『マインクラフト』は世界的に人気のサンドボックスゲームですが、Java版とBedrock版の違いや所有状況によって、導入方法や遊び方が変わります。本記事では、PC Game PassやGame Pass Ultimateを活用してJava版を遊ぶ際のポイントや注意点を詳しく解説します。
Xbox Game Passを利用してMinecraft Java版を入手するメリット
「Minecraft」は数あるゲームの中でも非常に自由度が高く、プレイヤー同士でワールドを構築したり、自分だけの建築物を作ったりと、独特の楽しみ方が魅力です。そんな「Minecraft」には主にJava版とBedrock版が存在しますが、Xbox Game Pass(特にPC Game PassまたはGame Pass Ultimate)を利用すれば、追加費用なしでJava版をプレイできることがあります。
この仕組みの大きなメリットの一つは、初期費用を抑えられる点です。通常、Minecraft Java版を単体で購入するには一定のコストがかかりますが、すでにGame Passに加入している場合は、そのサブスクリプションの一環として追加料金なしで遊ぶことができます。さらに、Game Passは多種多様なゲームをプレイできるサブスクリプションサービスなので、Minecraft以外にも数多くのタイトルを楽しめる点が魅力です。
また、Game Passを通じてMinecraft Java版をプレイする際には、XboxアプリやMicrosoft Storeから簡単にインストール・起動ができるようになっています。従来のMojangアカウントからMicrosoftアカウントへ移行したことで、アカウント管理が統合され、PC向けのBedrock版とJava版の所有状況を一元的に確認しやすくなっているのもポイントです。
Game Passの種類とMinecraftとの関係
Xbox Game Passには複数のプランがありますが、PCでMinecraft Java版をプレイする場合に適しているのは「PC Game Pass」か「Game Pass Ultimate」です。どちらのプランにもMinecraft Java Editionが含まれています。以下は主なGame Passの種類と特徴です。
プラン名 | 主な対象 | 主な特典 |
---|---|---|
Xbox Game Pass | Xboxコンソール | Xbox向けゲームの定額プレイ |
PC Game Pass | Windows PC | Windows向けゲームの定額プレイ (Minecraft Java版含む) |
Game Pass Ultimate | XboxとWindows | 上記2プランの統合 + Xbox Live Goldなどの特典 |
PCでJava版を遊びたい方はPC Game PassまたはGame Pass Ultimateを利用するのがベストです。なお、Game Passを介してインストールする場合は、XboxアプリやMicrosoft Storeを通じて「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC」という形で入手します。
サブスクリプション終了後のアカウントと利用可否
Game Passの期間中は追加料金なしでJava版をプレイできますが、サブスクリプションが切れた後はどうなるのでしょうか。結論から言えば、サブスクリプションが終了するとGame Pass経由でのJava版プレイ権限は失われます。しかし、アカウント自体が消えるわけではなく、Minecraftで遊んでいたワールドデータや設定がすべて削除されるわけでもありません。
ただし、再びJava版で遊びたいときはサブスクリプションを更新するか、Java版を別途購入する必要があります。サブスクリプションが切れたタイミングで直ちにゲームがプレイできなくなりますが、進行度やワールドデータはローカルに保存されていれば、再度アクセス権を得たときに続きを遊べる場合がほとんどです。
アカウントは維持されるがライセンスは停止
MicrosoftアカウントやXboxアカウントは、Game Passが停止したからといって自動的に削除されるわけではありません。アカウントそのものは存在し続けるので、実績(実績システム)やフレンドリスト、サインイン情報なども維持されます。あくまで「Game Passを通じて付与されていたMinecraft Java版の使用権」が失効する形です。
一度アカウントを作り、そこでワールドを作成し、追加MODなどを導入してプレイしていた場合でも、ローカルファイルとしてデータが残る限りサブスクリプション復帰後に再開できます。ただし、その間はJava版の実行ファイルを起動できないため、建築作業などの継続はできない点に注意しましょう。
オフラインでの利用は可能?
