新しく組み立てたパソコンでMinecraftランチャーが起動しないと、せっかくのゲーム体験が始められず残念に思われるかもしれません。ここでは、Windowsの更新やMicrosoft Storeの設定確認、ドライバ問題の切り分けなど、複数の観点から原因を分析し、具体的な対処策を順番に解説します。
- 新しいPCにおけるMinecraftランチャー起動不良の主な原因
- 対処法①:Windowsのアップデートを確認・適用する
- 対処法②:XboxアプリとGaming Servicesアプリを更新する
- 対処法③:Minecraft本体のアップデートを確認する
- 対処法④:Microsoft StoreとXboxアプリに同一アカウントでサインインする
- 対処法⑤:Gaming Servicesを再インストールする
- 対処法⑥:Minecraftランチャーを再インストールする
- 対処法⑦:Legacy Installer(レガシーインストーラー)を使用する
- 対処法⑧:RealtekオーディオドライバとMinecraftランチャーの相性問題
- まとめ:順番に試してトラブルシューティングを進めよう
新しいPCにおけるMinecraftランチャー起動不良の主な原因
新しくPCを組み立てた直後は、OSやドライバ、アプリのバージョンが最新状態になっていない場合があります。さらに、Windowsのゲーミング関連機能(XboxアプリやGaming Services)との連携不備、あるいはサウンドドライバなど特定のハードウェアドライバとの相性問題が起動障害を引き起こすケースも少なくありません。これらの問題を順番にチェック・対処していくことが、Minecraftランチャーを正常に動かすための近道です。
OSやドライバが最新でない場合
組み立てた直後のPCは、Windows Updateを適用しきれていない可能性があります。Windowsのシステムファイルやドライバが古いままだと、ゲームの起動時に不整合が生じるかもしれません。
Windows Updateの重要性
Windowsは頻繁に更新プログラムがリリースされ、セキュリティや動作の安定性を改善しています。そのため、次のような理由で更新が必須です。
- ゲームやアプリの動作要件を満たすため
- OSとドライバのバグ修正や機能改善を反映させるため
- Xbox関連の機能が最新バージョンに依存している場合があるため
対処法①:Windowsのアップデートを確認・適用する
まずはWindowsの更新状況をチェックし、最新の状態に保つことが重要です。以下の手順を実施しましょう。
- 「設定」アプリを開く
スタートボタンを右クリックし、「設定」を選びます。 - 「Windows Update」メニューで更新プログラムを確認する
画面の案内に従い、インストール可能なすべての更新プログラム(オプション更新も含む)を適用してください。 - PCを再起動する
更新プログラムの適用後は必ず再起動を行い、変更を反映します。
再起動を行ったら、もう一度Minecraftランチャーを試してみましょう。ここで起動すれば、単にWindowsやドライバの不備が原因だった可能性があります。
もし起動しない場合は?
