軽快なアクションゲームから奥深いRPG、そして仲間との熱いオンライン対戦まで、Xboxは多彩な楽しみ方を提供してくれます。しかし、サブスクリプションサービスやクロスプレイの仕組みが複雑に感じられることも事実です。この記事では、新たに導入された「Xbox Game Pass Core」と旧来の「Xbox Live Gold」との違い、さらにクロスプレイを行う際のポイントを詳しく解説します。
Xbox Game Pass Coreとは？
Xbox Game Pass Coreは、2023年9月にリリースされた比較的新しいサービスです。従来存在していたXbox Live Goldを置き換える形でスタートし、「オンラインマルチプレイ機能」と「一部ゲームの利用特典」がセットになった形で提供されています。主に以下の特徴があります。
- オンライン対戦やマルチプレイが可能
従来のXbox Live Goldと同様に、対応ゲームのオンラインマルチプレイが利用できます。例えば、友人が持っている人気FPSタイトルや、世界中のプレイヤーと協力・対戦するといった楽しみ方が自在です。 - 厳選されたゲームの利用特典
旧「Games with Gold」のように、毎月ゲームが提供される形式から、あらかじめ選ばれた複数のゲームを自由に遊べる形式へと変化しました。時期によってラインナップが変更される場合もありますが、加入している期間中であれば、対象ゲームを追加費用なしで楽しめるのが魅力です。 - 価格設定と他プランとの比較
Game Pass Coreは、オンライン対戦＋一部対象ゲームというベーシックな機能にフォーカスしています。Game Pass Ultimateのような広範なゲームライブラリ、クラウドプレイ、PC版ゲームパスの利用などは含まれません。そのため、より手頃な価格帯で提供される傾向があり、「そこまで大量のゲームは遊ばないけれど、オンライン対戦を楽しみたい」というユーザー層にぴったりです。
サービス開始の背景
Game Passが登場して以来、Xboxのサブスクリプションサービスは多様化してきました。従来、オンライン対戦を行うためにはXbox Live Goldが必須でしたが、Game Pass Ultimateに加入することでLive Goldの機能を内包できる仕組みになっていました。その結果、多くのユーザーが「ゴールドは必要だけど、Game Pass Ultimateの追加要素も魅力的なのでどちらを選ぶべきか」と悩む場面が増えたのです。
そこでMicrosoftは、旧来のLive Goldを廃止し、「オンライン対戦」と「基本的なゲーム利用権」をまとめたGame Pass Coreを打ち出しました。これにより、従来のGoldユーザーはCoreへ移行することでオンラインプレイを継続でき、必要に応じてUltimateや他のプランにアップグレードしてより多くのタイトルを遊べるようになっています。
旧Live Goldからの移行
Xbox Live Goldを以前から利用していたユーザーは、サービス切り替えのタイミングでXbox Game Pass Coreへ自動移行されました。アカウント管理画面やXbox公式サイトのサブスクリプションページをチェックすることで、現在の加入状況が確認可能です。もし、上位のGame Pass UltimateやPC Game Passに興味がある場合は、そこから手軽にプラン変更ができます。
Xbox Live Goldとの違い
以前まで存在したXbox Live Goldと、現在のXbox Game Pass Coreにはどのような違いがあるのでしょうか。基本的なオンライン対戦機能は同じですが、ゲーム提供形態やサービス名が大きく変わった点に注目する必要があります。
- サービス名と提供形態の変更
Xbox Live Goldは長年親しまれてきた名前でしたが、Game Passシリーズとの整合性をとるために「Game Pass Core」へと名称変更されました。これによって混乱が生じることもありますが、提供される基本機能（オンラインマルチプレイ）は同じです。 - 無料ゲームの入手方法の違い
旧Live Goldでは「Games with Gold」という形で毎月2～4本のゲームが無料配信され、ダウンロードしておけば加入解除後もプレイできるタイトルがありました。一方、Game Pass Coreでは特定のゲームが選定されたバンドル形式で提供されているため、加入期間中は自由にプレイできる代わりに、加入をやめるとプレイできなくなるという仕組みです。 - 価格やプラン連携
Game Pass CoreはLive Goldとおおむね同程度の価格帯ですが、Game Pass Ultimateとの組み合わせで考えるとアップグレードしやすい点が異なります。UltimateではさらにGame Pass for PCやクラウドゲーミング、EA Playといった追加特典が含まれますので、自分がどこまでゲーム環境を拡張したいかによって選択肢が増えました。
主なプラン比較
以下はXboxの代表的なサブスクリプションプランをまとめた表です（価格は参考程度であり、実際の価格は公式サイトをご確認ください）。
| プラン名 | 主な特徴 | 価格(参考) |
|---|---|---|
| Game Pass Core | – オンラインマルチプレイ機能 – 厳選された一部ゲーム – ベーシックなサブスク | 月額800～900円程度(国・時期により変動) |
