログラムが適用されていないと、サインインエラーの原因になる可能性があります。再起動前後でWindowsアップデートを確認し、まだインストールされていないものがあれば適用しておきましょう。

2. Microsoft Storeのサインイン状態や更新確認

Minecraft BedrockはMicrosoft Storeを通じてインストールされるため、Microsoft Storeでのアカウントやアプリ更新状況もサインインに影響する場合があります。以下の点を確認しましょう。

  • Microsoft StoreでもメインのMicrosoftアカウントでログインしているか
  • Microsoft Storeライブラリの更新が完了しているか
  • Microsoft Storeのキャッシュが破損していないか

ストアのキャッシュクリアには「wsreset.exe」コマンドを使う方法があります。スタートメニューの検索バーから「wsreset.exe」を検索し実行すると、Microsoft Storeが自動的に起動しキャッシュのリセットが行われます。

3. ネットワーク環境やセキュリティ設定の確認

不安定なWi-Fi回線や、企業や学校の制限付きネットワークを使っているとXbox Liveへのサインインが阻害されることがあります。また、セキュリティソフトやWindows Firewallが過度に厳しい設定になっていると、Xbox Liveの認証サーバーへ接続できずエラーが出るケースもあります。

ネットワーク接続が安定しているかどうか、別のWi-Fiや有線LANを試してみると問題の切り分けができます。また、セキュリティソフトの設定画面から、XboxアプリやMinecraftを信頼できるアプリとして登録することも検討しましょう。

4. Windowsの時刻設定

意外に見落としがちなのが、Windowsの時刻設定です。Microsoftのオンラインサービスにアクセスする際、時刻が大きくずれているとセキュリティ上の理由で認証が弾かれる可能性があります。特に海外と時差のあるVPNを利用していたり、システム時刻が手動で変更されていたりすると、認証処理で不一致が生じることがあります。以下のステップで確認してみましょう。

  1. 「スタート」ボタン → 「設定」 → 「時刻と言語」を開く。
  2. 「日付と時刻」の項目で「自動的に時刻を設定する」を有効にする。
  3. 正しいタイムゾーンが選択されているか確認する。

追加のトラブルシューティング手法

Windowsストアアプリ(Minecraft含む)のリセット

Windows 10やWindows 11では、ストアアプリをリセットする機能があります。アプリが正常に動作しない場合に、キャッシュや一時ファイルを削除して初期状態に戻すことで問題が解決することがあります。手順は以下の通りです。

  1. 「スタート」ボタン → 「設定」 → 「アプリ」を開く。
  2. アプリ一覧から「Minecraft」や「Xbox」などを探す。
  3. 「詳細オプション」を開き、「リセット」ボタンをクリックする。

ただし、リセットを行うと一部の設定やキャッシュ情報が消える可能性があるので注意が必要です。

Microsoftアカウント設定の再確認

メインのMicrosoftアカウントが何らかの制限付き(子供用アカウントなど)の場合、マルチプレイやオンライン接続に制約がかかっている可能性があります。特にファミリーグループの設定では、保護者のアカウントからオンライン機能を制限できるため、設定の見直しが必要かもしれません。Microsoftのファミリー設定ページやアカウント管理ページで状況を確認しましょう。

サブアカウントとメインアカウントの切り替え時の注意点

今回の事例ではサブアカウントでのサインインが正常にできる反面、メインアカウントだけエラーが出るという状況でした。同じPCで複数のアカウントを行き来する際には、次の点に気を付けるとよいです。

  • Xboxアプリ内でメインアカウントを追加・削除する際、サブアカウントを先に完全サインアウトしているか
  • サブアカウント使用時に変更したネットワーク設定やプライバシー設定が残っていないか
  • それぞれのアカウントで利用しているMicrosoft StoreやXbox Game Barのバージョンや設定に差異がないか

万が一、問題が再発または解決しない場合

1. XboxアプリやWindows自体を再インストール・再セットアップ

根本的にアプリやシステムファイルが破損している可能性がある場合は、Xboxアプリ自体をアンインストールして再度インストールしてみるのも有効です。それでも解決しない場合は、Windowsのクリーンインストールを検討するのは最後の手段ですが、一度クリーンインストールすると多くのトラブルが解消されることがあります。

2. sfc /scannowやDISMコマンドの活用

Windowsのシステムファイルをチェックして修復するコマンドとして、有名な「sfc /scannow」や「DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth」などがあります。コマンドプロンプト(管理者として実行)やWindows PowerShellから以下のコマンドを順番に実行してみるのも一つの手です。

# システムファイルの整合性をチェック
sfc /scannow

# DISMを使ってシステムイメージを修復
DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth

これらのコマンドはシステム全体をチェックするため、時間がかかることもありますが、ファイルの破損がサインインエラーに波及している場合には有効です。

3. 専門のサポート窓口への問い合わせ

XboxアプリやMinecraftはMicrosoftのサポート対象製品です。公式のヘルプページや、Microsoftコミュニティのフォーラムなども活用してみましょう。エラーコードが具体的に表示されている場合は、そのコードを検索するとより詳細なヒントが得られるかもしれません。

再発防止のためにやっておきたいこと

定期的なキャッシュクリアとメンテナンス

XboxアプリやMicrosoft Store、ブラウザ、各種ゲームアプリにはさまざまなキャッシュが存在します。これらが破損すると、予期しないエラーの原因になります。定期的にキャッシュや一時ファイルのクリアを行うことで、不要なデータの蓄積を防ぎ快適にプレイできる状態を保つことができます。

アカウント情報の一元管理

複数のMicrosoftアカウントを持っている場合、どの端末でどのアカウントを使っているのかを把握するのは意外と難しいものです。メインアカウントがどのデバイスでログインしているか、サブアカウントがどのサービスで使われているか、ノートなどにまとめておくと管理がスムーズです。また、不用意にサブアカウントを増やすと資格情報のトラブルも増えやすくなるため、本当に必要なものだけを運用するのも賢明でしょう。

パスワードやセキュリティ情報の見直し

サインインエラーが発生した場合、そもそもパスワードが正しいか、2段階認証やパスワードリセットの経緯に問題がないかも確認する必要があります。Microsoftアカウントの「セキュリティ情報の更新」ページから、電話番号やバックアップメールアドレスなどを定期的に見直すと安心です。

まとめ:サインイン問題を早期解決してMinecraftを快適に楽しもう

PC版Minecraft BedrockでXbox Liveサインインに失敗すると、マルチプレイを楽しめないだけでなく、ゲーム自体にアクセスできないこともあるため大きなストレスとなります。しかし、今回ご紹介したような

  • Xboxアプリの全アカウントサインアウト
  • 資格情報マネージャーでの古いXbox関連情報削除
  • PC再起動後の再ログイン

という基本的なステップを踏むことで、大半のエラーは解消できるケースが多いです。さらに、WindowsアップデートやMicrosoft Storeの状態、ネットワーク環境なども含めて見直すことで再発を防ぎやすくなります。

もし同様のエラーに悩まされている方がいたら、ぜひこれらの方法を試してみてください。快適にMinecraftをプレイできる環境が整えば、新たなワールドの冒険や友人とのマルチプレイが一層充実すること間違いなしです。

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