PS5版マインクラフトをPCで遊ぶ完全ガイド

PS5でマインクラフトを楽しんでいると、大きな画面で快適に遊べる反面、操作性やコンテンツ制作の自由度に物足りなさを感じることもあるかもしれません。そんなときに思い浮かぶのがPC版への移行。そこで、PS5版ベッドロックからPCに乗り換える具体的な方法を詳しくご紹介します。

PS5版からPC版への移行を考える理由

PS5版でのマインクラフトは手軽に遊べて便利ですが、いざ「動画を編集したい」「スクリーンショットを加工してSNSで発信したい」となると、PCのほうが圧倒的に作業しやすい場面があります。特にコンテンツ制作や配信を視野に入れているのであれば、PC版のマインクラフトはマウスやキーボード操作、各種ソフトウェアとの連携、編集作業などの面で優位性があります。

PS5版のメリットとデメリット

  • メリット:
    • ゲーム機ならではの安定性と手軽さ
    • ゲームパッドで操作しやすい
    • 家族や友人とすぐに遊べる
  • デメリット:
    • 動画編集や配信にはやや不向き
    • ゲーム内のテキスト入力がしにくい
    • モッドや拡張機能が基本的に利用できない

PC版の魅力

  • 高い自由度:MOD導入、カスタムリソースパックなどの拡張が可能(Java版の場合)
  • 作業環境との親和性:録画ソフトや配信用ソフト、画像編集ソフトなどとの連携が容易
  • キーボードとマウスでの操作:素早くブロックを配置し、コマンドなども楽に入力できる

PC版マインクラフトは別購入が必要

PS5版のベッドロック版を所持している場合でも、残念ながらそのままPC版を無料でプレイする方法はありません。マインクラフトはプラットフォームごとにライセンス形態が異なるため、PS5版で購入したデジタルライセンスはあくまで「PS5での利用」に限定されます。

PC版は大きく分けて2種類

マインクラフトには主に「Java Edition」と「Bedrock Edition(Windows向け)」があります。最近は「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC」というセット商品もあり、一度に両方のエディションを入手できて便利です。どちらを購入するかは、下記の違いを踏まえて検討するとよいでしょう。

エディション特徴クロスプレイMOD対応レイトレーシング
Java EditionPC向けのオリジナル版公式では他機種とのクロスプレイ不可豊富なMODを導入可能公式には未対応(MOD等で可能)
Bedrock Edition (Windows)スマホやコンソールと同じベースSwitch/PS5/スマホなどとクロスプレイ対応公式MODサポートはなし(アドオン対応など限定的)公式機能で一部レイトレーシングが可能

クロスプレイを重視するならBedrock、拡張性を重視するならJava

PS5の友人と同じワールドを遊びたいならWindows版ベッドロックを選ぶほうがスムーズです。一方、オリジナルのミニゲームサーバーや大型MODなどを楽しみたい場合はJava Editionが魅力的です。「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC」なら両方入っているので、どちらも使いたい人におすすめです。

同じMicrosoftアカウントでサインインするメリット

マインクラフトのベッドロック版はMicrosoftアカウント(Xbox Liveアカウント)と紐づいています。PS5版でも同じアカウントでサインインすることで、実績やフレンドリストなどがクラウド上に同期されます。PC版ベッドロックでも同じアカウントを使うことによって、以下のような情報が引き継がれます。

  • フレンドリスト
  • 実績の進捗状況
  • スキンの一部(共有対応しているもの)

ただし、ワールドデータは機種間で自動的に同期されるわけではありません。もしPS5で作成したワールドをPCでも遊びたい場合は、Realms(レルム)を使ったり、マルチプレイサーバーとして共有したりする必要があります。PS5版の世界をホストとしてマルチプレイを起動し、PC側から参加するという方法も一部で可能ですが、設定が面倒な場合もあるので注意しましょう。

