Rainbow Six Siegeで高Ping対策!サーバー接続の問題を解決する方法

米国ルイジアナ州北西部に住んでいても、近隣サーバーのダラスへ接続できず、遠方のEast USサーバーに接続されてしまうと、高Pingによる遅延やラグが生じてしまい、思うようなプレイ体験が得られないことがあります。ゲームを再起動すると接続先が変わるケースもあり、原因がゲーム側なのかISP側なのか判断がつきにくいのは悩ましいところです。本記事では、『レインボーシックス シージ』で特定サーバーへ繋がりにくい問題の背景と解決策を、できるだけわかりやすくご紹介します。

なぜ『レインボーシックス シージ』で高Pingが発生するのか

『レインボーシックス シージ』(以下、R6S)はUbisoftが提供するFPSゲームで、世界各地に専用のサーバーを配置しています。通常は、プレイヤーの物理的な位置情報やネットワーク状況をもとに、最適なサーバーへ自動的に接続される仕組みになっています。しかし、何らかの理由で遠方のサーバーが選ばれてしまうと、通信経路が長くなりPing値が上昇し、プレイ体験に大きな影響が出るのです。ここでは、考えられる主な原因を掘り下げてみましょう。

サーバー負荷や地域設定の不具合

R6Sの場合、サーバーの混雑や定期メンテナンスなどにより、自動的に別の地域サーバーへ振り分けられることがあります。特に週末やイベント期間など、多くのプレイヤーが一斉にログインするタイミングでは、近隣のサーバーが高負荷になるため、ゲーム側が「空いているサーバー」を優先してしまう可能性があります。
また、プレイヤー個人のアカウント情報や地域設定に、何らかの不具合が起きている場合、誤って遠方のサーバーへ接続される事例も報告されています。これはUbisoft側が管理するアカウント設定やサーバーサイドの設定が原因となるケースが多く、プレイヤー自身のネットワーク環境だけでは解決できない場合もあるでしょう。

ISP(インターネットサービスプロバイダ)の経路設定

R6S以外のゲームではダラス近辺のサーバーに問題なく接続できている場合、ISP側の問題である確率は低いと考えられます。しかし、まれに特定のルート(経路)でだけ問題が発生し、目的のサーバーに向かうパケットが遠回りしてしまうことがあります。そうすると物理的には近いサーバーでも経路が複雑になるため、結果的に高Pingが発生するか、別のサーバーに接続されたりするケースもあり得ます。
こうしたISP経由の経路問題を切り分けるには、トレースルート(tracert)コマンドなどを使ったテストを行い、通信経路のどこで遅延が発生しているか確認する方法が有効です。

# Windowsのコマンドプロンプト例
tracert example_server_address

上記のようにtracertコマンドを実行すると、どのノード(ルーター)を経由して目的地に向かっているかが表示されます。もし大幅に遅延が見られるノードがあれば、その先が混雑している可能性が高いと言えます。

ネットワーク設定やポート制限

R6SはFPSタイトルの中でも独自のポートを用いて通信を行います。他のゲームが正常に動作している場合でも、R6S特有のポート制限が働いていると、NATタイプがモデレートやストリクトになり、接続サーバーの選択やマッチングに影響を及ぼすことがあります。
Xboxでプレイしている場合も、NATタイプは非常に重要です。ルーターやモデム側で必要なポートが開放されていないと、オンラインプレイで最適なサーバーへ接続できない原因になり得ます。

高Pingや接続先の問題を解決するためのステップ

ここからは、実際に「なぜ遠方サーバーに接続されるのか」「どうすればダラス(South Central US)のような近隣サーバーに接続しやすくなるか」を探るための具体的なステップを見ていきましょう。

1. Ubisoftサポートに問い合わせる

最初に取り組むべきなのは、Ubisoft公式のサポートへ直接問い合わせをすることです。理由としては以下の点が挙げられます。

  • サーバー側の割り当てロジック
    R6Sでは、Ubisoftが管理するサーバーとプレイヤーの接続制御が行われています。他のゲームは問題なく近隣サーバーに接続できるのに、R6Sだけ遠方サーバーになる場合、Ubisoft側のサーバー割り当てアルゴリズムが何かしらの誤作動を起こしている可能性があります。
  • アカウントや地域設定の不具合
    プレイヤー個別のアカウント設定や地域指定が誤っているケースがあります。サポートに問い合わせることで、アカウント固有の問題がないかどうかを確認してもらえます。
  • サーバー負荷やメンテナンス情報
    表向きには告知されないメンテナンスや障害が発生している場合、プレイヤー側がどう頑張っても近隣サーバーに接続されないことがあります。サポートへ問い合わせると、現在のサーバー状態や障害情報を把握できる可能性が高まります。

