Microsoft Storeで購入したゲームがライブラリ上から見当たらず、再インストールできないトラブルに遭遇すると、大切なゲーム進行や楽しみが一時的に失われてしまいます。今回は、なぜこうした現象が起きるのか、その具体的な解決策を詳しく解説します。ぜひ最後までご覧いただき、スムーズにゲームを再び楽しめるようにしましょう。
なぜMicrosoft Storeのライブラリからゲームが消えるのか
Microsoft Storeで購入したゲームが急にライブラリから消えてしまうと、ユーザーとしては戸惑うばかりですよね。実は、こういった問題は意外にもさまざまな要因が関係しています。アカウントの切り替え忘れや、購入したのが実はゲーム本体ではなく追加コンテンツだったこと、さらにはストア側の一時的な不具合など、複数の可能性が考えられます。ここでは主な原因と確認のポイントをまとめて紹介します。
アカウントが複数存在している
複数のMicrosoftアカウントを持っている場合は、どのアカウントで購入したかを見落としてしまうことがあります。
- 同じPCを家族や友人と共有している
- 学生アカウントと個人アカウントを併用している
- 旧メールアドレスと新メールアドレスで別々のアカウントが存在している
このようなケースでは、正しいアカウントでサインインしていないことが原因で、ライブラリからゲームが見つからない可能性があります。
アカウント確認の手順例
- Microsoft公式サイトの注文履歴へアクセス
- サインインするアカウントを切り替えながら、購入時期も含めて該当ゲームが表示されるか確認
- 購入履歴にForza Horizon 5やForza Motorsportなどの名前があれば、そのアカウントが正解
もし別のアカウントでサインインしていた場合は、Microsoft Storeアプリでサインアウト→該当アカウントでサインインし直すだけで解決するかもしれません。
エディションや追加コンテンツの混同
ForzaシリーズのようにPremium Edition、Deluxe Edition、あるいはUltimate Editionなど、さまざまなパッケージが存在します。これらは「本体+追加コンテンツ」または「追加コンテンツ単体(アップグレード版)」という形態になっている場合があります。
- Game Passでベースゲームを遊んでいた
- その後、アップグレードだけを購入した
- Game Passの契約が切れた結果、ベースゲームの権利が消滅した
このような流れで「アップグレードのみ所持している状態」になっていると、ベースゲーム自体は所有していない扱いになるため、ライブラリに本体が存在しないことがあります。
購入履歴で確認するポイント
- どの時点で、どのパッケージを購入したのか
- 請求金額が本体価格相当なのか、アップグレード相当なのか
- Product名に「Upgrade」「アドオン」「拡張」といったキーワードが含まれていないか
金額面で見ると、通常版のゲーム本体を購入した場合、相応の金額(フルプライス)が請求されます。一方、DLCやアップグレード版は、比較的安価な金額であるケースが多いです。購入履歴をしっかり確認し、「本体が含まれた完全版を持っているか」を見極めるようにしましょう。
Microsoft StoreやXboxアプリ側の不具合
ライブラリが突然空になる、あるいは購入済みのゲームが表示されないといった症状は、Microsoft StoreやXboxアプリのキャッシュ不具合やサーバー側の一時的トラブルの可能性もあります。
- Microsoft Storeでサインアウト→サインインを試した
- PCを再起動した
こうした簡易的な再起動や再ログインで解決しない場合は、より踏み込んだ対処が必要です。
キャッシュクリアの方法
Windowsの検索バーに「wsreset」と入力すると、Microsoft Storeのキャッシュをクリアできます。コマンド実行後は自動でStoreが立ち上がり、内部キャッシュがリフレッシュされるので、再度ライブラリを確認してみましょう。
wsreset
上記のコマンドはシンプルですが、キャッシュ周りの問題でライブラリ表示が乱れているときに効果的です。
Xboxアプリでも確認してみる
Xboxアプリがインストールされている場合は、同じMicrosoftアカウントでサインインしてライブラリをチェックしてみてください。Storeアプリで表示されなくても、Xboxアプリ側では正常に認識されているケースもあります。また、Xboxアプリから直接ダウンロードとインストールを試みることも一つの手段です。
地域設定や言語の問題
Microsoft Storeは、ユーザーが設定している地域や言語に合わせて表示内容を切り替えています。何らかの理由で地域設定が変わった、あるいは購入当時と異なる設定になっている場合、ライブラリが正常に表示されなくなる可能性があります。
設定確認例
- [Windowsの設定] → [時刻と言語] → [地域と言語]
- 表示言語が「日本語」や「English (United States)」などになっているか確認
- 日本に居住している場合は地域が「日本」になっているか確認
また、Microsoftアカウントそのものの地域設定と、Windowsの地域設定が食い違っていると、不具合を誘発することがあるので注意しましょう。
項目 | 理想的な設定例 |
---|---|
Windowsの言語 | 日本語(日本) |
地域 | 日本 |
Microsoftアカウントの地域 | JP (Japan) |
もし海外在住や出張で設定を切り替えたことがある場合は、購入当時と同じ設定に戻してみることも検討してください。
それでも直らない場合はサポートへ
いろいろ試してみてもゲームが見つからない、あるいは「再購入が必要です」と表示されてしまう場合は、Microsoft公式サポートに連絡するのがもっとも確実です。サポート側でアカウント情報や購入履歴を調べれば、ストアの表示不具合やライセンスの問題を確認してもらえます。
サポートに連絡する際に用意しておくと便利な情報
- 購入履歴のスクリーンショット(商品名と購入日、オーダー番号がはっきりわかるもの)
- Microsoftアカウントの正確なメールアドレス
- 再インストールに失敗したときのエラーメッセージ(あれば)
これらを最初から提示できると、サポート側もスムーズに状況把握ができ、解決までの時間短縮に繋がります。
