Chromeの新しいタブショートカットを2列表示に戻す方法と自動更新を止めるポイント

最近、Chromeの新しいタブページを開くたびに、以前は2列(2行)に並んでいたショートカットが1行にまとまってしまい、慣れたレイアウトと異なるために戸惑ってしまうケースが増えてきました。私自身もWindowsの更新後にその変化を初めて目にしたときは少し驚きましたが、これにはChromeのアップデートが関係しているようです。この記事では、失われた2列表示を取り戻すための対処策や、Chromeの自動更新を止める方法、さらに拡張機能や他ブラウザの選択肢などを、できるだけ具体的に分かりやすくご紹介します。

Chromeの新しいタブページ問題とは

Chromeの新しいタブページを開いたとき、ショートカットアイコンが従来は2列(2行)にわたって表示されていたのに、アップデート後から1行にまとめられてしまう現象が確認されています。これにより、配置されていたショートカットの使いやすさが損なわれ、目的のサイトへのアクセスがワンクッション増えたように感じる方もいるでしょう。

Chromeの仕様変更による困惑

Chromeではバージョンアップのたびに新機能が追加されたり、あるいは既存のデザインやUIが大きく変更されることがあります。新しいタブページはユーザーが頻繁に目にする場所ですので、表示や配置が少し変わっただけでも戸惑いが生じがちです。かつては「NTP Modules Redesigned」などのフラグをオフにすることで、元の2列表示に戻すことができる時期がありましたが、最近のChromeアップデートではそのフラグ自体が削除・変更され、同じ手法が通じなくなっています。

実際に起こりうるトラブル

実際に私の身の回りでも、会社のパソコンでChromeを使っている同僚が「いつも通りの操作ができなくなっている…」と嘆いていました。タブを開くたびに左側にあったショートカットが画面中央にまとめられてしまい、クリックしづらい印象を受けるなど、小さなストレスが積み重なります。加えて、同じ問題を解決しようとしてchrome://flagsで設定を探したところ、該当の項目が見つからずに困ってしまうケースも多いようです。

フラグを活用した対処方法

Chromeには多くの実験的機能が隠されており、chrome://flagsからそのオン・オフを切り替えることでカスタマイズが可能です。しかしながら、Chromeのバージョンアップによってフラグの名称や存在そのものが変わったり削除されたりすることがあります。

昔のフラグ(M128やM129)の無効化とその経緯

少し前のバージョンでは、Temporarily unexpire M128 flagsやTemporarily unexpire M129 flagsといったフラグをDisabledに設定すると、NTP Modules Redesignedというフラグが再表示されるケースがありました。このNTP Modules RedesignedをDisabledにすることで、2列表示を取り戻すことができたのです。当時はちょっとした裏技的な手法でしたが、多くのユーザーがこれを頼りに便利な2列表示を使い続けていたようです。

具体的な手順例

以下はかつてのバージョンで行われていた手順の例です。現在は同名のフラグがない可能性もありますが、どのような流れだったかを知ることで、今後の代替フラグ探索のヒントになることがあります。

フラグ名設定場所概要
Temporarily unexpire M128 flagschrome://flags過去バージョン(128世代)のフラグを一時的に復活させる
Temporarily unexpire M129 flagschrome://flags過去バージョン(129世代)のフラグを一時的に復活させる
NTP Modules Redesignedchrome://flags新しいタブページのモジュールデザインを再構築する機能

Chromeアップデート後の代替フラグ探し

最近のChrome (バージョン130や131など) では、上記と同名のフラグが見つからないことがあります。アップデートの都度、フラグ名や仕組み自体が変更されるため、同じ操作手順では解決しない場合があるのです。もしこのような状況になった場合は、chrome://flagsを開き、一時的に無効化できそうなM130やM131を含むフラグがないかを探すのも一つの方法です。しかし、フラグは常に増減やリネームが行われているため、結局は目的の設定項目を見つけられないままになってしまう可能性もあります。

私自身も一度、最新版にアップデートしてからchrome://flagsを隅々まで探したことがありましたが、思うような項目がなくなっていて「また仕様が変わってしまったのか…」と落胆しました。時期によっては運良く似たようなフラグが残っているケースもあるようですが、必ずしも期待通りの動作になるとは限らないのが難しいところですね。

旗印を探すことで、かつてのレイアウトに近い状態に復元できるチャンスがある

フラグ名が変更・削除されると従来の方法が通用しなくなるリスクが大きい

Chromeの自動更新を止める方法

Chromeの自動更新はセキュリティ向上や新機能の追加のために推奨されている機能です。しかし、どうしてもアップデートによるUI変更に困っている方や、業務環境でバージョン固定が求められるケースもあります。ここでは代表的な自動更新の停止方法を紹介します。

Windowsサービスの停止

Windowsには、Google Update (gupdateやgupdatem) というサービスがあり、これを停止するとChromeの自動更新を抑制できる場合があります。具体的には、Windowsのサービス一覧を開き、Google Update系のサービスを無効化あるいは手動に設定するという手順です。ただし、操作を誤ると他のソフトウェアにも影響が出る可能性があるため、自己責任で慎重に行う必要があります。

実際の設定手順例

1. Windowsキーを押して検索バーを開き、「サービス」と入力してサービスアプリを起動
2. 一覧に表示される「Google Update (gupdate)」「Google Update (gupdatem)」を探す
3. それぞれのプロパティを開き、スタートアップの種類を「無効」または「手動」に変更
4. 適用して再起動