問い合わせ時に準備しておきたい情報

Ubisoftサポートに連絡する際は、以下の情報をまとめて伝えるとスムーズです。

  • プレイ環境(Xbox Series X|S、Xbox Oneなど)
  • 地域(米国ルイジアナ州北西部)
  • 使用しているISP(プロバイダ名)
  • NATタイプ(Open/Moderate/Strict)
  • 発生している日時とサーバーの表示名(East US、South Central USなど)
  • 問題の具体的な症状(Ping値がどれくらいか、ラグの状態、接続失敗や切断の頻度)

こうした情報は、サポート側が問題を正確に把握する上で重要な手がかりになります。できるだけ詳しく、具体的な数値や日付を伝えるようにしましょう。

2. 回線・ネットワーク環境の再確認

Ubisoftサポートへの問い合わせと並行して、自宅のネットワーク環境を再確認することは有効です。特に以下の点をチェックすると、思わぬ部分で改善が見られることもあります。

ルーターとモデムの再起動

ルーターとモデムを一度電源オフにし、数十秒ほど待ってから再度起動するだけで、動作が安定する場合があります。これはネットワーク機器内部のキャッシュや一時的な不具合がリセットされるためです。

NATタイプの確認

Xboxの場合、設定画面からネットワークの詳細をチェックすると現在のNATタイプが表示されます。もしNATタイプが「Strict」や「Moderate」の場合、オンラインゲームでセッションに参加しにくくなったり、遠方サーバーを選ばれやすくなる可能性があります。
以下の表は、一般的なNATタイプとオンラインゲームにおける影響をまとめたものです。

NATタイプ特徴オンラインゲームへの影響
Open制限がほとんどなく、多くのプレイヤーと通信が可能最も安定した接続を得やすい
Moderate一部のプレイヤーと通信できない場合があるセッション参加は可能だが、時折接続エラーが発生する
Strict制限が強く、多くのプレイヤーと通信できない可能性大サーバーとのマッチングに時間がかかったり接続不可も

必要ポートの開放やポート転送(Port Forwarding)

R6Sで使用される主要な通信ポートを開放することで、NATタイプの改善や安定した接続が見込めます。具体的なポート番号はUbisoft公式ヘルプページなどで確認できますが、参考までにXbox版R6Sで一般的に使われるポートの例を示します。

  • UDP: 3074, 6015
  • TCP: 80, 443, 3074

ルーターの設定画面にログインし、「ポート転送(Port Forwarding)」や「仮想サーバー(Virtual Server)」の項目から上記ポートを開放してみましょう。設定方法はルーター機種によって異なるため、マニュアルを参照するか、メーカーのサポートに問い合わせてください。

有線接続の検証

もしWi-Fiを使用している場合、できればイーサネットケーブルを使った有線接続を試してみてください。Wi-Fi環境下では電波干渉やルーターとの距離によって通信速度や安定性が低下し、高Pingやラグが生じやすくなります。有線接続なら通信経路が安定し、より正確に問題の原因を切り分けられる可能性が高いです。

3. ゲームの再インストールや設定リセット

Ubisoftサポートによる個別の対応が必要な場合でも、プレイヤー自身で試せる方法は少なくありません。ゲームのデータに何らかの破損やキャッシュの不整合が生じていると、サーバー選択におかしな影響を与えることがあります。

キャッシュクリアや再インストール

Xboxのシステム設定からキャッシュをクリアしたり、R6Sを一度削除して再インストールしてみることで、ソフトウェア的な問題が解消される場合があります。特に大型アップデートの直後に何らかの不具合が起きた際は、再インストールによって問題が改善したという報告事例も多いです。

ゲーム内設定の初期化

R6Sには細かなオプション設定が存在しますが、思わぬ項目が原因で接続に支障が出ることもゼロではありません。コントロール設定やUI設定など、すべてをデフォルトに戻すのは手間がかかりますが、一度トラブルシューティングの一環として初期化を行い、問題の切り分けを進めると良いでしょう。