| Game Pass for PC | – PC向けGame Passタイトルの利用 – EA Play(PC版)を含む | 月額850～1,000円程度(国・時期により変動) |
| Game Pass Ultimate | – コンソール/PCゲームパスの両方 – オンラインマルチプレイ機能含む – EA Play(コンソールとPC)やクラウドゲーミング等 | 月額1,100～1,300円程度(国・時期により変動) |
上記のように、Coreはオンライン対戦と限定的なゲーム提供がセットになった最もシンプルなプランである一方、Ultimateは様々なプラットフォームを横断して遊べるオールインワンパッケージと言えます。必要に応じて、CoreからUltimateへアップグレードすることも可能です。
クロスプレイは可能？ 仕組みを徹底解説
Xbox OneやXbox Series X|Sを持っている人が、PlayStationやNintendo Switch、PCのユーザーと同じタイトルを一緒に遊べるかどうかは、プレイヤーにとって非常に気になるポイントです。結論から言うと、Game Pass Coreに加入していればクロスプレイは可能です。ただし、以下のような前提条件があります。
- ゲーム自体がクロスプラットフォームに対応している
クロスプレイを実現するためには、ゲームタイトルそのものがマルチプラットフォームのオンラインマッチングに対応している必要があります。たとえば、『フォートナイト』や『コール オブ デューティ ウォーゾーン』『Overwatch 2』などは、クロスプレイが可能な代表例です。逆に、コンソール専用あるいはPS専用、Switch専用などプラットフォームが限定されているタイトルではクロスプレイはできません。 - Microsoftアカウントとゲーム内アカウントの連携
ゲームによっては、独自のアカウントシステム（例：Epicアカウント、Activisionアカウントなど）とMicrosoftアカウントを紐付けておく必要があるケースがあります。これはクロスプレイ時にフレンドリストや進行状況を同期するために使われる重要な仕組みです。アカウント設定を確認して、正しくリンクされているかをチェックしましょう。 - 安定したオンラインサービス環境
クロスプレイは複数のプラットフォームのサーバーが連携して成り立ちます。サーバーのメンテナンスや障害が発生した場合、特定プラットフォームとの接続ができなくなる場合があります。また、クロスプレイを行うには各プラットフォームのオンラインサービスへの登録が必要です。PlayStation側ではPS Plus加入が必要なケースもあるため、双方の条件を満たしてはじめてクロスプレイが実現します。
クロスプレイを快適にするコツ
クロスプレイを楽しむうえで、快適にゲームをプレイするためのポイントをいくつかピックアップします。
- ネットワーク環境の最適化
有線LAN接続を優先し、Wi-Fiを使う場合はルーターとの距離や干渉をできるだけ低減しましょう。また、NATタイプ（Open/Moderate/Strict）によってはマッチングが不安定になることがあります。ルーターのUPnP設定やポート開放を行うことで、NATタイプの改善が期待できます。 - ボイスチャットの設定
Xboxではパーティーチャット機能を通じてボイスチャットが可能ですが、クロスプレイの場合はゲーム内チャット機能を利用するほうがスムーズな場合があります。フレンドと連絡を取り合う手段として、Discordの統合機能を活用するのもおすすめです（Xbox本体からディスコードに接続できる仕組みが利用可能になりました）。 - フレンドの招待とプライバシー設定
クロスプレイ対応タイトルでは、フレンドがどのプラットフォームでプレイしているかを確認するためのUIが用意されていることが多いです。必要に応じてフレンドコードやユーザーIDを入力し、相手を検索して招待しましょう。Xboxのプライバシー設定でフレンドリストやゲームクリップが公開になっているかどうかも確認しておくと、トラブルを避けやすくなります。
Windows PCユーザーとの連携
Windows 10/11で遊ぶPCゲーマーとクロスプレイをする場合は、XboxアプリやMicrosoft Storeからゲームを起動するケースが大半です。Game Pass Ultimateを利用しているPCユーザーともスムーズにオンラインマッチングが可能ですが、Core加入者でもコンソール側の権限があれば問題ありません。大前提として、ゲーム自体がクロスプレイ対応かどうかを公式情報で確認することが重要です。
具体的なクロスプレイ対応ゲームの例
クロスプレイ対応タイトルは近年急増しており、様々なジャンルのゲームで楽しむことができます。以下に代表的なタイトルをいくつか紹介します。
- フォートナイト（Fortnite）
Epic Gamesの運営するバトルロイヤルゲーム。Xbox、PlayStation、Nintendo Switch、PC、モバイルなど、ほぼすべての主要プラットフォームでクロスプレイが可能となっており、非常に多くのプレイヤーが参加しています。フレンドとパーティーを組む際はEpicアカウントでフレンド追加を行い、簡単に一緒にプレイできます。 - コール オブ デューティ ウォーゾーン（Call of Duty: Warzone）
