ゲーム好きな方の中には、「自分だけのマルチサーバーを立ち上げて、フレンドやコミュニティメンバーと快適にオンラインプレイを楽しみたい!」と考えている方も多いですよね。とくに「Minecraft」や「ARK」「Rust」「Palworld」など、マルチプレイ前提で作られているゲームは、独自にサーバーを用意することで自由度が一気に高まります。一方、「でもサーバー構築は難しそう」「大人数やMOD大量導入でも落ちにくい環境を整えるには、どのVPSを選べばいいんだろう?」という疑問も出てきます。
そこで本記事では、国内の代表的なゲーム特化型VPSである「XServer VPS for Game」と「ConoHa for GAME」を徹底比較。サーバースペックの違いや、実際の大人数プレイ・大規模MOD導入時におけるパフォーマンス差、費用面でのメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。どちらのサービスを選んだらいいか迷っている方は、ぜひ本記事を参考にしてください!
なぜゲーム特化型VPSを選ぶのか?導入のメリット
ゲームサーバーをレンタルする際には、「レンタルサーバー」「クラウドサーバー」「VPS(仮想専用サーバー)」など、さまざまな選択肢があります。そのなかで、あえて“ゲーム特化型VPS”を選ぶ理由は何なのでしょうか?
最大の理由は「ゲーム運用向けに最適化されている」点です。通常のレンタルサーバーでは、WordPressなどのウェブサイト運営を重視しているため、ゲームのマルチサーバーを構築するには専門知識や細かい設定が必要になるケースが多いです。
一方、“ゲーム特化型VPS”は、人気タイトル用のテンプレートがあらかじめ用意されていたり、ゲームに適した高性能CPUや高速ストレージ(NVMe SSD)が採用されていたり、さらにネットワークレイテンシを極力抑えられるように最適化されているため、スムーズなマルチプレイが可能になります。特に、Minecraftの大型MOD導入やARKの重たいマップ運用など、負荷の高い環境でもストレスなくプレイできるのが大きな魅力です。
サーバー選びで重視すべきポイント
ゲームサーバーを選ぶ際、特に注目したいポイントは以下の通りです。
・CPU性能(シングルスレッド性能・コア数)
・ストレージの種類と速度(NVMe SSDかどうか)
・メモリ容量(大人数プレイや大量MOD時に余裕があるか)
・ネットワーク品質(国内のデータセンターか、ネットワーク速度は十分か)
・料金プラン(長期割引や時間課金などの柔軟性)
・サーバー管理のしやすさ(テンプレートの有無、管理ツールの使いやすさ)
このあたりをしっかり比較することで、「どちらのVPSが自分にとって最適なのか?」がより明確になります。
執筆者のひとこと
私自身、かつて友人とMinecraftの大型Modパック「FTB(Feed The Beast)」を一緒に遊んだときに、メモリ不足やCPUの非力さでワールドが頻繁にクラッシュした経験があります。ゲーム特化型VPSに乗り換えたら大幅に改善したので、「やっぱりゲームに特化したスペックは大事だな」と痛感しましたね。
XServer VPS for Gameの特徴:最新ハイスペックと圧倒的コスパ
まずは、「XServer VPS for Game」から見ていきましょう。国内シェアNo.1レンタルサーバーの実績を持つエックスサーバー株式会社が手がけるサービスで、ゲームのマルチプレイ向けに最適化されています。主な特徴を、以下にまとめました。
最新の商用サーバー(第3世代AMD EPYC)採用
XServer VPS for Gameで使用されているサーバーは、1台あたり2000万円を超えるともいわれる高性能マシン。CPUには第3世代「AMD EPYC(TM)」を採用し、マルチスレッド性能が非常に高いため、大人数が同時接続するマルチプレイでも負荷がかかりにくく、スムーズに動作します。
NVMeストレージによる高速I/O
ストレージには、従来のSATA SSDよりも圧倒的に高速なNVMe SSDを標準搭載。大容量のワールドデータや大量のMOD、プラグインを導入した場合でも、読み書きのボトルネックを大幅に削減できます。特に、Minecraftなどでワールドデータを頻繁に読み書きする場合や、ARKの巨大マップを扱う場合などに大きな恩恵があるでしょう。
初心者でも簡単にサーバーを立ち上げ可能
XServer VPS for Gameは、申し込み時に「利用したいゲーム」を選択するだけで自動的にサーバーが構築される仕組みを備えています。これにより、専門的なLinuxコマンドや難しい設定ファイルをいじることなく、すぐにマルチサーバーが完成します。さらに、ゲーム別の管理パネルで設定・操作をおこなえるため、管理面でのハードルもグッと下がります。
料金プランと推奨プレイヤー数
XServer VPS for Gameの料金プランは、メモリ容量別に下記の通りです(すべて税込)。
