ゲームをプレイ中にマウスカーソルが意図せず別のモニターへ移動してしまうと、せっかくの没入感が台無しになってしまいますよね。実はこの症状、私も何度か経験があり、そのたびにいろいろ試行錯誤してきました。今回は、同じような悩みをお持ちの方のために、原因から対処法まで詳しくお伝えしていきます。
マウスが別モニターへ動いてしまう問題とは
パソコンゲームをフルスクリーンで楽しんでいるはずが、いつの間にかマウスが隣のモニターへ移動してしまう――これはゲームプレイ中に大きなストレスになるトラブルの一つです。特にアクション性の高いゲームや、画面への集中力が必要なFPSなどでは致命的になりかねません。この現象はいくつかの原因が絡み合うことで起こるため、まずは代表的な要因を探っていきましょう。
考えられる主な原因
Xbox Game Barの不具合
Xbox Game BarはWindows標準の録画・配信・スクリーンショット機能などを統合したツールです。実は、このXbox Game Barを起動した後にフルスクリーンが解除されやすくなる現象がたびたび報告されています。特にウィンドウの端の挙動がおかしくなると、マウスカーソルのロックが外れてしまうことがあるようです。
Windowsのアップデートによる影響
Windowsは日々アップデートが行われていますが、ときには最新の更新プログラムが原因でゲーム中の挙動が不安定になることもあります。ユーザーの報告を見ると、特定のKB番号のアップデートを当てた直後からマウスのロックが効かなくなるケースがあるようです。
画面モードとオーバーレイ設定
ゲームの画面モードには、真のフルスクリーン、ウィンドウ(ボーダーレス)、ウィンドウ化などさまざまな種類があります。DiscordやSteamなどが提供するオーバーレイ機能と干渉すると、ゲーム内部の設定がうまく反映されず、フルスクリーンが解除されやすくなる傾向があります。
設定やドライバーの不整合
長期間パソコンを使用していると、様々なアプリやサービスが追加され、思わぬところで競合が起きることがあります。グラフィックスドライバーが最新でない、または余計な常駐プログラムが影響しているなど、複数の原因が重なって不具合が起こる可能性も否めません。

私も以前、FPSをしている最中に突然マウスカーソルが左にあるモニターへ飛んでしまい、目の前の敵を取り逃したことがあります。没入感が一瞬で途切れて、あのときは本当に悔しかったですね。
主な対処法と解決策
マウスカーソルが他モニターへ移動してしまう問題には複数の対処法があります。ゲームタイトルや環境によって有効なものが違うため、一つずつ確認しながらご自身の環境に合った方法を探してみてください。
画面モードを切り替える
ゲームのオプション画面を開き、フルスクリーン設定を一度ウィンドウ(ボーダーレス)に変更してみてください。その後、再度真のフルスクリーンに戻すと解決するケースがあります。逆に、ウィンドウモードでプレイするとマウスが飛びやすいと感じる場合は、完全なフルスクリーンに変更して挙動をチェックしてみましょう。
ウィンドウモードのメリットとデメリット
Xbox Game Barを無効化またはアンインストール
Windowsキー+Gで起動できるXbox Game Barを意図せず開いてしまい、以降マウスカーソルがロックされなくなるケースも少なくありません。もしGame Barをほとんど使わないのであれば、システム設定やPowerShellコマンドでアンインストールしてしまうのも一つの手です。ただし、録画やスクリーンショット機能を利用している方は、無効化するだけに留めるほうがよいでしょう。
Windows Updateのアンインストールやロールバック
問題が発生したタイミングとWindowsアップデートの適用日が重なる場合、その更新プログラムを一度アンインストールしてみるのも有効な解決策です。アンインストールは「設定」→「Windows Update」→「更新履歴を表示」→「更新プログラムをアンインストール」から行うことができます。
ロールバックの注意点
修正パッチの配布を待つ
Microsoftがベータチャネルなどで修正を施したアップデートをテストしている場合、安定版にその修正が落ちてくるまで待つのも選択肢の一つです。Windows Insider Programに参加すれば先行アップデートを取得できますが、システム全体の安定性が損なわれる可能性もあるため、慎重に判断してください。
オーバーレイ機能の無効化
DiscordやSteam、NVIDIA GeForce Experienceなどのオーバーレイ機能をオフにすると、フルスクリーンが解除されにくくなることがあります。これらのアプリケーションでのオーバーレイが不要な場合は、ゲーム中だけでも機能を切っておくことをおすすめします。
オーバーレイの設定例
サードパーティ製ツールの利用
マウスカーソルをメインモニターに強制的にロックできるフリーソフトや有料ソフトを活用する方法もあります。中には細かいカスタマイズができるものもあり、ゲーム中以外にも作業中のマウス誤移動防止に役立ちます。
代表的なツール例
ツール名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
DisplayFusion | マルチモニター管理機能が豊富。細かい設定が可能 | 有料 |
Dual Monitor Tools | 軽量かつ無料。シンプルなマウスロック機能 | 無料 |
Cursor Lock | ゲーム中のカーソルロック専用に特化した設計 | 無料 |
サードパーティ製ツールの使用感



私がDual Monitor Toolsを使ってみた感想としては、無料でありながら必要十分な機能を備えていて、設定も比較的直感的でした。ホットキー一発でロックのオンオフを切り替えられるのは快適でしたね。
設定やドライバーの見直し
ゲームプレイ中に不要なプログラムが動いていたり、古いドライバーが残っている場合、意外な不具合を引き起こすことがあります。以下の項目をチェックして、環境を整えてみてください。
Focus Assist(集中モード)の確認
Windows 10や11で搭載されている集中モードは、通知を制限して作業に集中できるようにする便利な機能ですが、ゲームとの相性が悪い場合があります。ゲーム中に集中モードを解除した方がスムーズに動作することがあるため、設定を見直してください。
グラフィックスドライバーのアップデート
NVIDIA、AMD、Intelのいずれの場合でも、ドライバーは最新バージョンにしておくことが推奨されています。古いドライバーでは最新のWindows機能やゲームエンジンと噛み合わず、カーソルの挙動に影響を及ぼすことも考えられます。
不要なサービスの停止
システム構成ユーティリティ(msconfig)を使って不要なスタートアップやサービスをオフにすることで、マウスロックに影響を与えているプログラムを切り離せる可能性があります。ただし、必要なサービスまで切ってしまうと安定動作を損なう恐れがあるため、設定変更前はバックアップを取っておくのが無難です。
まとめ
ゲーム中にマウスが別モニターへ移動してしまうトラブルは、Xbox Game Barの不具合や特定のWindowsアップデート、オーバーレイ機能の干渉など、さまざまな要素が絡み合って引き起こされることがあります。解決策としては、画面モードを切り替えたり、Game Barやオーバーレイを無効化して様子を見る、問題を起こした更新プログラムのロールバックを試すといった方法が有効です。また、サードパーティ製ソフトを活用すれば、強制的にマウスをロックするという実用的な手段もあります。
さらに、Microsoftがベータチャネルなどで進めている修正パッチを待つのも一つの選択肢ですが、緊急性を要する場合は先行してアンインストールやツール利用など手早く試せる方法を検討してみてください。快適なゲーム体験を取り戻し、ストレスのないプレイを満喫できるよう願っています。
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