世界的に人気のあるFPSシリーズ。Activisionアカウントを持っていれば異なるプラットフォーム間でもフレンド検索が可能です。Xboxでももちろん、Game Pass Core加入下でオンライン対戦に参加できます。 - Overwatch 2
Blizzard Entertainmentのチーム対戦型アクションシューティング。Blizzardアカウントと各プラットフォームのアカウントを連携することでクロスプレイを実現しています。アップデートによって対応状況が変化する場合もあるため、最新情報をチェックしましょう。 - Minecraft
Microsoftが提供するサンドボックスゲームの代表格。Xboxのほか、Windows、モバイル、Nintendo Switch、PlayStationなど多くのプラットフォームでクロスプレイ可能です。Nintendo Switchやモバイル版のプレイヤーと一緒に巨大な建築プロジェクトを進めることもできます。 - ロケットリーグ（Rocket League）
サッカーとカーアクションが融合した対戦型スポーツゲーム。XboxとPlayStation、Nintendo Switch、PCを跨いだクロスプレイに対応しており、ゲーム内のメニューからパーティー結成やフレンド追加が簡単に行えます。
これらのタイトルは代表例に過ぎず、最近のマルチプラットフォームゲームの多くがクロスプレイに対応しつつあります。Game Pass Coreに加入していれば、オンライン対戦の扉は大きく開かれていると考えてよいでしょう。
Game Pass Core加入時の料金・加入方法
Xbox Game Pass Coreの料金や加入方法は国や地域によって若干の違いがありますが、基本的にはXbox公式サイト、またはコンソール上のMicrosoft Storeからプランを選択するだけで簡単に申し込めます。クレジットカードやデビットカード、プリペイドカードなど、複数の支払い手段に対応しているので、自分に合った方法を選びましょう。
加入手順の例
- コンソールのホーム画面から「Microsoft Store」にアクセス
Xbox本体のホーム画面で「Store」タブを選択し、サブスクリプションのカテゴリを探します。 - 「Game Pass Core」プランを選ぶ
「Game Pass Ultimate」「Game Pass for PC」など他のプランも表示されることがあるので注意。自分が契約したいプランである「Core」を間違えないように選択しましょう。 - サブスクリプションの支払い情報を入力
Microsoftアカウントに登録してあるクレジットカードを使う場合は、画面の指示に従って確認。新たに支払い方法を登録することもできます。 - 確認画面でプラン内容と料金をチェック
ここで、月額料金・特典・契約期間などの情報が表示されます。問題なければ最終確認のボタンを押して加入完了です。
実際の加入画面をイメージしたコード例
Xboxコンソール上での手続きはGUIですが、PCのブラウザ経由で加入する際に、REST APIを用いた支払い処理の例をあくまで擬似的なコードとして示すと、以下のような流れになります。プログラミング初心者向けのイメージ例なのでご参考程度にご覧ください。
// JavaScriptでの疑似例：サブスクリプション購入APIを呼び出すイメージ
const subscriptionData = {
planId: "GamePassCore",
userId: "example_user_id",
paymentMethod: "credit_card",
cardInfo: {
cardNumber: "1234-5678-9123-4567",
expiration: "12/28",
cvc: "123"
}
};
async function purchaseSubscription(data) {
try {
const response = await fetch("https://api.microsoft.com/subscriptions/purchase", {
method: "POST",
headers: {
"Content-Type": "application/json"
},
body: JSON.stringify(data)
});
if (!response.ok) {
throw new Error("API call failed");
}
const result = await response.json();
console.log("サブスクリプション購入が完了しました:", result);
} catch (error) {
console.error("購入処理中にエラーが発生しました:", error);
}
}
// 実行例
purchaseSubscription(subscriptionData);あくまでイメージ例のため、実際のMicrosoftのサービスAPIとは異なります。リアルな購入手順はブラウザやコンソールの画面上で完結するため、プログラミング知識は不要です。ただし、サブスクリプション更新やキャンセル手続きは、Microsoftアカウント管理ページから行うことが多いので、アカウント情報は定期的に確認するとよいでしょう。
Game Pass Coreでクロスプレイを楽しむためのポイント