Game Pass経由でインストールしたMinecraft Java版をオフラインで起動しようとすると、サブスクリプションの状態チェックが行われます。期限切れの場合は起動できないことが一般的です。そのため、サブスクリプションがない状態でのオフラインプレイも基本的には制限されると考えてください。
ベッドロック版を所有している場合の注意点
Minecraftには「Bedrock Edition」と「Java Edition」があり、同じMicrosoftアカウントであってもそれぞれが独立したライセンスとして扱われることがあります。近年では「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC」という形で、PC版のJavaとBedrockをまとめて所有できるパッケージがリリースされており、これを所有しているかどうかが大きなポイントになります。
PC版ベッドロックを購入済みの場合
もしも以前にWindows版(Microsoft Store経由)としてBedrock版を購入しており、それが同じMicrosoftアカウントに紐づいているなら、現在は「Java & Bedrock Edition for PC」を所有している扱いになっているケースが多いです。これは、Microsoftが「PC向けのBedrock版を所有しているユーザーにJava版を無償付与する」キャンペーンを実施した経緯があるためです。
実際に自分が無償付与の対象になっているかを確認するには、公式サイトやMicrosoft Storeのライブラリをチェックするとよいでしょう。もしも「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC」とまとめて表示されている場合、サブスクリプションがなくてもJava版をプレイできる可能性があります。PC向けBedrockをすでに購入しているのにJava版が遊べない場合は、アカウントの紐づけやサインイン状態を見直してみることが大切です。
所有確認の手順例
以下に、PC版Bedrockの所有を確認する簡単な手順を示します。これはあくまで一例なので、環境によって画面表示や操作が若干異なる場合があります。
- Microsoft Storeを起動し、自分のMicrosoftアカウントでサインインする
- 画面右上の自分のアイコンをクリックして「マイライブラリ」または「購入済み」を選択する
- 一覧の中に「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC」があるか確認する
- もし見つからない場合は、検索バーで「Minecraft」と入力して該当アプリの詳細ページをチェックする
もしここで「入手済み」と表示されていれば、サブスクリプションなしでもJava版を含むパッケージを保有している可能性が高いです。
コンソール版Bedrock所有者の場合
Xbox One版やNintendo Switch版など、コンソール向けのBedrock Editionを所有している場合は、ライセンスがPC向けに適用されるわけではありません。あくまでコンソール版はコンソール版、PC版はPC版と切り離されたライセンス形態です。したがって、PCでJava版をプレイしたい場合は、Game Passを利用するか、別途「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC」を購入する必要が出てきます。
一部のユーザーは「コンソール向けのBedrockを持っていれば、Java版も自動的に無料なのでは?」と思うかもしれませんが、それは誤解であるケースが多いです。基本的には、PCでBedrock Editionを既に買っているユーザーのみが、Java版を無償で入手できる対象になっていると認識しておきましょう。
追加の補足情報とゲームを最大限楽しむコツ
Minecraftをとことん楽しむためには、Java版とBedrock版それぞれの特性を理解し、どのように使い分けるかが重要です。以下では、両エディションをより深く楽しむためのポイントや、Game Passを使いこなすコツを紹介します。
Java版とBedrock版の主な違い
Java版とBedrock版は見た目や基本的な操作性は似ていますが、大きな違いがいくつか存在します。代表的な違いを表にまとめてみました。
項目 | Java版 | Bedrock版 |
---|---|---|
対応プラットフォーム | Windows、macOS、Linux | Windows、Xbox、Switch、モバイルなど多数 |
マルチプレイ方法 | 専用サーバーやLANワールド、Realmsなど | Realmsやフレンド招待、公式サーバーへの参加 |
MODやリソースパックの導入 | 豊富で自由度が高い | 制限があり、公式マーケットプレイスが中心 |
クロスプレイ | Java版同士のみ | 他のBedrock版とのクロスプレイが可能 |
ゲームエンジン・描画性能など | PCスペックに依存しやすい | 多数のデバイスで動作するように最適化されている |
コマンドやレッドストーン機構の挙動 | Java版独自の仕様が多い | 一部仕様が異なる |
こうした違いから、Java版はMODを使った高度なカスタマイズや特殊なサーバー運営を楽しみたい方に好まれ、Bedrock版はクロスプラットフォームプレイを重視するユーザーや、手軽にマルチプレイを楽しみたいユーザーに人気があります。
MOD利用の可能性
Java版の大きな利点としては、やはりMODの豊富さが挙げられます。独自のモブを追加したり、描画エンジンを強化してリアルなグラフィックを実現したり、便利なツールを導入して効率的に建築を進めたりなど、プレイヤー自身が自由に拡張機能を組み込めるのが魅力です。Game Pass版のJava EditionでもMODの導入は可能なので、サブスクリプション期間中に色々と試してみるのもよいでしょう。
データ引き継ぎとクラウド利用
Bedrock版では、マルチプラットフォームに対応している一方、データの引き継ぎ方法がエディションによって異なる場合があるため、注意が必要です。Java版で作成したワールドデータをBedrock版に持ち込むことは正式にはサポートされていません。逆にBedrock版のワールドをJava版にコンバートするツールは一部コミュニティが提供していますが、公式サポートではないため自己責任となります。
一方、Bedrock版では「Realms」という公式のサーバーサービスを利用してワールドをクラウドに保存できます。ただし、Java版にも「Minecraft Realms」がありますが、Java版とBedrock版のRealmsは互換性がありません。もしもクロスプレイやマルチ環境を整えたい場合は、どちらのエディションのRealmsを契約するかをあらかじめ考えておく必要があります。
