最近、社内で動画を共有しようとしたところ、新しいStream(SharePoint)の仕組みに戸惑い、ダウンロードの手順が分からないという声がたくさん聞こえてきました。かつてのクラシックStreamにあったダウンロードボタンが見当たらないため、何をどうしたらいいのか分からないと困ってしまうことも。そこで今回は、実際に私が体験したちょっとした混乱やその解決策、さらに仕事の現場で役立ったテクニックを交えながら、Stream(SharePoint)での動画ダウンロードについて詳しくご紹介します。
新しいStream(SharePoint)とクラシックStreamの違い
新しいStream(SharePoint)は、以前のクラシックStreamとは大きく異なる設計がなされています。特にUI(ユーザーインターフェイス)の面では、クラシックStreamにあった分かりやすいダウンロードボタンが廃止され、SharePointのドキュメントライブラリと一体化した形に移行しました。こうした変化には、Microsoftのサービス連携方針やセキュリティへの考慮が背景としてありますが、ユーザーからすると「今まであった機能が見つからない…」と感じるケースが増えています。
クラシックStreamでの利用イメージ
クラシックStreamでは、動画の再生画面から直接「ダウンロード」ボタンを見つけることができ、操作の手順がシンプルで利用者にも分かりやすい設計でした。動画を視聴しながら、「これをオフラインでも見たいな」と思ったらそのままダウンロードできるのです。この手軽さが多くのユーザーに支持されていました。
新しいStream(SharePoint)での利用イメージ
新しいStream(SharePoint)では、動画がただ再生できるだけで、画面上にダウンロードの操作ボタンは見当たりません。実際にはダウンロードをブロックしていなければダウンロードする方法はあるのですが、利用者がドキュメントライブラリまで移動して該当の動画ファイルを探し、そこからドロップダウンメニューを呼び出す必要があります。こうしたステップが増えることから「本当にダウンロードできるの?」と思ってしまう方が続出しています。

私もクラシックStreamのままかなと思い込んでいた時期があって、動画の再生画面を探してもダウンロードボタンがないので「あれ?ブロックダウンロードの設定がオンになってるのかな?」と誤解していました。
動画ダウンロードができないときに確認するポイント
動画がダウンロードできない場合、いくつかの要因が考えられます。ダウンロード権限の設定不備であることもあれば、UIの変化による操作ミスというケースもあります。ここでは、私が実際に遭遇したケースを例に、考えられるポイントを見ていきましょう。
ブロックダウンロードの設定を再確認
ブロックダウンロードの設定をオフにしているつもりでも、管理画面や共有設定の細かいオプションで思わぬ設定漏れがあることがあります。アクセス権限を付与しているアカウントでログインしてもらい、実際にダウンロード操作ができるかどうか検証してみましょう。ときには一度権限を削除して付け直すといった対処も効果的です。
ドキュメントライブラリの場所を正しく把握
新しいStream(SharePoint)でアップロードされた動画は、SharePointのドキュメントライブラリに実体として存在します。動画の再生画面でダウンロードできないときは、一度「Stream」の画面で動画のタイトル付近にある▼をクリックし、ドキュメントライブラリへのリンクを確認してみてください。移動先のライブラリで対象ファイルのドロップダウンメニューを開けばダウンロードの選択肢が見つかります。
アクセス権限そのものに問題がないか
閲覧専用権限(Read権限)を付与していればダウンロードできるはずなのに、できないケースもあります。組織のセキュリティポリシーによっては、外部共有やゲストアクセスに対する制限が追加で設けられているかもしれません。組織全体のSharePointポリシーやMicrosoft 365管理センターでの設定を一度確認してみると、何かしらのヒントが得られる可能性があります。
Stream(SharePoint)での動画ダウンロード手順
実際に新しいStream(SharePoint)で動画をダウンロードするには、以下のような手順を踏む必要があります。クラシックStreamから乗り換えた直後は少々戸惑いがちですが、慣れてしまえば意外とシンプルです。
1. Streamの画面からライブラリに移動
新しいStreamにアップロードした動画を再生した状態で、動画のタイトルあたりにある▼をクリックします。すると、「○○ Documents」や「共有ドキュメント」など、動画ファイルが保存されているドキュメントライブラリへのリンクが表示されます。このリンクをクリックしてSharePointのライブラリ画面へ移動しましょう。
1.1 ライブラリ名に注意
社内のTeamsチャンネルや各部門ごとのSharePointサイトに紐づいて、ライブラリの名称が異なる場合があります。複数のライブラリが存在する組織もあるので、どのライブラリに保存されているか覚えておくとスムーズです。
2. ライブラリ内でファイルを選択