プラン | メモリ | 月額料金 | 推奨プレイヤー数 | vCPU | ディスク容量(NVMe SSD) |
---|---|---|---|---|---|
2GBプラン | 2GB | 830円 | 4人以下 | 3コア | 50GB |
4GBプラン | 4GB | 1,700円 | 5~10人 | 4コア | 100GB |
8GBプラン | 8GB | 3,201円 | 11~20人 | 6コア | 100GB |
16GBプラン | 16GB | 7,200円 | 20人以上 | 8コア | 100GB |
32GBプラン | 32GB | 18,500円 | 制限なし | 12コア | 100GB |
64GBプラン | 64GB | 38,000円 | 制限なし | 24コア | 100GB |
「はじめてサーバー契約をする」という方や、「数人でMinecraftのサバイバルを楽しむ」くらいの用途なら、月額830円の2GBプランでも十分。ただし、MODを大量に入れたり、10人以上で遊びたい場合は、メモリ4GB以上のプランを選んだほうが快適でしょう。
ストレージ増設オプション
もし、ワールドデータやバックアップをたくさん保存したい場合は、200GBを月額2,750円で追加できるオプションも用意されています。これにより、バックアップ管理やMODパックの容量を気にせず運用できます。
大規模プレイやMOD導入に向いている理由
XServer VPS for Gameは、ハイスペックなCPUと高速ストレージを備えているため、大量のプラグインやMODを導入しても安定しやすい点が大きな強みです。特に、負荷の高いMODを導入したMinecraftや、サーバー負荷の大きいARKでも、スムーズに稼働しやすいとの評判があります。また、サーバー構築時に自動で環境が整うため、面倒な初期セットアップの手間が少ないのも魅力です。
ConoHa for GAMEの特徴:初心者にやさしい設計と多彩な料金プラン
続いて、「ConoHa for GAME」を見ていきましょう。こちらは、GMOインターネットグループが提供するゲーム特化型のVPSで、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されています。
テンプレートの豊富さと簡単管理ツール
ConoHa for GAMEは、MinecraftやARK、Rust、Palworldなどの人気ゲームをはじめ、複数のタイトル向けテンプレートを用意しています。管理ツール「Minecraft manager」や「Palworld manager」などが使えるので、複雑なコマンド操作をしなくても、バックアップやバージョンアップをクリック操作で簡単におこなえます。
特に、最近アップデートされた「Minecraft manager」では、さらに使い勝手が向上。複数のワールドをまとめて管理できたり、自動バックアップの設定が直感的にできたりするので、初心者にも優しい設計です。
用途に合わせて選べる料金形態:長期割引パスと時間課金
ConoHa for GAMEの一番の特徴は、柔軟な料金プランを選択できることです。
プラン | メモリ | CPUコア | SSD容量 | 月額料金(税込) |
---|---|---|---|---|
1GBプラン | 1GB | 1コア | 100GB | 394円~ |
2GBプラン | 2GB | 2コア | 100GB | 790円~ |
4GBプラン | 4GB | 3コア | 100GB | 1,980円~ |
8GBプラン | 8GB | 4コア | 100GB | 3,850円~ |
16GBプラン | 16GB | 6コア | 100GB | 7,150円~ |
また、「長期割引パス」で長期契約すると月額料金がさらに安くなりますし、スポット利用に便利な「時間課金」も選べます。例えば、イベント的に1日だけ友人と遊ぶ、といった場合は時間課金のほうが安く抑えられるケースもあります。
サービス維持調整費に注意
ConoHa for GAMEでは、基本料金に加えて10%のサービス維持調整費がかかります。たとえば2GBプランを月額790円で契約した場合、実際の支払いは869円ほどになります。細かい点ですが、費用を正確に把握しておきたい方は、サービス維持調整費もしっかり計算に入れておきましょう。
大人数プレイやMOD運用における評判
ConoHa for GAMEもまた、各種ゲームテンプレートや高スペックなVPSを提供しているため、一定の性能は期待できます。ですが、XServer VPS for Gameと比べると、CPUの世代やサーバースペックが明確に「第3世代AMD EPYC」とは書かれていません。実際のところ、「大規模なMOD運用や大人数が同時に接続する際には、XServer VPS for Gameのほうがより安定している」というユーザーの声も少なくありません。