この方法は簡易的ではありますが、以後Chromeが自動更新されないままになるので、セキュリティホールが放置されるリスクやブラウザ互換性の問題に注意してください。

自動更新を止めるとセキュリティパッチが適用されず、脆弱性が残る可能性がある

レジストリ編集による停止

もう一つの方法としてレジストリを直接書き換える手段があります。特定のキーを追加し、Chromeの自動更新をブロックするように設定するやり方です。ただし、この操作はリスクが高く、パソコン全体に影響を及ぼす恐れがあるため、慣れていない場合は専門家に依頼するほうが無難です。

レジストリ編集の一般的な流れ

1. Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、regeditと入力
2. レジストリエディタが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Updateなどを探す
3. UpdateDefaultなどの値を0にする
4. 変更後はレジストリエディタを終了し、再起動

このような作業が必要になりますが、万が一のトラブルに備えて、レジストリのバックアップを取っておくことをおすすめします。

拡張機能や他ブラウザの活用

Chromeの新しいタブページ表示にどうしても満足できない場合、拡張機能を使って新しいタブのレイアウトを別のものに変更する方法もあります。また、思い切って他のブラウザに乗り換えるという選択肢も考えられます。

サードパーティ拡張でカスタマイズする

Chromeウェブストアには、新しいタブページを別のページにリダイレクトしたり、オリジナルのダッシュボードに置き換えたりできる拡張機能が多数存在します。ショートカットを好きなレイアウトに配置できる拡張機能もあれば、天気予報やニュースフィードを表示できるものなど、機能は多岐にわたります。自分の好みに合わせて拡張機能を導入すれば、アップデートによる配置変更に左右されにくくなるのが利点です。

事例: New Tab Redirect

New Tab Redirectという拡張機能を使えば、新しいタブを開いたときに自分の指定したURLへ直接ジャンプさせることが可能です。例えば、よく見るニュースサイトや社内ポータルサイトなどを指定しておけば、Chromeの仕様に関係なく常に同じページが表示されます。ただし、従来のショートカット表示とは違うレイアウトになるため、あくまで「カスタマイズ」の一環として割り切ると良いでしょう。

拡張機能を使うことで、公式の仕様変更に左右されない独自の新しいタブページが実現できる

他ブラウザという選択肢

Chromeにこだわらず、FirefoxやEdgeといった他ブラウザを試してみるのも一つの解決策です。実際に私の友人は、Chromeの強制的なアップデートに振り回されるより、Edgeで仕事用の環境を整えたほうがスムーズだったと話していました。各ブラウザにはそれぞれ特有のUIや拡張機能のエコシステムがあるため、必要な機能や使いやすいインターフェイスを優先するならば、複数ブラウザを使い分けるという方法も選択肢に入るでしょう。

よくあるQ&A

新しいタブページのレイアウト変更や自動更新の停止に関する疑問点をまとめました。実際に困っている方の多くが抱えそうな質問と、それに対するヒントや注意点をご覧ください。

Q1: どう頑張っても2列表示に戻せない場合は諦めるしかないのか

残念ながら、Chrome側の仕様変更によってフラグ自体が削除・変更され、かつ同等の機能が提供されていない場合は、設定での復旧が難しいことがあります。その場合、拡張機能の利用や他ブラウザへの移行を検討する方が早いかもしれません。ただし、今後のアップデートで再度選択肢が増える可能性もないわけではないので、時々はchrome://flagsを確認してみるとよいでしょう。

Q2: セキュリティリスクがあっても自動更新を止める方がいいのか

自動更新を停止すると、最新のセキュリティパッチが当たらないままになり、ウェブ上の脅威にさらされやすくなる可能性があります。企業や組織の方針でバージョン固定が必要な場合以外は、むやみに停止するのは得策とは言えません。たとえば一時的に停止して、どうしても必要な作業が終わったら再び有効にするなど、状況に合わせた柔軟な対応が望ましいです。

まとめ

Chromeの新しいタブページのショートカットが1行にまとまってしまう問題は、主にChromeのバージョンアップや仕様変更によるものです。以前はNTP Modules Redesignedなどのフラグを無効化することで2列表示に戻すことが可能でしたが、現在では該当フラグが削除されていたり、名前が変わっていたりして、同じ対処法が通用しないケースが増えています。

問題を根本的に解決するには、Chromeの自動更新をオフにして特定バージョンを使い続けるか、拡張機能で新しいタブページのレイアウトを自前でカスタマイズするか、あるいは他のブラウザを利用するといった選択肢があります。ただし、自動更新の停止はセキュリティリスクを伴うため慎重な判断が必要です。Chromeにこだわりがなければ、EdgeやFirefoxなどのブラウザで代替環境を整える方法も現実的です。最終的には、それぞれのメリットとデメリットを天秤にかけ、自分に合った方法を選択してください。

私が初めてこの問題に直面したのは、Windowsのアップデート後でした。いつものようにChromeを開いたら、新しいタブページのショートカットがごそっと1行にまとまっていて「なんだこれは…」とびっくりしたのを覚えています。あれこれ調べてchrome://flagsでいじっても解決できず、仕方なくNew Tab Redirectという拡張機能を入れたところ、結構快適になりました。自分に合った解決策を探す過程で、Chrome以外のブラウザの良さにも気づくきっかけになったので、結果的には収穫が多かったと思っています。

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