Windowsが最新でも解決しないケースは多々あります。そこで次の対処法に移ってください。
対処法②:XboxアプリとGaming Servicesアプリを更新する
Minecraftランチャーは、WindowsのXbox関連サービス(Gaming Servicesなど)やXboxアプリとの連携が必要となる場合があります。Xboxゲームパスなどの機能を利用していなくても、Minecraftの認証やアップデートにこれらのサービスを使用している場合があるため注意が必要です。
- Microsoft Storeを開く
タスクバーやスタートメニューから、Microsoft Storeを起動します。 - 「ライブラリ」を開く
右上のプロフィールアイコン付近または左メニュー(Windowsのバージョンにより表示位置が異なる)から「ライブラリ」へ移動します。 - XboxアプリやGaming Servicesを更新する
「更新プログラムの確認」ボタンを押し、利用可能な更新があればすべて適用します。 - 再起動を行う
XboxアプリやGaming Servicesがアップデートされたら、念のためPCを再起動します。
関連するサービスの概要
サービス名 | 役割 | 主な不具合例 |
---|---|---|
Gaming Services | Xboxゲームを動作させるための基盤機能 | ゲームの起動エラー、ストア連携不良 |
Xboxアプリ | ゲームライブラリ管理、起動プラットフォーム | サインイン失敗、ライセンス認証エラー |
対処法③:Minecraft本体のアップデートを確認する
XboxアプリやMicrosoft Storeから取得したMinecraftは、ゲーム本体もアップデートが必要となる場合があります。特に新PCでは起動不良を起こす前に一度立ち上がったという経緯があるため、以下を確認してみてください。
- XboxアプリまたはMicrosoft Storeで「管理」メニューを開く
インストール済みのMinecraftを選択します。 - 「更新を確認」を実行
ダウンロードや更新がある場合は適用します。 - 再起動後に起動テスト
更新適用完了後、再度PCを再起動し、Minecraftランチャーを実行してみます。
対処法④:Microsoft StoreとXboxアプリに同一アカウントでサインインする
MinecraftランチャーはMicrosoftアカウントと密接に連携しており、XboxアプリやMicrosoft Storeに異なるアカウントでサインインしていると、ライセンス情報や購入情報が正常に反映されない場合があります。
- Microsoft Storeのアカウント確認
画面右上のプロフィールアイコンから、サインインしているアカウントをチェックします。 - Xboxアプリのアカウント確認
同様に、Xboxアプリを開いてマイクロソフトアカウントを確認します。 - 両方とも同じアカウントでログインしているか?
違っている場合は、両方同じアカウントに統一し、再度起動を試してみましょう。
アカウント情報の同期不良への対処
- サインアウト & サインインを試す
一度両方のアプリからサインアウトし、PCを再起動した後で再度同一アカウントにサインインする手順は、シンプルですが効果的なことが多いです。 - ネットワーク接続を見直す
アカウント同期には安定したインターネット接続が必要です。Wi-Fiよりも有線LANに切り替えてみるなど、接続品質を改善すると同期エラーが減る可能性があります。
対処法⑤:Gaming Servicesを再インストールする
Gaming Services自体が不具合を起こしている場合、再インストールで正常化されることがあります。特にアップデート経由でエラーが生じた際は、手動での再インストールを試してみましょう。
PowerShell(管理者権限)を使った削除とインストール
以下のコマンドをPowerShell(管理者権限で起動)で実行してください。
get-appxpackage Microsoft.GamingServices | remove-AppxPackage -allusers
start ms-windows-store://pdp/?productid=9MWPM2CQNLHN
- Gaming Servicesのアンインストール
最初のコマンドでシステムからGaming Servicesを削除します。 - Microsoft StoreでGaming Servicesを再インストール
2行目のコマンドを実行すると、Microsoft Storeが自動的に開き、Gaming Servicesのページにアクセスできます。 - 再インストール完了後に再起動
インストールが完了したら、念のため再起動して変更を反映させましょう。
注意事項
- PowerShellは管理者権限で起動する必要があります。スタートメニューで「PowerShell」と検索し、右クリックから「管理者として実行」を選んでください。
- コマンド入力時はコピーペーストやスペルミスに注意し、正確に入力してください。
対処法⑥:Minecraftランチャーを再インストールする
一度ランチャーが起動しなくなった場合、キャッシュや設定ファイルに問題が生じているケースも考えられます。アンインストール~再インストールでファイルの整合性を保ち、クリーンな状態で起動を試すと解決することがあります。
- Minecraftランチャーをアンインストール