ただし、ConoHa for GAMEは料金プランのバリエーションが豊富で、「1日だけイベントで使う」「短期間で試してみる」など、スポット的な使い方をしたい場合には非常に便利です。
XServer VPS for GameとConoHa for GAMEを比較してみた
それぞれの特徴がわかったところで、実際にどんな違いがあるのか、簡単に比較表を用意しました。
比較項目 | XServer VPS for Game | ConoHa for GAME |
---|---|---|
CPU | 第3世代AMD EPYC(TM) | 詳細非公表(高性能VPS) |
ストレージ | NVMe SSD | SSD(NVMe対応かは公表なし) |
料金形態 | 月額固定のみ (メモリ別プラン) | 月額固定+時間課金可 (長期割引あり) |
最低料金 | 月額830円 | 月額394円+サービス維持調整費 |
導入のしやすさ | 申し込み時にゲーム選択だけでOK | 豊富なゲームテンプレートと管理ツール |
大人数プレイへの対応 | ○(CPU・SSDともに余裕あり) | ○(ただしCPU性能面はやや不透明) |
MOD大量導入 | ○(NVMeの高速I/Oで有利) | △(運用実績はあるが性能は要検証) |
大規模プレイやMOD大量導入ならXServer VPS for Gameが有力
比較表からもわかるように、「どれくらいの規模でプレイを楽しみたいか」によっておすすめが変わってきます。もしあなたが「20人以上の仲間を集めて、大規模にプレイしたい」「MODを思いっきり導入して、快適に遊びたい」という場合は、処理性能が高いXServer VPS for Gameを選んだほうが安心感があるでしょう。
特に、CPUやストレージの性能がゲームサーバーの快適度を大きく左右します。「NVMe SSDが標準搭載かどうか」「最新のハイスペックマシンを採用しているか」は、MOD導入時に大きな差になりやすいので要注意です。
短期やスポット利用が多いならConoHa for GAMEも魅力的
一方、「大型連休中だけ友人と遊びたい」「月イチでイベントを開いている」というようにスポット的に利用したい方には、時間課金プランがあるConoHa for GAMEが向いています。また、月額394円という初期費用の安さも魅力です。ゲーム特化型VPSがどんなものか、試しに触ってみたい初心者の方にもおすすめできます。
執筆者が両者を使ってみた体験談
私自身、Minecraftの大型MODパックや、ARKでたくさんの恐竜を飼育して楽しむのが好きで、試しにXServer VPS for GameとConoHa for GAMEの両方を契約し、プレイしたことがあります。結果として、以下の感想を持ちました。
XServer VPS for Gameを使ってみた感想
・思った以上にサーバー負荷に強い。特に、Minecraftの大規模MODパックを運用しても、TPS(ゲーム内の処理速度)が極端に落ちることが少ない印象。
・サーバー管理パネルがシンプルで、初心者でも手を出しやすい。
・月額830円のプランから始められるが、少し贅沢をして4GBプランにするとさらに快適になった。
ConoHa for GAMEを使ってみた感想
・時間課金がとにかく便利。私のように、「平日はあまり遊べなくて週末だけ集中して遊ぶ」というスタイルなら、費用を抑えられて良い。
・ゲームテンプレートは豊富だが、XServer VPS for Gameと比べると「絶対NVMe SSD!」という確固たるスペック表記が見つからなかったため、超大規模MOD運用には少し不安が残る。
・サーバー側のスペック詳細が公開されていない部分があり、「本当に大丈夫かな?」と不安を感じるシーンがあった。
執筆者のひとこと
正直なところ、大人数で本格的に遊ぶならXServer VPS for Game、単発イベントやスポット利用ならConoHa for GAME、と使い分けるのが理想ですね。私も最初はConoHaの時間課金で友人と気軽に遊び、ガッツリ遊び始めるタイミングでXServer VPS for Gameへ移行した経験があります。
まとめ:大規模・MOD重視ならXServer VPS for Game、柔軟な料金重視ならConoHa for GAME
最終的な結論としては、「大人数で遊びたい」「大量のMODやプラグインを導入しても安定させたい」という方には、最新の第3世代AMD EPYCとNVMe SSDを採用しているXServer VPS for Gameが非常におすすめ。月額830円から契約可能でありながら、驚くほどのコストパフォーマンスを実現しています。
一方で、「それほど大人数ではないけれど、初めてマルチサーバーを立ち上げてみたい」「スポット的にしか遊ばないから、とにかくランニングコストを抑えたい」という方には、ConoHa for GAMEの時間課金プランが魅力的です。もちろん、こちらもNVMe SSDであるかは表記が曖昧な部分があるものの、実際にプレイする分には十分な性能を持っており、初心者にやさしい管理ツールが充実しています。