解決策をさらに詳しく実践する
ここまでで原因や基本的な対処方法を紹介しましたが、もう少し踏み込んだ対処法をまとめておきます。自力で試せる手段をすべて網羅しておけば、サポートへ連絡する前に問題が解決するかもしれません。
Windows Updateを最新の状態にする
Windows OS自体が古いバージョンだと、Storeの動作に不具合が起きる可能性があります。
- [設定] → [Windows Update] へ進む
- 最新の更新プログラムがある場合はインストール
- PCを再起動し、Microsoft Storeを開いてライブラリを確認
更新プログラムの適用によって、StoreやXboxアプリが改善されるケースは少なくありません。
アプリのリセットや再インストールを試す
Microsoft StoreやXboxアプリが破損している場合は、アプリ自体のリセットや再インストールで回復する可能性があります。
Microsoft Storeのリセット手順
- [設定] → [アプリ] → [アプリと機能]
- 一覧から「Microsoft Store」を選択
- [詳細オプション] → [リセット]
リセットを実行すると、アプリのキャッシュやデータが初期状態に戻ります。ただし、再サインインが必要になる場合があります。
Xboxアプリの再インストール例
- [設定] → [アプリ] → [アプリと機能]
- 「Xbox」あるいは「Xboxコンソールコンパニオン」を選択し、アンインストール
- Microsoft StoreからXboxアプリを再インストール
- 正しいMicrosoftアカウントで再度サインイン
その後、ライブラリが復元されるか確認してみましょう。
セキュリティソフトやファイアウォールの設定を見直す
一部のサードパーティ製セキュリティソフトやファイアウォール設定が原因で、StoreやXboxアプリの通信がブロックされ、ライセンス認証が正しく行えない可能性があります。
- セキュリティソフトの一時停止や例外設定を試す
- Windows Defender以外のセキュリティソフトを導入している場合は設定を確認
一時的にセキュリティソフトを停止してStoreを開き、ライブラリ状況が改善されるかチェックしてみる方法もあります。ただし、インターネットに接続する間はウイルスリスクに注意してください。
具体的なトラブル例と対応策
ここでは、ユーザーが実際に経験しがちな具体的なトラブル例を挙げ、その対応策を詳しく紹介します。
ゲームのアップデートが失敗して、そのままライブラリから消えた
- アップデート中にネットワークが切れた
- Windows Updateを同時進行していたため競合が起きた
- ディスク容量不足によりアップデートが中断した
こうしたケースでは、まずネットワーク接続状況やストレージ容量をチェックしましょう。容量が足りない場合は不要ファイルを削除するか、外付けドライブを利用して空きを作る必要があります。アップデート処理が途中で切れると、ライブラリ表示上は「未インストール」の状態になり、表面上「消えた」ように見えることがあります。
インストールしようとすると「お使いのデバイスに対応していません」と表示される
- PCのスペックやOSバージョンが必要要件を満たしていない
- Beta版やInsider Previewなどの環境下で不具合が発生している
必要スペックに満たない場合は、仮に購入履歴があってもインストールが制限されます。OSバージョンを最新にする、ドライバを更新するなどを試したうえで、再度ライブラリを確認してみましょう。
要件を確認するためのコード例
PowerShellでWindowsのバージョン情報を確認するコマンド例を示します。
# システム情報を確認
Get-ComputerInfo | Select-Object WindowsProductName, WindowsVersion, OsBuildNumber
上記コマンドで表示される数値を元に、ゲームの公式サイトなどに掲載されているシステム要件と照合してください。
トラブルを未然に防ぐための対策
再び同じトラブルを繰り返さないように、日頃からできる対策をいくつかご紹介します。
定期的なサインイン状態の確認
自分がどのアカウントでMicrosoft StoreやXboxアプリにサインインしているか、PC起動時やストアにアクセスするときに軽く意識してみましょう。特に家族や友人と共有しているPCではサインアウトし忘れが起きやすいため、こまめなチェックが重要です。
Game Pass利用中の購入には注意する
Game Passでベースゲームを遊んでいる間にDLCやアップグレード版だけを購入した場合、Game Passの期限が切れた時点でベースゲームがなくなり、ライブラリから実質消えてしまいます。ベースゲームごと買うつもりでうっかりアップグレード版を購入しないよう、ストア上の購入画面は十分に確認しましょう。
バックアップやスクショを活用する
購入したゲームのOrder番号やスクリーンショットを撮影しておくことで、万が一不具合が起きた際にすぐ確認できます。購入完了画面やメールに添付されるレシートなども、削除せず保存しておくと安心です。
まとめ:総合的な確認と対処がカギ
Microsoft Storeのライブラリからゲームが消えてしまう原因として、アカウントの不一致や追加コンテンツのみの誤購入、ストアアプリの不具合、地域設定の相違などが挙げられます。すでにサインアウト/サインイン、PCの再起動、wsresetの実行などを試しても解決しない場合は、より踏み込んだアプリのリセットや再インストール、地域と言語設定の見直し、Windows Updateの実施などを行ってみるとよいでしょう。
それでも改善しない場合には、やはりMicrosoft公式サポートへ連絡し、購入履歴やオーダー番号を提示して調査を依頼するのがもっとも確実です。手間ではありますが、原因が特定されればライブラリが復活する可能性は大いにあります。大切なのは、焦らず一つひとつの対策を実行し、問題を切り分けることです。
一度原因を特定して解決方法を覚えておけば、今後同じトラブルに遭遇した際にもスムーズに対処できます。ぜひ本記事を参考に、再び快適にゲームを楽しめるようにしましょう。
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