リンク先のSharePointドキュメントライブラリに移動すると、アップロードした動画ファイルが一覧表示されているはずです。ここで動画ファイルにカーソルを合わせると、メニューを展開できる「…」(省略記号)アイコンが表示されます。その中に「ダウンロード」があるのでクリックすると、PCやローカルストレージに動画が保存されます。
2.1 ダウンロードフォルダーの指定
多くの場合、ブラウザーの既定のダウンロード先が「ダウンロードフォルダー」になっています。社内PCであればセキュリティ上の理由からダウンロードフォルダー以外を指定したり、暗号化されたフォルダーを利用する組織もあるでしょう。必要に応じてITポリシーを確認してみてください。
3. ブロックダウンロードのオン・オフをチェック
動画のアクセス権を設定する際に「Manage Access」や「アクセスの管理」画面から「ブロックダウンロード」をオンにしていると、たとえ閲覧できてもダウンロードはできません。共有リンクを発行する際のオプションでこの設定をオフにすれば、閲覧専用のユーザーでもダウンロードが可能になります。組織のセキュリティルールと相談して変更するようにしましょう。
3.1 セキュリティと利便性のバランス
セキュリティを強化するためにダウンロードを一律でブロックするのは確かにリスクを減らす方法の一つです。しかし、利用者が必要な資料を取得できないことで業務効率が落ちてしまうと本末転倒です。社内のコンプライアンス基準と照らし合わせながら、適切な権限設定を行いましょう。
実際にありがちな混乱と解決方法
ダウンロード不可と勘違いするパターン
視聴画面上にダウンロードボタンがないため、「ダウンロードできないのでは?」と問い合わせが来ることが多々あります。実は単にライブラリに移動する手順を見逃していただけだった、ということが少なくありません。
組織ポリシーの影響でダウンロードできないパターン
SharePoint管理センターで設定されているポリシーや、外部アクセスへの制限が原因でダウンロードがブロックされていることがあります。たとえば、外部ユーザーには表示しか許可されていないなどの制限が考えられます。自組織内のユーザーでも、グループポリシーや部門ポリシーでダウンロードが制限されている場合があるため、IT管理部門との連携が欠かせません。
動画サイズや容量制限による影響
大容量の動画ファイルをダウンロードしようとすると、ブラウザーの挙動が不安定になったり、ネットワークが混雑してエラーを起こすケースもあります。実際に私が大型の研修動画をSharePointにアップロードした際、一部のユーザーから「途中で通信エラーになる」と報告がありました。ネットワーク環境をチェックしたり、動画を複数に分割してアップロードするのも解決策の一つです。
ブロックダウンロードをオフにする際の注意点
ブロックダウンロードの設定をオフにすることで、閲覧だけでなくファイルのローカル保存も許可することになります。これは利便性を高める一方で、意図せず社外や他の場所へ情報が流出するリスクも伴います。機密レベルの高い動画や、社外秘の情報が含まれる映像などは慎重に取り扱うようにしましょう。
設定手順の例
アクセスの管理画面からブロックダウンロードを変更
アクセスリンクを発行するときに、「特定のユーザー」や「リンクを知っている人」などアクセスレベルを選ぶ画面があります。その際に、「ブロックダウンロード」のチェックボックスを外すことでダウンロードが有効になります。しかし、無制限に共有すると情報漏洩リスクが高まるため、組織としてどこまで許可するのかを事前に決めておくことが重要です。
権限グループの活用
SharePointでは、所有者(Owner)、メンバー(Member)、閲覧者(Visitor)といった役割を割り当てられます。例えば、Visitorにだけダウンロードをブロックして、OwnerとMemberにはダウンロードを許可するといった運用も可能です。グループの利用は管理がしやすく、誤ったアクセス権限付与を防ぐのに有効です。
ポリシー運用との連携
ブロックダウンロードの設定だけでなく、組織の情報ガバナンスポリシーや、Microsoft Purview(旧名:Microsoft 365 コンプライアンス)のデータ損失防止(DLP)ルールなどを組み合わせれば、より強固なセキュリティレベルを保ちながら運用できます。特に金融機関や医療機関など、高度なセキュリティが求められる組織ではDLPルールの活用が一般的です。
SharePointライブラリ画面でのダウンロード手順を表で整理
以下の表は、新しいStream(SharePoint)でのダウンロード手順を簡単にまとめたものです。社内向けマニュアルなどにも利用できるよう、ステップ別に整理してみました。
ステップ | 操作内容 | 留意点 |
1 | 動画の再生画面で▼をクリック | ドキュメントライブラリへのリンクを確認 |
2 | リンク先のSharePointに移動 | ライブラリ名に注意 |
3 | 対象動画ファイルを選択 | ファイル名の横にある「…」をクリック |
4 | メニューから「ダウンロード」選択 | ダウンロードができない場合は権限を再確認 |
トラブルシューティング:それでもダウンロードできない場合
キャッシュクリアやブラウザーの再起動
一時的なブラウザーキャッシュやネットワークの混雑で、ダウンロードリンクが正常に動作しないこともあります。ブラウザーのキャッシュをクリアしてから再試行してみたり、別のブラウザー(Edge、Chrome、Firefoxなど)で試してみると問題が解消されることがあります。