より高性能・より安定を求めるなら
より高性能なVPSを求める方は、XServer VPS for Gameの中でも上位プラン(8GB~)を検討するのがおすすめです。MODの読み込みが激重なMinecraftや、マップが非常に広大なARKでもサクサク動くケースが多く、大人数が集まるイベントでも快適に楽しめます。
スポット利用や初心者向けなら
ConoHa for GAMEの時間課金プランを使えば、1GBプランなら1時間あたり1.9円(税別)~とかなりリーズナブル。初期費用がかからないのもうれしいポイントです。最初は短期間でお試ししながら、慣れてきたら長期割引パスに移行するといった柔軟な使い方ができます。
おまけ:拡張性・サポート面にも注目を
最後に、運用中に不具合が出た場合のサポート体制や拡張性についても触れておきます。
サポート体制
XServer VPS for Game:
・メールサポートは24時間365日受付で、問い合わせから24時間以内に返信。
・電話、チャットサポートは平日10時~18時に対応。
ConoHa for GAME:
・メールやチャットなど、多様な問い合わせ方法に対応。
・ただし、サービス維持費がかかるのは他社にはあまりない特徴。
ゲームサーバーを運用していると、プラグインの競合やワールドデータの不具合など、想定外のトラブルに見舞われることがよくあります。そんなときに素早く対応してもらえるかどうかは重要ですよね。
拡張性
XServer VPS for Gameの場合:
・ストレージ追加オプション(200GBで月額2,750円)を利用可能。
・メモリを増やす場合はプラン変更をする必要がある。
ConoHa for GAMEの場合:
・プラン変更自体は容易。ただし、時間課金の場合は特に意識しないと課金がかさむことがある。
・定期的に新しいゲームテンプレートが追加されるので、遊べるタイトルが増えていくのは魅力的。
執筆者のひとこと
私もARK用に40GBほどのバックアップを保持していたときがあって、ストレージの容量には本当に困りました。そんなときには、XServer VPS for Gameの追加オプションが役立ちましたし、ConoHaなら複数インスタンスを立てるという手もあります。いずれも拡張性は一定以上あるので、運用スタイルに合わせて選びたいですね。
結論:あなたが求める「ゲームサーバー像」を明確にしてから選ぼう
「大人数プレイ 向け サーバー」や「MOD対応 高速サーバー」といったキーワードを目にすると、確かに高スペックなVPSを用意したいと考える方も多いはずです。ただし、高性能を追い求めすぎると必要以上にコストが膨れ上がることもあります。
ゲームを遊ぶ頻度や参加人数、導入したいMODの規模、そして予算をしっかり考慮したうえで、XServer VPS for GameかConoHa for GAMEかを選択すると失敗しにくいでしょう。「VPS ゲームサーバー 性能 比較」などで評判や実際の使用感を調べながら、最適なプランを見つけてみてください。
おすすめの選び方まとめ
– とにかく高性能が欲しく、MODやプラグインをゴリゴリに入れたい方
→ XServer VPS for Game(NVMe SSD+第3世代AMD EPYC搭載)
– イベント的に短期間で使いたい、あるいはランニングコストを抑えたい方
→ ConoHa for GAME(時間課金プランや長期割引パスが充実)
– ゲームサーバー運営が初めてで、なるべく簡単にセットアップしたい方
→ どちらも簡単だが、管理ツールが充実しているConoHaが若干優位かも。
– 長期的にがっつり遊ぶ予定で、安定動作が最優先な方
→ XServer VPS for Game(スペックが明確で安心感がある)
まとめと次のステップ
これまで見てきたように、XServer VPS for GameとConoHa for GAMEは、どちらもゲーム特化型VPSとして十分に高い評価を得ています。特に、最近注目を集めている「Palworld(パルワールド)」や昔から根強い人気の「Minecraft」「ARK」「Rust」などを友人たちとプレイするのであれば、これらのVPSを使うことで快適な環境を手軽に手に入れられるでしょう。
実際に契約する前に、まずは遊びたいゲームや導入したいMODの要件をチェックし、必要なスペックを明確化してください。そして、それに合ったプランを提供しているサービスを選べば、失敗しにくくなります。大規模イベントやプレイヤー数が増えてきて負荷が上がるようなら、プラン変更や追加オプションを検討するのも一つの手です。
ぜひ本記事を参考に、自分たちの理想のマルチプレイ環境を構築してみてください。スペックやコストをしっかり見極めながら、楽しいゲームライフをスタートしましょう!
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