PS5版ベッドロックのワールドデータを移行する方法

PS5版ベッドロックからPC版ベッドロックへワールドを完全に移行する公式の手段は用意されていません。とはいえ、いくつかの回避策があります。

1. Realmsを利用する

Realms(レルム)は月額課金で利用できる公式のマルチプレイサーバーです。以下は簡単な流れです。

  1. PS5版でレルムを契約し、移行したいワールドをアップロードする
  2. PC版ベッドロックで同じMicrosoftアカウントにサインインする
  3. レルムにアクセスし、ワールドをダウンロードする

この方法ならワールドをサーバー経由でやりとりできるため、比較的スムーズにPS5版のワールドをPCに持ってこれます。ただしレルムの利用には料金がかかることと、アップロードできるワールドサイズに制限がある点は要注意です。

2. マルチプレイサーバーで共有

自分や友人で専用のマルチプレイサーバーを立ち上げ、そちらにPS5から接続、ワールドを構築して遊ぶという方法です。PS5版ベッドロックは公式で「サーバーに直接IPアドレスを入力して参加する」機能が限定的になっているため、やや手順が複雑になる可能性があります。
ただし、もしPS5で「公式パートナーサーバー」経由で遊んでいるなら、PC版ベッドロックでも同じサーバーに接続しやすいという利点があります。
または、非公式ながらPS5をローカルでホストにしてPC側が参加する方法もありますが、設定難易度が高くなるため初心者にはあまりおすすめできません。

3. ワールドのコンバートツールなど

コミュニティによっては、ベッドロック版のワールドファイルを別のプラットフォーム向けに変換するツールが存在します。そうしたツールを利用してPS5のワールドデータを一度バックアップし、PC版へコンバートするといった手段もゼロではありません。ただし、利用にあたってはリスクや手間が多く、公式サポート外のため確実性は保証されていません。

PC版マインクラフトの購入・インストール手順

ここからはWindows版ベッドロックもしくはJava Editionの導入手順を簡単に紹介します。既にMicrosoftアカウントを持っている前提で進めますが、アカウントを持っていない場合は事前に作成してください。

1. Microsoft Storeもしくは公式サイトから購入

  • Windows版ベッドロック:Microsoft Storeにアクセスし、「Minecraft for Windows」を購入
  • Java Edition:公式サイト(https://www.minecraft.net/ja-jp)から購入
  • Java & Bedrock Edition for PC:Microsoft Storeまたは公式サイトでセットを購入

購入時は、使用したいMicrosoftアカウントでサインインしておくのがおすすめです。

2. ダウンロード&インストール

購入後、下記の手順でインストールを行います。

Windows版ベッドロックの場合

  1. Microsoft Storeアプリを起動
  2. 右上の「・・・」などから購入履歴を表示
  3. 購入済みの「Minecraft for Windows」をダウンロード
  4. インストールが完了すると、スタートメニューに「Minecraft for Windows」が登録される

Java Editionの場合

  1. 公式サイト(Minecraft.net)にアクセス
  2. Minecraftランチャーをダウンロード
  3. インストール後、ランチャーを起動し、Microsoftアカウントでサインイン
  4. Java Editionを選択してプレイを開始

コンテンツ制作・配信のためのポイント

PS5よりPCのほうがコンテンツ制作や配信に向いているといわれる理由を整理してみましょう。

1. 画面キャプチャと編集が容易

PC版ならゲームプレイ中にOBSやXbox Game Barなどで録画が可能です。ファイルとして保存された映像やスクリーンショットを、そのまま動画編集ソフトや画像編集ソフトで加工できます。PS5でも録画機能はありますが、自由度やファイル管理のしやすさではPCのほうが優位です。

2. MODやリソースパックで遊びの幅が拡大(Java版)

ゲーム実況や解説動画などで、視聴者に新鮮な体験を提供するにはMODが有効です。Java版では豊富なMODが公開されており、見た目を一新するリソースパックや便利ツール、追加要素などを導入できます。これらを使いこなすことで、視聴者を惹きつける独創的なコンテンツ制作が可能となります。