管理者権限での確認
ユーザー側で権限が不十分な場合、操作画面自体にダウンロードボタンが表示されないことがあります。一度SharePointの管理者権限を持つアカウントでログインし、ダウンロード可否の設定をチェックしてみてください。組織全体のSharePoint設定で制限がかかっているケースでは、全社的なセキュリティポリシーの変更が必要となる場合もあります。
OneDriveとの混同
社内でOneDriveとSharePointを混同しているケースも散見されます。OneDrive for Businessに個人用で保存している動画は、共有リンクを介してダウンロードを許可するかどうかの設定がSharePointとはやや異なります。同じMicrosoft 365のサービスでも場所によって操作感が違うため、利用者に周知しておくことが大切です。



以前、同僚が「SharePointにアップロードしたはずの動画が見つからない!」と大慌てしていたのですが、実際にはOneDriveに保存していただけでした。こうした混同は意外によくあるんです。
今後の改善が期待されるStream(SharePoint)のUI
新しいStream(SharePoint)は、Microsoftのデザインコンセプトに沿って各種機能が再設計されてきましたが、ダウンロードボタンが再生画面からなくなったことで戸惑うユーザーは多いのが実状です。今後のアップデートで、より分かりやすいUIが提供される可能性もあります。もし機能改善の要望がある場合には、Microsoft公式のフィードバックチャネル(UserVoiceなど)を活用し、積極的に意見を投稿することが重要です。
ユーザーの声を集めるメリット
ユーザーが同じ声を上げることで、開発チームの優先度が高まり、改修が早まることが期待されます。特に企業ユースで大きなユーザー数を抱えている場合、その声は開発ロードマップに組み込まれやすい傾向があります。
企業の管理者としてできること
自社のユーザーから寄せられた要望を集約し、具体的な使用例や影響度を添えてMicrosoftに報告することで、より説得力のあるフィードバックとなります。「UIが分かりづらい」だけでなく、「社内の××業務で利用する際、××人の利用者が混乱した」というように、数字や具体的エピソードを併せて提示すると効果的です。
導入時に知っておきたい運用のコツ
マニュアルの整備と周知
組織内で新しいStream(SharePoint)を展開する際には、操作マニュアルやFAQを整備しておくとよいでしょう。特に「ダウンロード手順がどこにあるのか」を明示しておくと、ユーザーからの問い合わせを減らすことができます。簡潔な手順と、スクリーンショット付きの解説を社内ポータルなどに掲載しておくのがおすすめです。
社内向けトレーニングの実施
ユーザーが大人数に及ぶ場合、簡単なオンラインセミナーや対面ワークショップを開いて操作方法をレクチャーするのも効果的です。実際の操作画面を共有しながら手順を説明し、その場で質問を受け付けることで理解度が飛躍的に高まります。
デモ環境での試験運用
いきなり本番環境で運用を始めると予期しない問題が起きることがあります。あらかじめテスト用のSharePointサイトを用意し、一部のユーザーに試してもらいながらフィードバックを収集して運用ルールを練り直すと、スムーズな導入につながります。アクセス権限やブロックダウンロードの設定も、この段階で一通り確認しておくと安心です。
事例紹介:教育コンテンツ共有に活用
私の勤務先では、新入社員研修やITスキルアップセミナーなどの動画コンテンツをStream(SharePoint)で一元管理し、受講者に視聴とダウンロードを許可しています。ダウンロードを許可しているのは、外出先やオフライン環境でも学習できるようにとの配慮からです。ただし機密度の高い社内研修動画に関してはブロックダウンロードをオンにし、オンライン視聴のみとしています。こうした柔軟な運用ができるのも、SharePointをベースとしたサービスならではのメリットといえます。
まとめ
新しいStream(SharePoint)では、クラシックStreamとは異なり、動画の再生画面で直接ダウンロードボタンをクリックすることができません。そのため「動画をアップロードしたライブラリ」へ移動し、「動画ファイルを選択」したうえで「…(省略記号)」から「ダウンロード」を行う必要があります。
ブロックダウンロードをオフにしておけば、閲覧権限だけを与えられているユーザーでもファイルを取得できますが、セキュリティの観点からどこまでダウンロードを許可するかは慎重に検討すべきです。マニュアル整備やユーザー周知、さらにMicrosoftへのフィードバックなどを行うことで、より快適にStream(SharePoint)を活用できるでしょう。



私も最初に新しいStream(SharePoint)を使ったときは「ダウンロードボタンがない!?」と焦りましたが、慣れるとドキュメントライブラリに飛ぶだけで済むので意外とスムーズに操作できます。組織内でも周知が進めば、問い合わせが減って業務効率がアップしそうですね。
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