トラブルシューティングをより強化するテクニック

上記のステップを踏んでも解決しない場合、もう少し踏み込んだ手法を試してみる価値があります。専門的な作業も含まれますが、大幅な改善につながる可能性があるので、興味があればぜひ取り組んでみてください。

DNSサーバーの変更

インターネット接続時に使用するDNSサーバーを、Google Public DNS(8.8.8.8や8.8.4.4)やCloudflare(1.1.1.1)などに変更することで、接続の安定性や速度が向上することがあります。ルーターやXbox本体のネットワーク設定でDNSを指定できる場合は、デフォルトのISP指定DNSから公共DNSに切り替えてみましょう。

VPNの活用

本来は遠距離のサーバーに接続してしまう問題を解消するために、VPNを使用すると逆効果に思えますが、一部のVPNサービスは高速かつ安定したゲーミング専用のサーバーを提供しています。これを利用すると、ISPの経路問題をバイパスして、結果的にPingが改善される可能性があります。
ただし、VPNの利用は追加コストが発生するほか、利用規約上問題ないかを必ず確認する必要があります。

QoS(Quality of Service)設定の調整

ルーターによっては、特定の端末やアプリケーションに優先帯域を割り当てるQoS機能が搭載されています。R6Sの通信を高優先度に設定することで、同時に他のデバイスで大容量のダウンロードや動画ストリーミングが行われていても、ゲームの通信が圧迫されるのを防ぐことができます。
ただし、ルーターの機能やファームウェアによっては、細かな設定ができない場合もあるため、事前に機種の仕様を確認してください。

Ubisoftサポート連絡後の流れと注意点

Ubisoftサポートに問い合わせをしても、すぐに原因が特定されるとは限りません。問い合わせ後の流れを把握しておくと、焦らずに次のステップへ進めます。

サポートからの返答例

  • ネットワーク診断の依頼
    Ubisoft側から診断ツールの実行や詳細なログの提出を求められることがあります。Xboxでは難しい場合もありますが、可能であれば協力しましょう。
  • アカウント確認後のアドバイス
    ユーザーのアカウント情報やマッチング履歴を調査した結果、特定のエラーコードや設定不具合が見つかることがあります。それを修正することで問題が解決する可能性があります。
  • 代替サーバーへの強制接続の提案
    場合によっては、ほかのサーバーに一時的に接続して問題の原因を切り分ける方法を提案されることがあります。これによって、近隣サーバーだけが異常なのか、それともアカウント全体の問題なのかを確かめられます。

問い合わせ履歴を残す

サポートとのやり取りはメールやサポートチケットを介して行うのが一般的です。問い合わせ内容と返信内容の履歴を手元に保存しておけば、同様の問題が再発したときや、別のサポート担当者に引き継がれたときにもスムーズに話が進みます。

根気強く対処することの重要性

オンラインゲームのネットワークトラブルは、多角的な要因が絡み合っている場合が多く、一朝一夕で完全に解消できるとは限りません。ISP、Ubisoftサーバー、ルーター設定、プレイヤー個人の環境などが組み合わさって、初めてゲームが動作しているからです。
そのため「これをやれば必ず直る!」という単一の解決策は存在しないケースがほとんどです。焦らず、サポートの指示に従いながら自宅環境を一つひとつ見直すことで、最適なサーバーへ接続しやすくなります。

まとめ:最寄りサーバーへの安定接続を目指すには

R6Sで最寄りのダラスサーバーに接続できず、遠方サーバーを割り当てられてしまう場合は、まずUbisoftサポートへ問い合わせ、サーバー割り当てロジックやアカウント側の問題を洗い出してもらうことが肝要です。並行して、自宅ネットワーク環境(NATタイプやポート開放など)を見直すことで、想定以上の改善が見込めることも少なくありません。
もしそれでも解決しない場合は、VPNの活用やルーターのQoS設定など、より踏み込んだ方法を試すことになります。オンラインゲームの通信は複数の要因が影響し合うため、一つひとつ丁寧に確認することが高Ping解消の近道です。根気強く対処を続ければ、より快適なプレイ環境を手に入れられるはずです。

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