3. 配信ツールとの連携

TwitchやYouTubeライブなどで配信を行う場合も、PC版であれば配信ソフトとの連携が簡単です。配信画面のカスタマイズやコメント表示などの細やかな設定ができるため、視聴者にとって見やすく魅力的な配信を行いやすくなります。

よくあるトラブル・疑問点と対処法

PS5版からPC版に移行する際には、いくつかの疑問やトラブルが発生しがちです。ここでは代表的なものを取り上げます。

1. Microsoftアカウントのサインインがうまくいかない

  • アカウント情報を間違えていないか確認する
  • 複数のMicrosoftアカウントを持っている場合は、PS5版と同じアカウントを選択しているかチェック
  • パスワードをリセットして再度試す

2. ワールドが見つからない

  • 自動的には同期されないため、Realmsやサーバーなどを使って自分で移行する必要がある
  • PC版を新規購入後、初回起動時はデフォルトのワールドしか表示されないのが通常

3. マルチプレイサーバーに接続できない

  • ベッドロック版は公式パートナーサーバー以外に接続する設定が限定的
  • ファイアウォール設定やネットワーク設定を見直す
  • IPv4アドレス・ポート開放などが必要な場合がある

PC版移行後の活用アイデア

ただPS5版の続きとして遊ぶだけでなく、PC版ならではのメリットを最大限に活かしてみましょう。

1. コマンドブロックを使ったオリジナルワールド作成

コマンドブロックは高度なスクリプトのようなもので、イベント演出や自動化システムなどを構築できます。PCのキーボードでコマンドを入力すれば、複雑なコマンドも楽に扱えます。

2. MODで新しい要素を追加

Java Edition限定ですが、モブを追加したり、経済システムを導入したりとさまざまなMODがあります。サバイバルモードがマンネリ化してきたときには、新しい遊び方を模索するのに最適です。

3. 動画や生配信で収益化

動画サイトや配信プラットフォームではマインクラフトが人気ジャンルの一つです。PC版を活用して配信環境を整備すれば、多くの視聴者を獲得するチャンスが広がります。

表を使ったライセンスの比較

購入の際に気になるのが費用面。PS5版を既に持っている方にとっては「もう一度支払うのは損なのでは…」と感じるかもしれません。しかし、実際には得られるメリットとの比較を行うと、多くの場合は十分な価値がある投資といえます。

以下のような表で費用とメリットを整理すると、判断しやすいでしょう。

項目PS5版PC版(Bedrock)PC版(Java)
価格PSストアに準ずるMicrosoft Storeで約3,000円前後公式サイトで約3,000円前後
クロスプレイBedrock同士は可能同じくBedrock同士は可能公式には非対応(サーバーによる)
拡張性アドオンのみアドオンのみMOD、プラグインなど大幅な拡張が可能
操作性コントローラー中心マウス&キーボード(パッドも可)マウス&キーボード(パッドも可)

このようにPC版は金銭面では新たにコストが発生しますが、できることの幅が広がり、コンテンツ制作や配信との相性も抜群です。

まとめ:PC版の導入は新たな可能性への投資

PS5版ベッドロックを所有していても、PC版は別途購入が必要です。しかし同じMicrosoftアカウントでサインインすることで、実績やフレンドリストなどはある程度共有されます。ワールドデータに関してはRealmsを活用するといった方法で部分的に移行可能ですが、自動的に移行されるわけではない点には注意が必要です。

コンテンツ制作や配信を重視するなら、マウス・キーボード操作や動画編集ソフトとの連携がしやすいPC版へ移行するメリットは大きいといえます。レルムやサーバーなどの有効活用、MODやカスタムリソースパックの導入によって、プレイの幅が格段に広がるのも魅力です。

ぜひPS5版とは違った角度でマインクラフトを楽しんでみてください。マイクラの世界は広大で、やり方次第で何倍にも楽しみ方を増やすことができます。PC版を手に入れてしまえば、今までとは違った視点でゲームを制作や配信の舞台として活用できるはずです。

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