すでに解説した通り、Game Pass Coreにさえ加入していれば、旧来のXbox Live Goldと同じようにオンライン対戦が可能で、クロスプレイにも対応可能です。実際に快適なクロスプレイ環境を構築するには、次のようなポイントを押さえておきましょう。
- アカウント連携を忘れずに
ゲームによっては独自のアカウントを要求する場合があります。Epicアカウント、Activisionアカウント、Blizzardアカウントなど、事前に各公式サイトでアカウントを作成し、Xboxアカウントとリンクしておくとスムーズにフレンドを検索・招待できます。 - ネットワーク設定でNATタイプを確認する
Xboxのネットワーク設定画面で、NATタイプが「Open」になっているのが理想です。もし「Moderate」や「Strict」になっている場合、ルーターのポート開放やUPnP機能の有効化を検討してみてください。状況によってはモデムとルーターを再起動するだけで改善される場合もあります。 - パーティーチャットかゲーム内チャットを活用
Xbox同士ならパーティーチャットが便利ですが、クロスプレイする仲間がPlayStationやPCを使っている場合は、Discordやゲーム内チャット機能を使うほうが連携しやすいです。最近ではXbox本体上でDiscordのボイスチャットに参加できるようになっているため、プラットフォームの垣根を感じずにコミュニケーション可能です。 - フレンド管理とプライバシー設定
Xboxではデフォルト設定でフレンド検索が行いやすいものの、オンライン状態を非表示にしていると見つけづらい可能性があります。フレンドに招待状を送れない場合は、プライバシー設定や相手のゲーマータグの入力ミスなどを見直してみましょう。 - タイトル毎のルールや対応状況を常にチェック
クロスプレイの可否や機能は、ゲームタイトルによって差があります。公式情報やコミュニティ情報をこまめにチェックし、最新のパッチやイベント情報を把握することで、スムーズに仲間と遊ぶことができます。
トラブルシューティング: クロスプレイができない場合
「Game Pass Coreに加入しているのに、なぜかクロスプレイができない」というトラブルが発生する場合があります。考えられる原因と対処法を見ていきましょう。
- ゲームタイトルがクロスプレイに対応していない
まずはプレイしたいゲームが本当にクロスプレイ対応なのかを確認してください。ゲーム公式サイトやストアページに「Cross-Play」と表記されていない場合は、クロスプレイ自体が不可能です。 - クロスプレイのオプションが無効
一部ゲームでは、オプションメニューでクロスプレイを「有効/無効」に切り替えることができます。プライバシーやゲームバランスの観点から、デフォルトでオフになっているケースもあるため、設定画面を一度確認しましょう。 - 他プラットフォームのオンラインサービスが未加入
PlayStation側ではPS Plusに加入していない、Switch側ではNintendo Switch Onlineに加入していない、といった理由でオンラインマルチプレイ自体が制限されている場合があります。相手側の状況を確かめてみてください。 - ActivisionアカウントやEpicアカウントの連携不備
CoDやフォートナイトなど、外部アカウントと連携を行っているゲームはアカウントの紐付けに問題があるとクロスプレイできません。一度公式サイトにログインして、アカウント設定を見直してみると解決するケースがあります。 - ネットワーク障害やサーバーメンテナンス
ごくまれにXboxネットワークやゲーム運営元のサーバーが障害を起こしていることがあります。Twitterや公式フォーラムでリアルタイム情報を確認し、メンテナンス中なら時間を置いてから再度接続すると問題が解決することが多いです。
まとめ: Game Pass Coreでオンラインを楽しむなら
Xbox Game Pass Coreは、これまでのXbox Live Goldが担ってきた「オンラインマルチプレイ」の役割を受け継ぐ新しいサービスです。クロスプレイ対応のゲームを遊ぶうえで、Game Pass Coreに加入しているだけで他プラットフォームのユーザーとも対戦や協力プレイを楽しむことができます。特にゲームタイトルごとのアカウント連携やネットワーク設定をしっかり整えておけば、スムーズにプレイが可能です。
旧来のGoldとの違いとしては、「提供される無料ゲームの形態が変わった」「名称が変わった」「Game Passシリーズと統合的に考えやすくなった」といった点が大きいです。もし、もっと幅広いゲームライブラリを活用したいのであれば、Game Pass Ultimateへのアップグレードもひとつの選択肢。Xboxのサブスクリプションサービスは多様化が進んでいますので、ご自身のプレイスタイルやゲーム頻度を踏まえて最適なプランを選びましょう。
気軽にオンライン対戦を楽しみたい方や、定番のクロスプレイ対応ゲームをフレンドと一緒に遊びたいという方には、まさにGame Pass Coreが最適。必要最低限のコストでオンラインコミュニティに参加しつつ、ラインナップされた特定のゲームも楽しめるというメリットがあります。今後、さらに多くのタイトルがクロスプレイに対応し、プラットフォームの垣根が薄れていくことが予想されます。Xboxを愛用する方にとってはますます目が離せない動向となるでしょう。ぜひGame Pass Coreを活用して、オンラインゲームライフを思う存分満喫してみてください。
コメント