Microsoft 365「エラー29」で表示のみになるときの復旧手順

Microsoft 365でエラー29が出て「表示のみ」になったら、まずWordやExcelの上部のメッセージと「ファイル」→「アカウント」の製品情報を確認してください。編集不可にはライセンス認証に関する状態と、文書ごとの保護ビューなどがあり、同じ操作で直すとは限りません。

全ての文書で編集できないのか、一つの文書だけが保護ビューになっているのかを、最初に切り分けます。

目次

「表示のみ」の状態を画面から判別する

確認した状態次の手順
複数の文書で編集・新規作成ができず、製品情報にライセンスに関する警告がある契約・割り当てとアプリのアカウントを照合する。ライセンス更新のボタンがあれば確認する。
一つの添付ファイルやダウンロードした文書に「保護ビュー」と出る文書の入手元・内容を確認する。ライセンス修復の前に文書の保護状態を調べる。
組織のPCで明示的にViewer Mode/表示専用モードと案内される意図した組織設定かを管理者へ確認する。認証失敗と同じ原因に決めつけない。

組織向けMicrosoft 365 Appsの機能制限モードでは、閲覧・印刷はできても編集・新規作成ができません。一方、組織が設定するViewer Modeは、表示・印刷を目的とした別の方式です。「開けるからライセンスは正常」とも、「編集できないから必ず29のキャッシュ障害」とも判断しないでください。

ライセンス警告がある場合:利用中のアカウントを確認

文書を保存できる場合は保存し、閉じる前に未保存の変更がないか確認します。「ファイル」→「アカウント」に表示されるアカウントが、利用契約または会社・学校から割り当てられたデスクトップ版のライセンスに対応しているかを確かめます。組織の契約があるだけで、全員がデスクトップ版を使えるとは限りません。

個人用ならMicrosoftアカウントの「サービスとサブスクリプション」、会社・学校用なら管理者への確認で契約・割り当てを調べます。アプリが別のアカウントでサインインしていれば、作業内容を保存した上で正しいアカウントへ切り替えてください。Microsoftの認証エラーの案内でも、契約に対応したアカウントの確認が最初の手順です。

「ライセンスの更新」ボタンが表示される場合

Windows版のWord・Excel・PowerPointでは、「ファイル」→「アカウント」の製品情報に「ライセンスの更新」が表示される場合があります。これは新しく購入・割り当てされた権利を反映させるための操作です。ボタンがあるという理由だけで、現在の契約が切れていると判断する必要はありません。

  1. 「ファイル」→「アカウント」で製品名と利用アカウントを確認する。
  2. 「ライセンスの更新」が表示されていれば選択し、案内に従って契約に対応したアカウントで認証する。
  3. 処理が終わったら作業を保存し、Microsoft 365アプリを終了して開き直す。製品情報と編集・新規作成ができるかを再確認する。

ボタンはバージョン2401以降で導入され、2404以降では製品情報内の位置に変更があります。共有コンピューターのライセンス認証など、利用方式によっては表示されません。項目がない場合は、無理にレジストリを変更せず、Officeのバージョンと組織の方式を確認します。詳しくは公式の「ライセンスの更新」案内を参照してください。

このボタンの公式資料に載っているエラー44の説明を、数字の違うエラー29の原因として流用しないでください。処理に失敗した場合は、実際に表示されたコードと文言を記録して次の診断へ進みます。

一つの文書だけ編集できない場合:保護ビューを確認

メール添付やインターネットから取得した文書は、保護ビューで開かれる場合があります。これは文書の内容を確認しながら編集を制限する保護機能で、Office全体のライセンス認証とは別に確認する項目です。

送信元と内容を信頼でき、編集が必要な文書なら、黄色の通知バーの「編集を有効にする」を選べます。出所不明・不審な文書では有効化せず、送り主へ確認してください。組織のルールで保護ビューを解除できない場合は管理者に相談します。全ての文書の保護ビューを無効にする設定変更を、エラー29の復旧手順として行う必要はありません。

認証エラーが残る場合の診断へ進む

正しい契約・アカウントを確認してもエラーが残る場合は、Windowsの「ヘルプの取得」にあるライセンス認証診断やOfficeの修復へ進みます。操作の詳しい順序、30045-29との区別、組織管理者向けの認証リセット条件は、Microsoft 365のエラーコード29の診断・修復手順にまとめています。

OneAuth・IdentityCacheの削除や職場アカウントの切断は、他のアプリや端末管理にも関係するため、最初にまとめて実行しないでください。共有PC・会社管理の端末では、利用者が認証設定を初期化する前に管理者へ確認します。

復旧したかを確認する項目

  • 製品情報で、意図したアカウント・製品が表示されているか。
  • テスト用の新規文書を作成・編集・保存できるか。
  • 元の文書も編集できるか。新規文書は編集できるのに元の文書だけ不可なら、文書側の状態を再確認する。
  • アプリを閉じて開き直しても認証の警告が再発しないか。

解決しない場合は、エラー全文、対象アプリのバージョン、契約・割り当ての確認結果、全ての文書で発生するかを管理者やサポートへ伝えます。画面の「表示のみ」という結果と、認証エラーの原因を分けて説明すると、次に調べる項目を絞りやすくなります。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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