Game Pass経由でスムーズにMinecraftを楽しむための手順
ここでは、実際にGame Passを活用してMinecraft Java版をプレイする際の手順を具体的にまとめます。すでにXboxアプリやMicrosoft Storeを活用している人であれば難しくはありませんが、初めての方のために簡単なガイドを用意しました。
1. Game Passに加入しているか確認
- まずは自分が「PC Game Pass」または「Game Pass Ultimate」に加入しているかを確かめましょう。
- 加入していない場合は、Microsoft公式サイトやXboxアプリからサブスクリプションを申し込みます。
- 期間限定の割引や初月無料キャンペーンなどがある場合も多いので、タイミングを見計らうとお得です。
2. XboxアプリまたはMicrosoft Storeを起動
- Windows 10/11 では標準でXboxアプリやMicrosoft Storeがインストールされています。
- Xboxアプリを使う場合は「Game Pass」タブから利用可能なゲームの一覧を確認可能です。
- Microsoft Storeの場合は、検索バーで「Minecraft」と入力し、「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC」を探します。
3. 「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC」をインストール
- Game Passに加入しているアカウントでサインインした状態だと「インストール」や「入手」ボタンが表示されます。
- ダウンロードとインストールが完了したら、ランチャーが自動的に追加されるため、そこからJava版を選択すればOKです。
- Minecraftランチャー内にはJava版とBedrock版の両方が表示されるので、プレイしたいバージョンを正しく選びましょう。
4. MODやリソースパックを導入したい場合
- Java版では、MODを導入する際には「.minecraft」フォルダ内に対応MODを設置する必要があります。
- ForgeやFabricなどのMODローダーをインストールすることで、ほとんどのMODが適用可能です。
- MODを入れすぎると動作が不安定になる場合もあるため、少しずつ試しながら導入してみましょう。
# 例: Windows環境で.minecraftフォルダを開くコマンド例 (PowerShell)
cd $env:APPDATA\.minecraft
- 上記のようにPowerShellでコマンドを実行すると、.minecraftフォルダに移動できます。ここに「mods」というフォルダを作り、そこに対応するMODファイル(.jar 形式など)を配置するのが一般的です。
サブスクリプション切れを防ぐテクニックと購入検討の目安
Game Passは月額制なので、更新を忘れるとサブスクリプションが途切れてしまう可能性があります。以下のようなテクニックを活用しつつ、購入との比較を行うとよいでしょう。
自動更新の活用
- ほかにもGame Passで遊んでいるゲームがある場合は、自動更新をオンにしておくと安心です。
- ただし、あまり使わなくなったら自動更新はオフにするなど、定期的な見直しも大切です。
セール時に本体購入を検討
- 「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC」はセール対象になることはそれほど多くありませんが、時折キャンペーンで割引される場合もあります。
- Game Passに永続的に加入し続けるコストと、Minecraft本体を購入してしまうコストを比較して、どちらが得か検討してみましょう。
- ほかのGame Pass対象ゲームも頻繁に遊ぶのであれば、Game Passを続けたほうが得なケースもあります。
トラブルシューティング:よくある疑問と対処法
実際にGame Pass経由でMinecraft Java版をプレイしようとすると、いくつかのトラブルや疑問点が生じることがあります。その中でも代表的なものと対処法を紹介します。
MinecraftランチャーにJava版が表示されない
- Microsoftアカウントへのサインインが正しく行われているか再チェックします。
- Xboxアプリを再起動し、「インストール済みゲーム」の一覧にMinecraftがあるか確認します。
- それでも表示されない場合は、一旦アンインストールし、再インストールを試してみてください。
サブスクリプションがアクティブなのにプレイできない
- インターネット接続が不安定な場合は、ライセンス認証に失敗することがあります。
- 一度サインアウトしてからサインインし直すか、Xboxアプリをアップデートしてみましょう。
- また、Microsoft Store自体の不具合で認証ができないケースもあるため、Windowsを最新の状態にアップデートすることも重要です。
ベッドロック版をPCで購入しているはずなのにJava版が無料にならない
- 購入した際のMicrosoftアカウントと、現在サインインしているアカウントが異なる可能性があります。
- 以前のアカウント情報(別のメールアドレスなど)を思い出し、そちらにBedrock版が紐づいているか確認しましょう。
- 公式サイトの「アカウントを統合する」手順やヘルプページを参考に、アカウントの移行手続きを再確認するのも有効です。
まとめ:最適なプレイスタイルを見つけてMinecraftライフを満喫しよう
Minecraftは、多彩な遊び方を可能にする奥深いゲームです。Game Passを利用すれば、月額料金だけでJava版にアクセスできるため、気軽にMOD導入やサーバープレイを体験できます。サブスクリプションが終了するとJava版のプレイはできなくなりますが、アカウント自体は維持されるため、いずれまた再開できるのが魅力です。
さらに、すでにPC向けのBedrock版を購入している場合は、Java版も個別の費用なしに手に入っているケースがありますので、まずはMicrosoftアカウントのライセンス状況をしっかり確認しましょう。もしコンソール版のみを所有している場合は、ライセンスがPC向けには適用されないため、追加購入またはGame Pass加入でのプレイを検討する必要があります。
MODをフル活用したい方や、高度なサーバー運営を考えている方はJava版一択と言えるでしょう。一方で、スマホや家庭用ゲーム機と一緒に遊びたい、クロスプラットフォームでワイワイ楽しみたいという方はBedrock版を活用するのが便利です。いずれにせよ、自分のプレイスタイルや目的に合った方法を選ぶことで、より充実したMinecraftライフを送ることができます。
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