- Windows「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」からMinecraftランチャーを探してアンインストールします。
- 場合によっては「プログラムと機能」画面(コントロールパネル)から削除することもできます。
- PCを再起動
アンインストール直後に再起動しておくことで、残っている一時ファイルやレジストリエントリをクリーンにします。 - 最新のランチャーをダウンロード・インストール
- Microsoft Storeからインストールする場合は、Storeで「Minecraft Launcher」を検索します。
- 公式サイト( https://www.minecraft.net/ja-jp/download )からダウンロードしたインストーラーを使うことも可能です。
- アカウントを再設定し、起動テスト
インストール完了後にMicrosoftアカウントでサインインし、ゲーム起動をテストしてください。
キャッシュクリアの工夫
再インストール前に、残っているキャッシュフォルダを手動で削除するのも有効です。下記のフォルダが存在する場合には、バックアップをとったうえで削除してみてください。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Packages\Microsoft.4297127D64EC6_8wekyb3d8bbwe
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\.minecraft
対処法⑦:Legacy Installer(レガシーインストーラー)を使用する
Minecraftには、古い互換性を持ったレガシー版インストーラー(従来のJava版ランチャーなど)が存在します。Microsoft Store版が上手く起動しない場合でも、レガシーインストーラーなら正常動作するケースがあります。
- 公式サイトからレガシーインストーラーを入手
開発元の公式情報で配布されている場合があります。 - Javaのバージョンに注意
Minecraft Java版ランチャーはJavaが必要となることがあります。最新のJavaランタイムを導入しておきましょう。 - Microsoftアカウントとの連携
移行後のMinecraft Java版はMicrosoftアカウントと紐づくようになったので、サインイン時にMicrosoftアカウントを求められる場合があります。正しいアカウントを使用してください。
対処法⑧:RealtekオーディオドライバとMinecraftランチャーの相性問題
一部の環境で、Realtekオーディオドライバが原因でMinecraftランチャーが起動しない不具合が報告されています。これはオーディオ機能が初期化される段階でクラッシュするためと考えられます。
USBオーディオアダプターを使用する
Realtek内蔵サウンドではなく、USBタイプのサウンドアダプタやオーディオインターフェース経由で音声出力を行うと、起動できることがあります。
- USBオーディオ機器を用意する
USBサウンドアダプタなど、別のオーディオ出力デバイスを準備します。 - ドライバを導入する
もし専用ドライバが必要なデバイスであれば、製品メーカーのサイトから最新のドライバを入手して導入します。 - Windowsの既定のオーディオデバイスを切り替える
「設定」→「サウンド」から、USBオーディオデバイスを既定の出力先として設定し、Minecraftランチャーを実行します。 - 相性問題の切り分け
これで起動が成功すれば、Realtekドライバとの相性に原因があったと考えられます。
Realtekドライバの更新や再インストール
Realtekドライバ自体にアップデートがある場合には、公式サイトやマザーボードメーカーのサポートページで最新ドライバを適用してください。また、デバイスマネージャでRealtekオーディオデバイスを一度削除して、最新ドライバを再インストールする方法もあります。
まとめ:順番に試してトラブルシューティングを進めよう
Minecraftランチャーが起動しない原因は、OSの不具合、ゲーミングサービスの問題、ライセンス認証の不整合、ドライバの相性問題など多岐にわたります。以下は推奨される対処フローをまとめたものです。
- Windowsを最新に保つ
- XboxアプリやGaming Servicesアプリを更新する
- Minecraftのアップデートを適用する
- Microsoft StoreとXboxアプリで同一アカウントを使う
- Gaming Servicesを再インストールする(PowerShell使用)
- Minecraftランチャーを再インストールする
- Legacy Installerを試す
- Realtekドライバとの相性問題を切り分ける(USBオーディオなど)
これらの手順を一つずつ実行し、再起動を挟みながら起動状況を確認すると原因が特定しやすくなります。特にドライバ周りは見落としがちですが、相性問題も少なくないので注意しましょう。マザーボードメーカーサイトなどで最新のドライバを取得しておくことも大切です。
もしどうしても解決しない場合は、OSのクリーンインストールやハードウェアのメモリやストレージ検証など、より深い部分のトラブルシューティングに移行する必要がありますが、大半のケースは上記ステップのどこかで解決することが多いです。
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